中学校での過ごし方
今日も今日とて中学校の廊下の片隅に『座敷わらし』ならぬ『廊下おばさん』としておじゃましている。そんな私は、夏休みを子ども達に負けないくらい強く切望している。廊下は冷房がないのだ…。首に『ひんやりタオル』を巻いて暑さをしのぐ。
今日は同伴登校の母親が、学校でどのように過ごしているか書いてみようかな。
基本、週5日、一時間目から五時間目まで廊下で待機している。その半分の時間は意識がなく、顔には机上に置いたリュックのファスナーの痕がついている。
《国語》
「動詞!形容詞!形容動詞!名詞!副詞!連体詞!接続詞……」
あぁ、懐かしい。四半世紀前に自分も叫んでいたな。その覚えたはずの記憶は今まで脳みそのどこをさ迷っていたのか…、すっかり忘れていたなと思いながら『なろう』を開く。
《数学》
蚊のなくような小さな声で、何とか答えを言う長女の隣まで先生は来てくださって、代読して「正解!」と言ってくださった。ほっとして僅かに微笑む長女を見ながら『なろう』を開く。
《理科》
「スイヘイリーベ 僕の船~♪」やたらハイテンションな『元素記号の歌』に吹き出しそうになるのを我慢しつつ『なろう』を開く。
《社会》
戦国時代は胸アツ!!次は早く幕末にならないかなと思いつつ『なろう』を開く。
《英語》
いつかALTの先生に英語で挨拶したいと思っているのに、今日も「こんにちは」と言ってしまったと落ち込みながら『なろう』を開く。
《音楽》
小フーガト短調が廊下まで漏れ聞こえてくる。「マモー!!」と叫びたくなる心を押さえつつ『なろう』を開く。
《技術》
1か月も続いた長雨のせいで、チンゲン菜の成育がうまくいかないらしい。「悲しいなぁ…。」と嘆く先生に対し、生徒達はキャッキャと楽しそうに授業を受けている。子ども達にはさほど悲しくないようだ。先生に同情しつつ『なろう』を開く。
《家庭科》
悪徳商法についての授業。生徒達が具体例を挙げるとき、悪徳商法に憤るお母様方の様子が良く分かった。ママ友さん達と愚痴り合いたいと思いつつ『なろう』を開く。
《体育》
「もしできるなら、すみっこでバドミントンでもやる?あっ宜しければお母さんもご一緒にどうぞ!」
「えっ?いいんですか?(いそいそ)」
万年見学の娘を見かねて先生が助け船を出してくれる。長女と一緒に運動場のすみっこでバドミントンをやる。恥ずかしいけど楽しい♪
《美術》
6時間目なので参加できない。残念。
《昼食》
教室の隣の空き教室をお借りして昼食をとりつつ『なろう』を開く。
くるみパン、ぶどうパン、りんごパンのローテーションと野菜ジュース。
自分の分の弁当を作るくらいなら1分でも長く寝ていたい。なのでひたすらこの食事。
中学生の昼の放送がおもしろく、楽しい時間。
結局ほぼ1日『なろう』を開いて終わっている。悪役令嬢、異世界転生、聖女追放をひたすらループ。
なろう万歳!!