自爆系モンスターが森を歩いた場合
ワープ装置から排出されたこの場所からでも崩壊した洞窟からの黒煙が見える、あの爆発の中、冒険者達が生きていたとしたら全長50cmの俺に追いつくのも時間の問題だろう。まずは魔王軍の魔物を探し出して応援を頼む、幸い近くに如何にも魔物が過ごしていそうな暗い森があった。この森の中なら魔王軍に所属している魔物がいるかもしれない。それに薄暗く隠れやすいため冒険者を撒ける可能性も高いだろう。そう思いながら俺は森の中に足を踏み入れた。
<カジュラの森>
爆弾泥人形である故に野生の魔物、特に知能が低い魔物との遭遇は出来るだけ避けなければいけない、転ぶ、自分の身長程の段差から落ちる程度の衝撃ならばなんともないが魔物の攻撃を受ける、高所からの落下などの衝撃を受ければ爆発してしまう。
俺は樹木に沿うようにして森を探索していく、しばらく歩くとガサゴソと木の葉をかき分ける音が聞こえたのでビビりながらも身構える。小型のオオカミにヤマアラシのように長い針がビッシリとついたモンスターが現れた。
小型のモンスターでも爪で引っ掻かれたダメージで爆発してしまう。かといって逃げる事も出来ない。そのモンスターは震えている俺に顔を近づけて匂いを嗅ぎ出した。俺の事を食べ物ではないと匂いで理解したのか興味をなくしたように去っていった。長い棘が俺の代表を撫でる。危ない!我慢だ!自爆しないように体中に力を入れる。どうやら爆発は免れたようだ。




