不安障害抱えて高校受験① オープンキャンパス
長女ちーの卒業式まであとわずか…。『早いもので』
と言うのは私の心には合わない。『壁の花ならぬ壁のシミ』として過ごしてきた同伴登校からやっと解放される、7年以上この日を励みにしてきたのだから。
腰痛軽減クッションとシルバニアファミリー柄の膝掛け、小型電気ヒーターを持参して廊下の隅に陣取り、壁のすみに蜘蛛が現れるたびにそっとティッシュに包んでぷちっと握り締め、廊下を通る3年部の先生ほぼ全員に寝顔をさらす醜態をさらしてきた日々がやっと終わる。
さあこれからは『居る必要がないけどただ居る人』と申し訳ないと縮こまる必要もない、やりたいことをやろう!!と思いたいところだが、高校生活という前途もなかなか多難なようで…。
長女ちーは『学校が嫌い』というのとは少し違う。V6の『学校へ行こう』の特番が大好きで録画を何度も繰り返し観ていた。
イケメン先輩を探したい。
学校帰りにお店に寄ってみたい。
ブレザーの制服を着てみたい。
ほぼ帰宅部のゆるゆるな部活なら入ってみたい。
年頃の娘らしく可愛らしい夢を見ていた。高校に憧れがあった。
小学校も中学校も『学校が嫌い』なのではなく、『学校が自分の理想とかけ離れていて自分には合わなかった』だと思う。
2021年夏
「みんなと同じように普通高校に行きたい」
というちーの意見を尊重したくて、各学校のオープンキャンパスにいくつか行ってみることにした。
最初に行ったのは隣の市にある私立の高校。偏差値よりちーにとって大切なのは『不安障害でも受け入れてもらえるのか』という点。個別相談の時間にちーの様子を説明したところ、
「高校では自主性が重んじられる。場面かん黙症だけなら少しの配慮があれば自主的に行動できるだろうけれど不安障害のお子さんにはどこの普通高校でも厳しいと思います。通信制や不登校専門の学校の方が良いと思います。」
とのことだった。
ちー「不登校専門の学校は嫌。不登校じゃないもん。」
不登校を下に見るつもりは私にもちーにも一切ないけれど、『嫌でも頑張って登校している』ということを否定されるような気持ちになったらしい。
『不登校』か『同伴登校』か。
これは私も頭を悩ませた難問だった。『不登校』の生徒対象の『裁量枠』があるらしいと聞いた時は、『同伴登校』で一般の生徒さん達と同じように受験するより心の負担が軽くすむのではないかと思ったが、ちーの『今まで頑張って登校してきたことを軽く扱わないでほしい』という気持ちも大事にしてあげたかった。
結局、「この高校は無理かな…」という結論になったのだが、これ以外にも大きな問題があった。それは
電車が怖い。ということ。
私が一緒に居てさえ
「人がいっぱいで怖い」
「ナイフ持った人がいたらどうしよう」
「電車とホームのすき間が怖い」
「音が怖い」
「揺れが怖い」
なのだから、とても一人で登校できる状態じゃなかった。
車で送迎するにしても混雑時には片道1時間かかることを思うと、下の子の下校時間や習い事の時間を考えると厳しいな…。分身の術が使えたらいいのに。




