HSCは匂いに敏感
「パパくさい!あっち行って!!」
これはパパが加齢臭を娘に責められている言葉ではない。パパはただ『タバスコ』をミートソースにかけていただけだ。
HSC はいろんな感覚が鋭く、特に三女のさーはお酢やチーズの酸味のある香り、根菜の土臭さやピーマンなどの青臭さなども受け付けない。自分が食べないだけでなく、テーブルを同じくする人にも「くさい!」と言って、部屋の隅に小さなテーブルを持って移動してしまう。
そんな三女さーの超絶偏食の話は後回しで今回は『匂いに敏感なのはダメなのか?』という話。
ミートソースにタバスコをかけたいパパはもちろん悪くない。でもだからといって三女が嫌いな匂いを我慢しなければならないのは、少数派や弱い者に我慢を強いるのはどうかと思う。
ようは『家族は一つのテーブルで食事を共にすべし』という思い込みがお互いを苦しめてるだけだ。少し席を離すだけでお互いに快適な関係になれるのに。食事の席を少し離す程度で愛情が薄れるわけもなく、むしろ席が近いほど娘に嫌がられるのに。
毎回パパの切なそうな顔(それでいてタバスコを諦めることは決してしない)と三女さーの攻防に板挟みになっている母が一番大変だということは家族の誰も分かっちゃくれない。