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HSCも強くなれる

あー「1位だったよ」


私 「あーちゃんマジ??やった~~~っ!!おめでとう~~!!頑張ったね~、スッゴいゴイゴイゴイゴイス~~!!」




卒業式で歌う合唱曲のピアノ伴奏のオーディションを終えて帰宅した次女あーが意外なほどクールな声で伴奏者に決まったことを告げたものだから、私は逆に超ハイテンションで跳び跳ねてベタ褒めした。




「ママ、いろんなところがボヨンボヨンしてたよ(笑)」



と子ども達に言われてしまったけど構わない。だってそれだけ嬉しかったから。





以前ピアノのオーディションに落ちてしまったとき、「もうピアノやらない…」と自信をなくして落ち込んでしまった次女あー。



私もあの落ち込みようを見て、(やっぱり繊細な子は一度自信をなくしたら立ち直るの難しいよな…。もう傷ついてほしくないな。慰めにまたゲームをねだられるのも財布的にツラいしな。)と思っていた。




それでも冬休み前に卒業式で歌う曲が決まったとき、もう一度ピアノオーディションを受けることを決めたあーに、


私「大丈夫?無理しないでいいんだよ?」


あー「大丈夫頑張る」(クール)





それから毎日、あーはピアノの練習を頑張った。楽譜を読むのは長女ちーが手伝い、演奏動画を観ながら、ちーが体調を崩しピアノ教室に行けない時は、ちーの分の時間をもらって練習した。



幼稚園の年少から習い始めたピアノ。去年までは発表会の前日まで「もうやだ無理できない~!!」と泣いていた。何度もやめようか続けようか悩んで話し合って、時にはかわいいドレスやご褒美で釣って、姉妹で慰めあって何とか続けてきた。




5年生の終わりの頃、卒業式で6年生に贈る歌のピアノの演奏者に選ばれたいという目標が出来てオーディションを受けて落選して泣いて。先生から「落選した人だけが手に入れられるものもある。次女ちゃんなら乗り越えられるよ、よく頑張ったね。」とお手紙をもらって少しずつ笑顔を取り戻して。




6年生の修学旅行前の説明会で披露する合唱のピアノオーディションを受けて落選して。2度目の落選は更に自信を失わせ、「もう学校行かない」と言うほどに落ち込んで。1日休んで頑張ったで賞のご褒美を買って、嵐の『Love So Sweet』の楽譜を買って少しずつ前向きになって。




そして今回3度目の正直でオーディションで認められて。




HSCは人一倍傷つきやすい分、失敗を怖れる分、心の成長や自信の回復には時間がかかるけれど、それでもずいぶん強くなれた。




正直な話、私の方が、あーはまた挫けるんじゃないかと、仮にオーディションに受かっても卒業式当日緊張し過ぎてしまわないかと、オーディションを辞退させた方が傷が浅くて済むかななどと考え過ぎてしまっていた。




でも勝手な思い込みでやめさせなくて本当に良かった。この一年で、HSCぞろいの我が家の中でも一番傷つきやすいあーが大きく成長していたことをとても嬉しく思った。





傷ついてもいい。何とでも、何度でも受け止めて支えて送り出してあげたい。




『ナミダの海を越えて行け』by Snow Man。





あー「ママ~、オーディション受かったご褒美に何か買って~☆」




あれ?これって、オーディション落ちても受かっても『我が家の財布はあーにロックオンされる』仕様になってるの?

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