不安障害抱えて高校受験②公立高校は…
「私立、公立高校の両方とも、複数見学に行くように」と学校からのお達しがあり、私立は最初に行った高校以外に2校、公立高校も3校見学会や相談会の申し込みをした。
ただ、なかなか収まらないコロナのせいで私立はどちらも延期になり、公立も1校は親は同伴できず、受験生のみ参加ということになった。
オープンキャンパス2校目は隣の市の公立高校。音楽科があるので、受験の方法がピアノの実技重視ならちーでも少しは可能性があるかな?なんて淡い期待を抱きながら見学に行ったのだが…。
まず電車が怖い、次に満員バスもしんどい。さらに音楽科に入ったら毎日朝7時に登校して朝練。音楽関連の部活に必ず入部して夜7時まで練習。休日は家で10時間音楽に関係することをしなければならないetc …。
ちー「無理。」
でしょうね。
次に行ったのは農業系の公立高校。動物や農業が好きな穏やかな生徒が集まる高校と評判で、花を育てたり調理をしたりという授業内容にちーも興味をひかれていた。
この高校なら通学も車で送迎できそうだし、ハーバリウム体験を終えたちーの表情もまずまずでひと安心。
4校目は今のところ第一希望の中堅公立高校。車で送迎できるし、進学にも就職にも対応できるイメージの学校。ここが親は一緒に見学できないという学校で、はらはらしながら当日を迎えたのだが、「大丈夫、行ってみる」とのちーの決意を信じて送り出した。
ドナドナがどこからか聞こえてきそうな不安いっぱいの顔をして何度もこちらを振り返りながら何とか校舎に入っていったちー。
こちらも心配してスマホを握りしめて2時間ほど待ってから迎えに行くと、思いの外明るい笑顔でちーが出てきた。
ちー「○○ちゃん(同じピアノ教室の先輩)がいた。」
「イケメン先輩がピアノの連弾してた。」
「料理部があるんだって。」
などとなかなか好感触な感想を聞いて、明るい兆しが見えたと思ったのだが…。
「水泳の授業が厳しいんだって。」
「マラソン大会もあるから無理。」
体育の壁がどーん!!と立ち塞がる。五教科の成績が悪くなくても、内申点の合計がクリアしていても、体育の点の低さや苦手意識は普通高校の壁を乗り越えられそうにない。
『最後まであきらめない』が美徳とされているが、本人の努力だけでは乗り越えきれない壁をあきらめさせるのも親の務めか…。
私 「私立でも公立でも、私から離れて知らない人がたくさん居るなかで1日テストを受けて、知らない人と面接をしなきゃならないよ。普通高校に行きたいなら今から私から離れて一人で授業受ける練習しなきゃならないけど、できそう?」
ちー「…無理。通信制に行きたい。」
現実の厳しさを突きつけられたちーが決心した。




