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2話 アシスタント来訪

「これでチュートリアルは以上です。理解できなかったところはありますか?」


 なるほどなるほど。ダンジョン作成にあたって必要な工程はなんとなく把握した。めんどくさいけど、これならずっと楽しくやってられそうだ。まぁ、ダンジョンから戻る時に『いえあ』と唱えなければならないのは謎だったが。


「うん。特に何もないよ」


「そうですか。では最後に、ダンジョンの作成および運営にあたって便利になるであろう、アシスタントを明日にでもご用意させていただきます」


 はえー。アシスタントなんてのもあるんだ。まぁ、世の中にはめっちゃくちゃでっかいダンジョンなんてのもあるからそういうダンジョンを運営する人にとっては便利そうだな。まぁ、俺のダンジョンはまだ1階層しかない小規模ダンジョンなんだけどね。


「君はダンジョン作成の手伝いはしてくれないのかい?」


 人手は多いに越したことはないしね。


「私はあくまで新人ダンジョンマスターの指導人ですので。あとは全てアシスタントがやってくれます」


 なるほど。アシスタントがどれだけ有能なのかも気になるなぁー。それはまぁ、明日のお楽しみか。


 新人ダンジョンマスターの指導人さんがどこかへ行ったね。

 さてと、まずはこの部屋にあるトラップの確認だよな。なんせトラップの数が多い。


 まずはこの踏むと針が飛び出るやつ。これはわかりやすいスイッチにはなっているためどこに針が飛び出る場所があるのか簡単に見破られてしまう。まぁベターか。次。


 次にモブスポナー。これは、ダンジョンの階層によって出すことができるモブの種類が変わる。わかりにくいだろうから簡単に言うと、ダンジョンでは風景や時間など全て変えることができる。俺は今ダンジョンの風景を回廊型の風景にしている。そしてそこの風景に見合った敵モブしか出せないというわけだ。しかもこのモブスポナー制約があって、ダンジョンが大きければ大きいほど、出せるモブの強さの上限が上がっていくんだよね。なんとダンジョンを最大まで大きくするとなんと、ドラゴンまで配置できてしまうらしい。えぐう。そろそろ次のトラップへ行こうか。まだトラップはたくさんあるし。


 次に……


*****


 マジでどんだけあるんだよトラップ。確認しただけでも200種類はあったぞ。でもまぁ、やっとこれで明日にはダンジョン作成に取り掛かれるんだ。目標は世界一でっかいダンジョンにすること。特に理由はない。けど夢は大きくって言うし、ならダンジョンもおっきくというわけ。


「あらら、もう夜の12時じゃん。そろそろ寝ますかね」


 フッ。俺は12時には寝るスーパ良い人なのだよ。じゃあおやすみ。あ、歯磨きしないと。歯磨き大事。虫歯になるからね。歯ブラシ歯ブラシ……洗面台に歯ブラシあったわ。これ生活必需品全てダンマス部屋に揃ってるじゃん。便利だねー。


「すいませーん」


 誰だろ?こんな深夜に訪ねてくる人なんて。


「私ここのダンジョンのアシスタントをさせていただくクルハと申します。どうぞよろしくおねがします」


 かわE。ではそんなクルハさんのスペック紹介。白髪黒目の猫耳付きで髪はロング。身長は170ちょい下くらい?おっぱいは言わずもがなおっきい。多分Eカップ。


「ああ、よろしくお願いします。でもこんな深夜に来るなんて」


「深夜とはなんでしょう?」


「え?嘘でしょもしかして深夜をご存知でない?」


 時間の概念がないとかそう言う感じ?


「いえただ、初めて聞いた単語なので」


「深夜ってのはちょうど今くらいから午前4時くらいまでのことを指す言葉なんだけど……」


 違ってたらごめん。


「なるほど。でもそんな言葉使います?べつに人間のように寝るわけでもないですし」


 え、普通ダンマスって寝ないの?驚きなんだけど。


「まぁまぁ、いいじゃん。それよりアシスタントなんだよね?」


 秘技、話を強引に捻じ曲げる。もはや折れそう。


「そうですね。基本的にアシスタントはダンジョンマスターのアシストという仕事になります」


「とりあえずもう寝ちゃってもいい?もう眠くて仕方ないんだけど」


 そう俺はスーパー良い子なのだから、もう眠くなってしまうのだ!あー眠い。


「は、はぁ、ならおやすみなさい?」


「うん、おやすみ」


 ふふふ、このベッドめっちゃふかふかで気持ちいい。しかもダブルベッドだから広く場所を陣取れる。落ちる心配もなくていいね。じゃあ、おやすみなさい。明日は……ってもう日付跨いでるんだから、今日は……か、今日は起きたら風呂入って、ご飯食べて、それでダンジョン作成に取り掛かろうかな。では、おやすみなさい。ちゃんと歯磨きも終わらせたよ。




_____________________________________________________

オマケ〜クルハside〜


 新たにここでダンジョンアシスタントをすることになった。元々は他のダンジョンマスターのところに行く予定だったのだけれど、私を助けようとしていた心優しい人がいたのでその人のダンジョンアシスタントになることにした。まぁ、私のせいで彼を殺してしまったようなものだしね……

お読みいただきありがとうございます。よかったら評価、ブクマもしてってくださいね。投稿をサボらなくなりますよ。

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