アンパンマンが怖い
先日『阿佐ヶ谷姉妹ばりの裏声で星空のディスタンスを歌ってストレス軽減』と書いて間もないうちに、歌番組で阿佐ヶ谷姉妹とALFEEの奇跡のコラボで『星空のディスタンス』を歌っていてめちゃめちゃ興奮した。
『坂崎さんが2人いる~(笑)!!お姉さんと坂崎さん似てる~!!』
『阿佐ヶ谷姉妹ばりなんて言ってすみませんでした(汗)。歌唱力が足元にも及びません(泣)。』
『ALFEE様イケオジ~!!』
若いジャニーズのイケメンで癒されたあと、イケオジで刺激をいただく。『甘いものの後にはしょっぱいもの』理論。満腹の眼福の耳福のひとときだった。
阿佐ヶ谷姉妹の誰も傷付けない優しい笑いとALFEEのサービス精神旺盛のイケオジの包容力に癒されたく、毎日繰り返し録画を観ている。
HSPやHSCのうちの家族がテレビを観るとき、地雷がそこかしこに埋まっている。
・注射や鼻、のどグリグリのニュースが苦手。
・事故や火事などの現場を映すシーンが苦手。
・暗いニュースを観ると一日中気分が浮かない。
・アニメの戦うシーンだけでなく、ボクシングやレスリングなどの格闘技を観るのも苦手。
・芸人さんのイジリ芸や激しいツッコミが苦手。
・大食いや辛いものを無理やり食べるのを観るのが苦手。
などなど。さらには『子供はこれが好きでしょ』と大人が
思い込んでいる人気アニメも軒並み撃沈した。
『アンパンマン』は氷の女王や黒バラ女王、すなおとこなどが怖い。バイキンマンの不条理な犯罪を正義感が強いHSCは許せない。
『ドラえもん』はのび太のママが薄情に見えて苦手。ジャイアンの理不尽な暴力と、暴力から子供を守れない大人が許せない。後で叱られる、失敗するのが目に見えてるから(お約束だからね)観ていられない。
『ちびまる子ちゃん』は永沢くんや関口くん、お父さんなど意地悪なキャラが苦手。きっつい性格の女の子も苦手。のび太と同じく叱られるのが分かりきっているから観ていられない。
『ディズニープリンセスの映画』でさえ、ほんのちょっぴりピンチになるシーンがあるから怖い。
『クレヨンしんちゃん』は今は克服した。というか笑いが苦手に勝った。でも小さいときは、みさえの怒るシーンや風間くんの自慢、ねねちゃんの暴走、まさおくんのうっとうしさ全て許容範囲を超えていてダメだった。
『プリキュア』も戦闘シーンがあるから無理。ピンチになるから無理。
あまりに『無理』が多すぎて、じゃあ何なら良いのか?というと、
『いないいないばあ』
『おかあさんといっしょ』
『みいつけた』
『クックルン』
『ノンタン(DVDを何十回借りたであろうか)』
『アイカツ!』
くらいしかなかった。なかでも『アイカツ!』は大好きだった。
『アイカツ!』は本当にありがたいアニメだった。最近のアイドルはライバルを蹴落とすために靴に画びょうを仕込んだりしないのね。安心して観ていられた。
「今回のオーディションでは負けたけど、次は負けないからね☆」
「あなたがいてくれたから私も頑張れたんだよ、ありがとう!!これからも一緒に頑張る友達とライバルでいてね☆」
ひたすら美しい友情とひたむきな努力のキラキラとのほほんが同居した素晴らしいアニメだった。
「あっ、またママがアイカツ!観て泣いてる~。」
心の中に『ススワタリ』を放牧してるの?っていうくらい薄汚れた大人の心にはアイカツ!は眩しすぎて、私が毎回泣いていた。
ただ、アイカツ!のグッズは言わずもがな、プリキュアやプリンセスのグッズはこれでもかってほどおねだりされたし、アンパンマンの食品はそれはもうたくさん食べた。今も食べている。アンパンマンのスティックパンおいしいよね。
ある日近所でプリキュアのショーがやっていた。怖さよりプリキュアに会いたい気持ちが勝った子供達を連れて行ったら、知り合いのママさんが席を取ってくれて最前列に座ることができた。
開始直後、悪役キャラの赤鬼がステージから降りてきて娘達の目の前で金棒を振り回した。
「「ぎゃあ~~~~~っっ!!!!」」
…泣いてるの、うちの子だけだった。
「みんな~、プリキュアを応援して力をあげて~!!」
進行役のお姉さんの言葉に
「「プリキュアがんばれ~!!」」
応援してるのもうちの子だけだった。
私 「…てなことがあったんだよ。大変だったよ~。」
私母「そういえばあんたも昔、仮面ライダーのショーでショッカーに連れて行かれそうになったんだけど、あまりに泣くからショッカーがあきらめてくれたんだよ(笑)。」
え?あれって実際の出来事だったの??昔から何度も繰り返し見ている悪夢。ショッカーに連れて行かれそうになるあの夢はトラウマというものだったのね。
カエルの親はカエルだった…。