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えがきたくもない物語  作者: 万彩雨虹
第壱章
9/26

え、嫌です

 ああ……まぶしい。

 その純粋な眼差し、ヒッキーの俺には毒です……。

 しかし、ドルイドくらいファンタジーかじってるなら、誰でも知ってると思うけど。

 それにしても、このフミオノーレって子、祭司って恰好じゃないよな。

 やっぱり、どう見ても魔女っ子だ。ちっこいし。

 異界って言ってる所を見ると、ここは異世界って設定なのか?

「私は~邪神みなら……」


 ドゴッ!


 え? 今、魔女ッ子が、人外腐女子が言い終わる前に

 持ってた杖で殴りましたが……。

「ああ……!! あ、はあ……ぐうう!!!」

 腐女子は声にならない声で、頭を抱えながらのたうち回る。

「黙りなさい……あなたが喋ると、救世主様の耳汚しになるでしょう?」

 腐女子の耳に近づき、魔女ッ子がそっと耳打ちする。

 丸聞こえですよ。

 おっかないな……この子

 それより今、邪神って言ってなかった?

 祭司って言ってたのに邪神?

「失礼しました。では改めて」

 魔女ッ子、もとい祭司はコホン、と軽く咳払いをする。

「救世主様、どうか私たちをお救い下さい」

「え、嫌です」

 思わず即答した俺。

 そのまま見つめる魔女っ子。

 まだ悶絶している腐女子。

 だって、いきなりそんなこと言われも……。

 普通、はい、なんて言わないよね?

 それに、あんな暴力行為見せられるとさ……。

「え……ですが……救世主様は私どもの祈りに応えてくださったから、

 こちらに来ていただけたのでは?」

「祈りって何?」

 全くわからん。

 祈られた記憶なんて、これっぽっちも無いし。

「……ちょっと? これはどういうことなの? 

なぜ救世主様にご理解をいただけてないのかしら?」


ボゴッツ! ボゴッ! ボゴッ! ボゴッ! ボゴッ! ボゴッ! グシュッ!


 フミオノノーレが悶絶していた腐女子の頭を木魚の様に激しく殴打する。

「それっ! ……はっ! ……いろっ! ……いろっ! ……とっ! ……事情っ! 

……がっ! ……ありっ! ……ましっ! ……て、ぎゅびゃっ!」

 リズミカルに殴打される頭と共に、腐女子の声もリズミカルに生々しく途切れる。

 ちょっと! 死んじゃうって!

 さっきフミオノーレはご理解って言ってたけど、

 一体何の理解なんだ?

 この二人のことも全く知らないし。

 大体、こんな所に自分で来た覚えもない。

 ん……?まてよ……

 もしかして……これ……

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