表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/24

王級魔法を覚えた件

進み方が早いですかね…?早くいろんなキャラを出したすぎて飛ばしちゃうんですが、どーでしょう…。

ヴァール達と別れてから直ぐに帰宅し、アメルの元へ行き俺の魔法事情を話した。アメルは知っていたかのように机の中から一冊の本を出し俺に渡してきた。

天界側の魔法が書かれた本だった。流石俺のママン。


「ありがとうございます!母さま!」

「いいのよ、ベル。魔法、頑張ってね」


アメルはニッコリと微笑んで俺の頭を撫でた。今ならわかる。確かに女神だ。


俺はその足で自室へ篭り、アメルに貰った本で初級魔法から再び習得した。


『【火球(ファイヤーボール)】を取得しました。既存の魔法です。【炎球(フレイムボール)】にアップデートしました。』


久しぶりに聞いたな、この声。聞いてない期間はそこまで空いていないのだが、最近の日々が濃すぎて久しぶりと感じたのだ。【炎球(フレイムボール)】に続き【光球(ライトボール)】も【雷球(サンダーボール)】と変わり他の魔法も次々とアップデートしていった。


そして、念願の中級魔法…。【炎槍(フレイムランス)


前回は初級魔法【火槍(ファイヤーランス)】よりも劣っていた。これで出来なければ才能はない。俺は少し緊張気味に発動した。目標は庭の木だ。


炎槍(フレイムランス)…!


ボンッという音ともに木に穴が空いた。その穴の淵が燃え出し木全体が燃え盛る。水魔法で速攻消した。危ない危ない。火事になるところだった。

消化が終わった時には庭にはポツンと、水で濡れ大きな穴が空いた木が立っていた。


うん。ちゃんと魔法強力になってますね。火系統を木に試した俺が馬鹿でした。


ほんの少しだけ木に向けて発動したのを後悔しつつ中級魔法が発動出来たことに喜びを噛み締めていた。


俺はニマニマした顔で再び自室に篭りアメルに貰った本の最後あたりを見る。そこには天界魔法。つまり上級よりも上の王級魔法が書かれていた。コレを覚えずして何が男か。と言うわけで5分で覚えました。


何だろう。俺の感覚がおかしいのかな。五分でも長いと感じちゃうようになってきた…。

俺が覚えた天界王級魔法は三つなので系15分くらいかかったのだ。


火系統天界王級魔法

業火絢爛(スヴァローグ)


水系統天界王級魔法

癒しの雨(ヒールレイン)


光系統天界王級魔法

唸る雷鳴(サンダーグローン)


この三つの魔法はそれぞれ軍隊一つを滅ぼす力を持っていると言われている。癒しの雨(ヒールレイン)は攻撃魔法ではなく巨大範囲型回復魔法らしい。覚えていても損はない魔法だろう。


『アップデートします。

・魔法レベル6

・魔法量上昇Lv.4』


お。あがった。てか魔法レベル2から6って…王級魔法恐るべし…。


どうしよう。猛烈に王級魔法を試したい。でも、軍隊一つだろ?適当に使ったら絶対ダメなやつだよな…。


俺はどこか試せるところはないかと、街に行くことにした。魔の森に行きだしたくらいからか、俺が外出するとなっても誰も止めなくなった。いいことだね!


俺はハクを呼び隣町まで走らせた。街に着くとなかなかでかい建物がゴロゴロあった。日本の都会とまでは行かないがそれでも中々立派だ。


街をブラブラしてから俺はある一軒の店に入った。

その店は美味しそうな匂いがプンプンしていた。飯を食べていないからお腹が空いたのだ。前にここの料理がうまいと聞いたことがあったので来てみたかったのだ。


なぜか周りの客が俺をジロジロと見てくる。初めは なんだこいつら? と思ったが考えても見るとめちゃくちゃプリティな姿の俺が一人で店に来たんだからそりゃ見るか…と納得した。席に座りメニューを開くと聞いたこともない単語がズラリと並んでいた。名前からは想像できなかったので俺は店員を呼びつけた。


「そこの店員さん。」


すると店員はなんだこのガキは。みたいな顔で俺を見てから


「はい?なんでございましょうか」


営業スマイルをしてきた。ふぅ。失礼な店員だ。海より広い心を持つ俺だから許してやろう。


「この店のオススメを。」


なるべくクールに言ったつもりだったが声が裏返った。やってしまった。恥ずかしくて店を出ようかと悩んでいたら、この店のオススメが出てきた。店員の目が笑っていた。


恥ずかしさのあまり高速で平らげ店を出ようとしたその時、俺はある重大なミスに気づいてしまった。オススメを。って言える程の金を持っていなかった。と言うことを完璧に忘れていたのだった。


カモられたのだろうか?店で一番高いランチだった。まぁ味はそこそこ普通だったから何も言えないんだけどね。


どうしよう。お金ないよ…。捕まっちゃうよ!


逃げるか?食い逃げしてから金とって戻ってくるか?どうする…そう葛藤していたその時。ある一人の男が入ってきた。


その男は種族が分からぬほどボロボロになっていた。血も出続けているようだった。その男に近くにいた客達が駆け寄った。知り合いだったようだ。


「ど、どうした!!一体何があった!?」


ボロボロの男は今にも力尽きそうだったが途切れ途切れの言葉で質問に答えた。


「魔お…魔王…が…動き…だ…した…っ!」

「魔、魔王!?まさかザクス様が!?」


ザクス?俺の父親じゃねえか。何してんだあのヒゲ野郎。


「ちが…う…、海物だ…!」

「ま、まさか魔王フォルネウスか…!?」


ザクスじゃないのか。ヒゲ野郎とか言って悪かった。てかフォルネウスって誰だよ…。


「その傷はその、フォルネウスってやつにやられたのか?」


俺はボロボロになった魔族に聞いてみた。


「い、いや…フォルネウスの…配下にやられた…早くこのことを…ザクス様にお伝えせねば…!」


こんなにボロボロになってまで報告とは。なんといい部下を持っているんだ。とりあえずこの場に俺がいるのはマズイな。そう思い俺はその店を後にしようとする。今のこの騒動で俺がこっそり消えても店の人は当分気づかないだろうと言う考えだ。


「…サーベルト様…?…サーベルト様じゃありませんか!?」


その場にいた客の一人が俺に気づいた。すると周りもザワザワしだす。そりゃこの国を統治する魔王の息子がいたんだからザワザワするよな。ていうか、なんでこんなに俺の顔が知られてるんだよ。


(ザクス様が一人息子を自慢しに街を徘徊していたよな?その一人息子があの子なのか)


などという気になる言葉が聞こえた気もするが聞かなかったことにしておこう。



………徘徊してたの?


どうしても気になってしまった俺であった。



…………………………………………………


《ステータス》

サーベルト・ルシフェル・アラディア

種族:魔族

称号:無し

使用可能魔法:天界王級魔法

スキル:火炎操作・水流操作・風力操作・雷光操作・暗闇操作・土塊操作・無詠唱・自在変化・戦意喪失・魔獣支配

魔法属性:火・水・風・光・闇・土

剣術レベル:6

魔法レベル:6

攻撃力上昇Lv.3

防御力上昇Lv.3

魔法量上昇Lv.4







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ