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迷宮攻略を再開した件

少しずつですがブックマーク数が増えているのがとても嬉しいです!ありがとうございます!

魔法の才能がないわけじゃない。と言われて俺は思った。なら何故中級魔法ができない?それは才能がないからじゃないのか?才能がないわけじゃないのならできない原因を教えてくれよ…!と。


「中級魔法はこれっきりダメなんです。どう工夫してもショボいんですよ?これは才能がない以外の何者でもないでしょう?」

「魔法の才能がないものは初級魔法すらままならない。それに比べ君は精度がとても高い。才能はむしろあるだろう。」


才能があるだと?いや、まあ確かに初級魔法は簡単に使えたけど。魔法の才能ないと初級魔法も無理なの?


「それに大体の原因は見当がつく。」


え?マジで?教えてヴァールえもん〜!

俺はジッと真剣な表情を作りヴァールの顔を見る。その真剣な表情を見てヴァールはニコリと笑った。


「簡潔に言えば君の血が原因だ。」

「血ですか?」


魔法が使いたければ身体中の血液を抜き新たな別の血を入れろと?


「君の父親はザクスだろう?」

「?はい。」


ヴァールもザクスの友達なのだろうか?あのヒゲ、意外に交流関係広いな。


「父さまの友達なんですか?」

「まさか。どちらかといえば敵だ。ともあれ君は母親の血が入っているせいで中級魔法が使えないのだろう。」


アメルの血のせい…?一体どういう事だ?俺は少し考えたがさっぱりからなかった。


「君が覚えた魔法は魔族が覚えやすいようになっているんだ。逆に言えば魔族以外のものは覚えにくい。覚えられても発動段階で手こずってしまい魔法そのものの威力が使い物にならなくなる。」


俺は魔族だし問題なくね?


「僕は魔族ですよ?」

「あぁ。君は魔族だ。でも純じゃない。」


…つまり、アメルは魔族じゃないってことか?でもだからと言って発動できにくくなるか?父親は魔王なのに。


「君の母親。アメル様は天界の女神だ。言わば君は魔王と女神の息子。まさに異例(イレギュラー)と言うわけさ。」


…は、女神?そのフレーズ何処かで聞いた気がする。あ、ザクスだ。確かに言ってた気がする。完全に惚気かと思ってた。


てかアレだな。俺スペック高くね。魔王と女神の息子とか主人公レベルだぞ。いや、落ち着け俺。日本じゃモブだったがコレはマジで主人公ルート走れるんじゃ…無理か、無理ですよね。


「なら僕はどうすれば魔法を覚えることができるんですか?」

「それは簡単な話だ。一つの魔法を覚えるのに魔界側と、天界側。二つの同じ魔法を覚えれば一つの完成された魔法が発動できるはずだ。」

「と言う事は、一つの魔法を覚えるのに普通の二倍かかるってことですか?」


なかなか面倒だな。それをやらないと言う選択肢があるだろうか?否!あるわけがない!やってやろうじゃないか!一つに一日でも一週間でもかけてやろうじゃないか!


「まあそうだな。普通じゃキツイだろうが君ならできるだろう。」


なになに?俺って超期待されちゃってる?むふふ。 と俺は少し天狗になりかけたが 上には上がいる。 という言葉を思い出し自重した。


「話はもういいだろう。よし。君は今すぐこの転移魔法陣で外に出るんだ。ここは危ない。」


何を言ってるんだ。確かにさっきはやられはしたけど油断してたからだ。もう失敗しないさ。


「剣を磨きたいんです。最下層までもう少しですし最後まで行きます。」

「ダメだ。君がどのくらい剣の腕があるかは知らないが我々でも苦戦する相手だ。とてもじゃないが君を守ることも正直キツイ。」


頭固い系か。なるほど。ここは一度引く振りをしよう。こういう時の打開策は日本で学んだんだよ。


「わかりました。家に帰ります…」

「あぁ。では気をつけて帰れよ。」

「はい。」


俺は転移魔法を使い、一度迷宮を出る。そしてすぐに迷宮に入った。

さて。また下るのも面倒くさいが仕方ないか…。俺はダッシュで迷宮を下ろうとした。


『スキル【瞬間移動】を取得しました。』


なんだと。瞬間移動ってあの瞬間移動?あれを体験できるというのか…。有難や〜…。


俺はさっきいた階層を思い浮かべた。すると股がフワッと。例のジェットコースター気分を味わえた。ゾワッとしたよ。


そして一瞬で死にかけた空間に戻る。そこにはもうヴァール達はいなかった。行動速いな、おい。


俺は転移がいつでも使えるから連れて行ってくれ!と言うつもりだったのだが既にいなかったのでヴァール達を追いかけることにした。待てやゴラァ!!!と言いそうな形相で猛ダッシュで階層を駆け下りた。


そしてヴァール達を見つけた。ヴァール達は魔物と戦っていた。ゲームのボスの様なデカブツと。強さは五分五分と言ったところだろうか?


俺は混ざるか混ざらまいか悩み影に隠れて見ていた。ジーっと見ていたその横に何かが飛んできた。ソレは口調が荒い隊員のオッサンだった。

ビビったぁ!!てか今の威力で飛んでくるって…オッサン死んだ!?


「ぐっ……っ!?てめ、ガキ…何でこんなとこにいやがる!!逃げやがれ!!」


うわー。超元気じゃん。大丈夫か心配した俺がバカみたい。

俺はオッサンを無視して戦闘に目を戻した。


目の前で何かが飛んだ。それはヴァールだった。ちょうど俺の横に吹っ飛んできたので壁にあたる前に止めたが、ヴァールは気絶していた。


ヴァール離脱により他の隊員の戦意が下がっていた。このままでは簡単にやられるだろう。そう思い俺はその戦闘に加わった。


口調が悪いオッサンが止める間もない速度で。





…………………………………………………


《ステータス》

サーベルト・ルシフェル・アラディア

種族:魔族

称号:無し

スキル:火炎操作・水流操作・風力操作・雷光操作・暗闇操作・土塊操作・無詠唱・自在変化・戦意喪失・魔獣支配

魔法属性:火・水・風・光・闇・土

剣術レベル:6

魔法レベル:2

攻撃力上昇Lv.3

防御力上昇Lv.3

魔法量上昇Lv.3


明日からゴールデンウイークなので投稿数を増やそうかなと思ってます!

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