金稼ぎは大事な件
更新が遅れてしまいました。すいませんm(。_。)m
右手が復活してから二日後。俺はとある宿屋に泊まっていた。その一室のベッドに腰掛けて俺はカンナを見る。
俺が考えているのはベルゼルトのことだった。
「やっぱ上には上がいるんだな…。」
「…?えぇ、そうねぇ…」
大切な話がある。そう言って呼ばれたカンナはそんな事?といった感じにキョトンとしている。
「俺もカンナも、まだまだって事なんだよな。」
「えぇ…。」
そろそろ本題に入ろうか。二日間ずっと考えていたことをカンナに伝える。
「カンナ、やっぱ俺には付いてくるな。」
「…それは私が役に立たなかったからかしら?」
うん。この数日間もずっと思っていたがやはりカンナは涙腺が弱いようだ。
俺の中では既に第一印象の妖艶な美女というイメージは消え去り、泣き虫なお姉さんというイメージになっていた。
「いや、カンナに俺は助けられたみたいなもんだからな。血を止めてくれなきゃ出血多量で死んでたかもしれない。」
「それならどうして?」
「俺が弱いからだよ。」
そう。俺は自分が思っているほどの力を持っていなかった。ベルゼルトと戦い、まさに天狗の鼻が折られた、と言ったところか。
「今の俺じゃあカンナを連れて行ける度量がないんだ。むしろカンナの足を引っ張る。だから修行の旅にでも出ようかと思ってね。」
え?なんで旅にこだわるかって?異世界だよ。楽しみたいじゃない!むしろ修行は観光のついでさ。なんてのは言わないでおこう。危険もあるだろうから巻き込みたくないっての本音だからな。
カンナは黙って俺の目を見ている。俺の内心もバレているかもしれないがそれはあくまでも一部だから大丈夫だろう。
「俺についてくると言うのなら俺が強くなったらもう一度ここに来る。その時にその気持ちがまだ残っていたなら俺について来て欲しい。…だめかな?」
「ダメといえばベルは私を置いてそのまま帰ってこないでしょ?いいわ。それまでに私もさらに力をつけておくわぁ。」
了承の言葉を聞き俺は笑顔になった。いつかちゃんと迎えに来よう。
「…その代わり迎えに来なかった場合は世界を探し回り殴るわねぇ?うふふ。」
殴られるのを想像してしまった。お、恐ろしい…。絶対に迎えに来よう。じゃなきゃ確実に命を刈り取られる。
「…冗談よ。」
また目の端に涙を浮かべながら顔が引きつった俺に笑いかけた。どうしよう。連れて行きたくなっちゃうこの感じ!
「勝負をしよう。再開した時に強かった方が勝ちだ。」
しんみり雰囲気を取っ払うために提案したのだが言ってから後悔した。
これって迎えに行ったらどっちが強いか勝負するってことだよな。何言ってんの俺。バカなの?
「いいわよぉ?うふ。その時は全力で行くわね。」
ほらぁ!!もーいや…大人しくボコられよ…
それから一週間、俺達は一緒にいた。旅の用意をしたりしながら過ごしていた。
王都に戻ったらまた竜種だ!と騒がれたので王都の外で寝泊まりをしていたのだが腰が超痛いのだ。やっぱベットで寝たい。
「じゃあ、カンナ。あの勝負は俺が勝つからな!」
「あら。私が勝つに決まっているじゃない。…ベル元気でねぇ?」
「カンナもね。」
最後の…いや、暫しの別れを告げ俺達は旅立った。
…のだが、旅立ってから一週間。大問題が起きた。
食料が尽きたのだ。と言うか食料を買う金が尽きた。余裕があると思い込みバカ食いしたのが仇となったみたいだ。
「そろそろ金を稼がなきゃマズイな…」
腹の鳴りを収める術がない俺は情報を集めながらフラフラとある国へ入っていった。
情報を聞いて回っている途中で 冒険者 や ギルド と言った単語を聞いた。その単語に興味を持ちギルドの場所を聞くとフローリア王国と言う国にあるとのことだった。
そして俺は今。フローリア王国にいる。
さて。ギルドの場所でも聞くかな。と、俺の前に冒険者っぽい服のお姉さんが居たのでその人に聞いてみることにした。
「すいません。ギルドの場所を教えてくれませんか?」
そのお姉さんは俺を見てからため息をついた。
「君みたいな子供がギルドに行ってどうするんだい?まったく。最近の子供は見学気分でギルドに来るからなぁ…」
どうやらこの人は俺の見かけが子供だからと言って見学しに行くだけだと思っているのか?
ギュルルルルル
俺の腹が悲鳴をあげる。その音を聞いてお姉さんは少し笑った。
「お腹が空いているのかい?ちょっと来な。ギルドで飯を奢ってやる。」
お姉さんは俺が子供だと思って奢ってくれるらしい。子供でよかったぁ!しかもなんだかんだ言いながらギルドに案内してくれるとは。いい人だ。
それから数分歩いていると目の前に綺麗な建物があった。大きさは効果音をつけるならドンッといった感じだ。え?わからない?わかってくれ。
「ここが冒険者ギルドだ。さあ入ろう。」
バンッと大きな音を立てお姉さんがドアを蹴り開けた。この人乱暴なんだけど。
「おぉ?ガレアじゃねえーか。何だその子供は。」
入り口近くのテーブルに座っていた筋肉マッチョのモヒカンオッサンがお姉さんに話しかけてきた。このお姉さんはガレアっていう名前なのか。
「腹が減ってるみたいだったから連れてきたんだよ。」
「またかよ。ホント、子供相手だといいカモだなぁ!」
「「「ははは」」」
そんなやり取りを見ながらガレアについていった。
「ほら?何でも頼みなよ。」
席についてメニューを俺に手渡してきた。
「い、いえ。ホントにいいんですか?」
ギュルルルルルル
「…子供が遠慮するなよ。さっ頼め頼め!」
「ありがとうございます。」
俺の腹め…ちょっと恥ずかしいじゃないか。ともあれこの悲鳴ともお別れだ!ありがとうガレアさん!
ガレアさんは俺が子供だから少ししか食べないとでも思っていたのだろう。だが俺は大人並みに食った。
「よ、よく食べるな。財布が軽くなったぞ…」
「す、すいません。数日ご飯を食べれてなくて…。」
「数日!?親はどうした!」
まぁ驚くのも無理もないか。五歳の子供が数日も食べていない何て普通はおかしいからな。
「一人で旅をしていまして。」
「一人で旅だと?そういえばギルドに用があると言っていたな。もしかして見学じゃないのか?」
「はい。冒険者と言うものになろうと思いまして。」
冒険者になるにはギルドで冒険者登録をしなければならないらしいからな。そこで依頼を達成して金を稼ぐ。そういう作戦だ。
「冒険者!?その年齢でか!?無理だ!やめた方がいい!」
ガレアの声がでかかったのか周りの冒険者(?)の人達がザワザワしだした。
「なんだ坊主。冒険者になりたいのか?」
「ははは!坊主じゃ無理じゃないか?」
何でこんなに無理無理コール?そんなにキツイの?やめようかな…
「坊主じゃ冒険者になる為のテストに受からねえだろうなぁ…」
あ。テストがむずいのね。ふふふ。俺はその辺の子供とは一味違うぜ!…天狗はダメだな。やめとこ。
ふとガレアを見るとこっちを見ていた。一瞬ニヤついたのを見られたかもしれない…。
「それでも冒険者になりたいってんなら奥にあるギルドカウンターで言ってきな。俺は止めたぜ?」
「はい。ありがとうございます。」
俺は感謝を述べギルドカウンターへと向かった。そしてそこに座っていたお姉さんに話しかけた。
「すいません、冒険者になりたいんですが。」
「あ、はい。冒険者になるためには実戦テストがありますが大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。」
お姉さんに出された紙に名前などを書いて渡した。もちろん名前はサーベルト・R・アラディアだ。
「ではサーベルトさん。今から実戦テストを受けてもらいます。このギルドカウンターのさらに奥にある部屋でギルド職員がいます。そのギルド職員と戦い15分経った時に立てていたら合格です。」
あんなに言われたからめちゃくちゃ難しいと思っていたんだけど。思ってたより簡単そうで拍子抜けと言ったところだ。
「では、こちらからどうぞ。」
お姉さんに開けられたドアの中に入った。
さぁ冒険者になりに行こうか。
美味しいご飯の為に!!
最近忙しく書く時間が限られてきました…。
遅くなっても一週間以内には更新します!すいませんm(。_。)m




