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受験とちーの体調不良②

その日は『ロゼレム錠』という睡眠剤を処方していただいた。ちーも15歳になり、薬の選択肢が増えたのがありがたい。



ちー「薬怖い」


私 「副作用も依存性もほとんどないってから、まずは1度飲んでみてよ」


ちー「怖い」


私 「飲まないと不眠のままだよ」


ちー「う~~…」




なかなか薬を飲む決心がつかず、3日後にようやく飲んでくれた。




ちー「嫌な夢も見ないしだるさも取れたけど、ずーっと眠い。」


私 「しばらく寝不足だったから体が眠りたがってたんじゃない?副作用なくて良かったじゃん」




薬も体に合っていたみたいで、もうこれだけでいいんじゃないかと思ったけれど、「検査してみた方がいい」と言われて無視はできない。




こども病院かぁ…。設備やお医者様は素晴らしいんだけどね、日時がこちらから選べないんだよね…。あちらから「何月何日の何時に来てください。」と指定される。電車で1時間+バスで30分。今のちーは長時間電車やバスに乗れないから車で行かなきゃならないけれど、私まだ高速道路で運転したことないんだよね…。


パパに車出してもらうにも、1日がかりだから下の子を学校休ませて連れていく?ばあばに見ててもらう?ばあば、仕事休めるかな?


(この時点で2月初旬)もうすぐ期末テストもあるからそれを避けるにはテスト終わってから連絡した方がいいかな。




なんて不安も全部包み隠さず中学校の養護の先生とスクールカウンセラーの先生に伝える。


「そうですよね~、こども病院て受け入れが中学卒業までだから、ちーちゃんには微妙な残り時間ですよね。でもとりあえず電話で聞いてみますね」



と言っていただき、ありがたくお任せする。



スクールカウンセラーの先生&養護の先生

「こども病院に問い合わせたら、以前の診察から3年経っているので初診のように紹介状が必要になります。3月31日まではこちらで診れますが、それ以降は別の病院をご自分で探してください。こちらから別の病院の紹介はいたしません。だそうです。」


私 「ありがとうございました。やっぱり時期も微妙でしたね~、かかりつけのお医者様に伝えて他の病院を紹介してもらいます。」



かかりつけのお医者様

「では大学病院に紹介状を書きますね、こちらは大人でも診てもらえるから卒業後も大丈夫です。」


私 「ありがとうございます。」



私 「…というわけで、大学病院の紹介状をいただきました。」


養護の先生「良かったですね~、…大学病院ですか…。評判はすごくいいですけどね~…」


私 「はい、ありがたいですけどね~…」


養護の先生&私

「「待ち時間が長いんですよね~…。」」




大学病院の初診は予約制ではないため朝一番に受付をしても4~5時間待ちになったりする。



でもこちらは自分の希望の日に行くことはできるので、もう卒業式も近いし、ばあばに下の子を見てもらうにも早めに休みを取ってもらわないとならないから、春休みになってから行こうかな。


大学病院までは車で40分くらい。大きな道を通るんだよねぇ…。田舎の山道なら鼻歌歌いながら運転してるけどさ、私あまり運転得意じゃないんだよね…。


でもいつまでも苦手なんて言っていられない。4月からは(方向は大学病院と違うが)隣の市にあるちーの高校にも毎日車で送迎しなければならない。春休みは運転の特訓だ!




あとから思うと、この頃のちーは自分の受験が終わったあとも学校の同級生は受験真っ只中で、ピリピリした空気を感じてつらくなってしまったようだった。繊細さんあるあるである。




ちーの体調はその後もあまり良くならず、お友達と卒アルに寄せ書きする時間くらいしか学校に顔を出せず、卒業式も保健室でモニターで見せていただいた。



私も8年弱の同伴登校を終えてしみじみしたいところだったが、早く大学病院に行きたいからと、春休みになってすぐに車の特訓を始めた。




『大学病院への道編』


パパ「この道を右に行くと○○に行けるよ」


私 「○○行かないから。一番分かりやすい大学病院への道だけ教えて。他のこと言わないで。」




『高校への道編』


パパ「この辺りも変わったな~、道も新しくなってるから駅近くを片っ端から行ってみよう」


私 「高校までの一番分かりやすい道だけでいい。他のこと言わないで。」


パパ「せっかく来たんだからいろいろ行ってみようよ、ほら右に曲がって」


私 「嫌だってば、覚えきれないよ」


パパ「大丈夫だから次左ね」


私 (…スンと真顔になる時は静かにキレている。)




パパと私の会話を後ろの席で聞いていた3人娘は空気を読んで仲良く『マジカルばなな』をしながら「ママどんまい」と目で訴えてくれた。




天然マイペースなパパでなくGoogle先生に頼ることにして、なんとか大学病院までの道も高校までの道も覚えていざ病院へ!




病院へ行く日はちーも本人なりに頑張って6時過ぎに起きた。「ちー子が起きた!!」とクララが立った時のように喜びながら、7時過ぎに出発。



朝のラッシュ時の三車線とか本当怖い…。Snow Manの曲を流しながら、耳から精神安定成分『イケボウタウマ』を摂取してなんとか大学病院の近くまで辿り着く。


私 「あれ?駐車場の入り口どこ?通り過ぎちゃった?うそ、さっきの一方通行のところ?」


などとギャーギャー騒ぎながら到着。受付のでかさにドキドキしながら手続きを済ませたのが8時半前。




不安で白い顔をしたちーとツムツムしたり本を読んだり、下の子を見てくれているばあばに「まだ診察呼ばれないよ」とLINEを送りながら待つこと4時間半、午後1時間少し前にようやく診察に呼ばれる。




お医者「ふんふん、場面かん黙と不安が強いと…。今日の具合はどんなですか?」


ちー「……(固まっている)」


私 (これって親が答えていいの?場面かん黙だからしゃべれないんだけど…、親がでしゃばったら診察にならないのかな)




子供の精神的なものの診察のときって、ストレスや不安の原因として親との関係性とかも疑われるから、親もお医者様から『容疑者』ほどではなくても『重要参考人』のように観察されているように感じる。胃がチクチクする…。


私 「今日は比較的体調がいいんですが、不安が強くて悪夢を見たり寝付きが悪く毎日だるいそうです。あと、とくに強い不安を感じた時に脈や呼吸が乱れるそうです。」


長い沈黙に堪えられず、つい口を挟んでしまう。


お医者様「ご飯は食べられていますか?」


ちー「……(固まっている)」


私 「はい、食欲はあります。」


お医者様「そうですか、○○病院からは検査をしたいと伺っていますが、検査するにしても次回以降になりますが検査しますか?するとしても血液検査と聞き取りくらいで大丈夫でしょうけどね」


ちー「ブンブンっ!」激しく首を横に振る。おぉ動いた。


私 「嫌って言っても検査してもらった方が安心じゃない?」


ちー「ブンブンっ!」激しく首を横に振る。


お医者様「まあ、無理強いはしませんよ。しばらくは飲み薬だけで様子を見ましょう。」


と言われて、(えっ?検査しなくていいの?)と戸惑いながら診察を終える。


検査するほどじゃないと言われたし、これで良かったのか?次回以降に検査をしてもらえばいいのか?


と不完全燃焼な私の横で、ちーはあからさまにほっとした顔をしている。



私 「まあ、よく診察頑張ったしコンビニで『なにわ男子』の声聴いてお昼ごはん買って帰ろうか。」


ちー「うん」



なにわ男子の声を聴いて気力体力を回復させ、帰路につく。帰りの車でもSnow Manの曲を流しながら耳から疲労回復成分『M.K. E E 』(ムネ.キュン.エモエモ)を摂取して長い運転を乗り切る。



私 「ただいま~あー疲れた」


ばあば「お帰り、どうだった?」


私 「検査しなかった」


ばあば「検査しに行ったんじゃないの?」


私 「そうなんだけどさ~、なんか検査するほどに見えなかったのか、ちーがめちゃくちゃ嫌がるからか、するとしても次回以降だって」


ばあば「ふーん、まあでも良かったんじゃない?次回からは予約取れるんでしょ?」


私 「そう!次回からは朝急がなくていいの良かった~!」




結局今回もちーの状態は『治療が必要というほどでもないけれど、私生活に支障がある程度に不安障害(濃いグレー)』て感じ?


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