6.日常
次の日は、祝日だ。休みだってことを知らなくて、フツーに2人の待ち合わせ場所に行ってしまったのは、ちょっと恥ずかしいので、秘密にしておこう。今日を含めて3連休が過ぎたら、学校に行く日はあと5日。意外とあっという間だ。それに、祝日のことを考えていなかったから、せっかく家まで遊びに行ったのに、土日に出かける予定なんて入れられなかった。少ししょんぼりしながら、3連休を過ごした。
月曜日。楽しい時間もあと7日だ。それをわかっているから、2人とも今までのような明るい雰囲気ではいられない。
「おはよう」
なんだか暗い雰囲気の中、無言のまま通学路を歩き、学校に着いて下駄箱のところで隅田に、急に肩を組まれて、
「水守ー。吉田さんと付き合ってんのかー?」
と、聞かれた。それを聞いた未実さんは、頬を赤らめていたけれど、
「いや、そんなんじゃない。家が近所で、さっき偶然会っただけだよ。」
と、言うと、隅田は、
「なーんだよ。つまんねーの。」
と、言って、先に行ってしまった。それを見送って、未実さんに向き直って、
「ごめんね。隅田には言いたくなくて。」
と、言うと、未実さんは、
「ううん。私も、誰にも言いたくない」
と、笑顔を向けられたけど、その目には、涙をいっぱいに貯めていた。
「そろそろ先生くるし、教室行こう。」
僕が言うと、未実さんは、小さく頷いて付いてきた。
なんだかんだで全く会話もできずに、1日が過ぎてしまった。
次の日、火曜日は、朝から雨だった。僕は、いつものように学校に向かった。でも、朝のホームルームの途中から急に体調が悪くなって、そのまま帰ることになってしまった。貴重な1日を、何もできずに過ごしてしまった。




