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1話 何も知りません。ほんとですよ?

ダンジョンものは初めてですがよろしくお願いします。

 俺は大林悠。普通のダンジョン開拓者だ。まぁ、スキルも目立ったものはなく、目立った外見でもない。至って普通の顔立ち。そんな俺は今日もダンジョンへ行く。もちろん明日の食費とチョコのためだ。チョコのおかげで明日があると言ってもいい。むしろ、チョコがなくなれば俺は生きていけないだろう。


「うし、ここが松原遺跡だな。いつ来てもも遺跡には見えんな」


 だって、だってだってだって、入り口がギルドに侵されちゃってるもん。まぁ、慣れたからいいんだけど。


****


「疲れた。今日の成果は10,000円か。まぁ、普通くらいかな。さっさと帰って、アル◯ォート食べよっと」


 うん?白猫?誰かの飼い猫かな?それに、横断歩道を渡ろうとしている。なんか嫌な予感がするし、ちょっくら見に行ってみますかね。って、ネコ猫さんや、飛び出すのはないでしょ。流石に。しかも大型トラックが来てるんだぜ?はぁ。仕方ない。さっさと助けてさっさと帰りますかね。


「危ないよー。そこの猫さん。ほらこっちおいでー」


 ……おかしい。おかしいぞ!こうすれば猫もイチコロってやつを実践したらことごとく嫌われてるんだが!こうしている間にもトラックが迫ってきているのに……

 しゃーない。抱え込むか……?


「あ」


 うーんトラックに轢かれるの初めて。まさかトラックが猫を避けて俺が轢かれるとは。はぁ。意識も無くなっていくしこれ俺、終わったかもな。あーあ。どうせならDTくらいは卒業しときたかったな。意識もなくなりそう。まあ、猫が無事だったしよかったと思おう。


****


「うーん、ここは……?」


 あれ?声がおかしい。まるで16歳くらいの女の子の声みたい。ま、気のせいだよねそうだよね。息子さんが無くなってるのも、鏡に写っているのが美少女でも、髪の毛が銀色なのも、おめめが青色なのも全て気のせいだよね。そう、気のせい。全ては……気のせい。現実受け入れないとダメそうかもしれないかもしれない。

 あーあ。これは、TSですね。TS。まぁ、憧れるさ。たぶん誰でも。男の夢だもん。でもさ、それを叶えるのは違うんだよ。TSは夢であるからいいのであって、決して女の子になればいいという単純な話ではないのだ!!たぶん。


「体調はどうでしょう転生者さん?」


 ……だれ?一応見たまんまの相手のスペックを話そう。赤髪の金の眼。170cmくらいの背丈で俺より大きい。そして肝心なバストサイズ。Eカップ(Excellent)はあるだろう。つまりどういうことか、でかい!そう、でかい!


「なぜだか嫌な視線を感じますが。まぁいいでしょう。本題に入ります。単刀直入に申し上げますとあなたにはダンジョンマスターになってもらいます」


 こっっわ。威圧感やばすぎる。例えるなら悪いことをした時に呼び出されているときの生徒指導の先生くらい怖い。というかなんで私がダンジョンマスターに?ダンジョンマスターってほんとにいたんだ。びっくり。


「ではいってらっしゃい」


「え?」


 おおおおおお、なんだこれ、視界がぐわんぐわんなってる。って、気づいたら知らない場所に着いた。ここがダンジョンマスターの部屋みたいな感じなのかな?


「初めまして。ダンジョンマスターのレナ様」


 俺の名前ってレナっていう名前だったんだ。あの赤髪でかおっぱい何も教えてくれなかったから助かる。もうちょっとさ、説明してくれてもいいと思うんだよね。俺のことについて。教えてくれたの自分の名前だけだよ?それなのに最後は『ではいってらっしゃい』だぁ?ふざけんじゃねぇ!なんだよそれ!ばかばかしい!


「あなたがここに来た理由はお分かりですよね?」


「お分かりでないです」

 

 なんも知りません。俺は、何も、知りませーん。さっきまで彼女いない歴=年齢の普通のダンジョン開拓者だったのに。気づいたら、可愛くなっちゃって。


「はぁ。やっぱりですか。いいですか?あなたがここに来た理由は……」


 長い話だったので3行でまとめると……

1:私、大林悠は死んで、レナとして生き返った。

2:生き返らせてやったんだ。ダンジョンマスターくらいはできるよな(圧)

3:ていうことで一緒にダンジョンマスターとしてダンジョンを経営していこう!


 ということらしい。めんどくせぇぇ。けど、くっっっっっっっっっっそ楽しそう。無理ゲーダンジョンを作るのもありってことだし、クッッソ簡単なダンジョンを作ることだってできるんだろ?ちょー楽しそうじゃん。やったぜ。ゲームが好きな俺にはマジで嬉しい。


「というわけで、まずはダンジョンの作成の仕方を教えましょう」


「おっけー」


 さぁ、どんなダンジョンを作ってやろうか。



 案内されたのはよくわからんでっかいタブレットみたいなやつが一個置いてあるだけの場所だった。多分これがダンジョン作成のキーになるんだろうね。


「ここにたとえばひとつのトラップがあります」


 ああ、なんか踏むとハリが出てきそうな板か。でも針ってどこに収納してあるんだろ?謎だな。


「このトラップを持ちこの基盤のダンジョンエディットというところを押してください」

 

 ほうほう。トラップをもってダンジョンエディットね。ポチッとな。


「おおっ。ダンジョンの中に入った?」


「正解です。そしてそのトラップを好きなところに配置してください」


 どうしよっかな。適当に置いて後悔するのは嫌だしなぁ。


「後から配置を変えることもできますよ」

 

 なるほど。じゃあ適当に通路の端っこに置いておこうかな。端っこならわかりにくいだろうし。あと、言ってなかったけど、ダンジョンの見た目は薄暗い通路のような感じがする。まぁ、ダンジョンぽくって素晴らしいね。


「他にもトラップをたくさん持ってきたり、敵モブを配置することもできますよ」


 敵モブね。うんうん。やっぱダンジョンといったら、トラップだけでなく敵モブの存在も欲しいところだよね。これは……すごく楽しくなりそうだな。

お読みいただきありがとうございます。よかったら評価、ブクマもしてってくださいね。投稿をサボらなくなりますよ。

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