柔和にして豪胆
「次に豪胆、揺ぎ無い気概ですが、
タケマルさんは自身の学術研究を追及するため、余計なものを全て切り捨てていました~
それが例えご両親の意見であっても、決して自分を曲げなかったのです~」
一言で言えば、それ、
働いたら負け発言ですね。
いや、その後ちゃんと就職しましたよ?
一旦は……
二ヶ月で辞めましたけどね……。
色々あったんですよ……
いやー訊かないでー!
「異界の宗派を開いた者として、家族を置いて家を出たという
高名な指導者が存在したと聞いたことがあります。
まさかタケマル様も、そのような歴史に名を刻む方と並ぶお人だったなんて……」
キラキラした瞳で見てくるフミオノーレ、パート2。
違います! 全く!
その方と同じと言おうものなら、何億という信者が激怒しますよ!
しかも、うちもその宗派に属するからね。
ああ……なんか打ちのめされた感じ。
クズ人間でごめんなさいね……。
嫌がおうにも自覚させられました……。
そのせいもあってか、一気に身体が冷えて寒くなってきたな。
「あの……とりあえず俺のこの状況、何とかしたいんでけど……」
そうなの、まだ全裸だったの……。
今までずっと全裸でやり取りしてたのよね。
「こ、これは失礼しました! それでは……」
顔を真っ赤にしたフミオノーレがそう言う。
何で今まで問題無く会話できてたの?
ということで服を貰えるかと思っていたら、
なぜかフミオノーレが服を脱ぎだした。




