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四 沈鬱

 茂が階段室を十五階まで上がりきり廊下へ出ると、エレベーターの先、突き当りのドアが半開きになって夜空が覗いていた。

 扉を開けると外階段になっており、数段で屋上へ出ることができた。

 外階段と反対側の端に、中村佐智子がフェンスの向こう側で、こちらを向いて立っていた。

 茂が小走りに近づくと、中村が手を振った。

「ありがとう!追いかけてきてくれて」

「中村さん・・・」

「やっぱり、嬉しい」

「・・・・・」

「高原さんに伝えてください。ありがとうございましたって。」

「中村さん!」

「それ以上近づくかないで。飛び降ります。」

 茂は足をゆるめた。

「中村さん、あなたは一年前に石畑由紀さんが亡くなったとき、今日のことを決めておられたんですね。」

「・・・そうよ」

「石畑さんを追い返した里親を探しだし、人間関係を築き、そして一番効果的なタイミングで復讐することにした。」

「ええ。」

「あなたは事実上、もう目標を果たされた。なのに・・・高原が言ったように、この先はご自分を大切にしてくださらないのですか」

「癌にかかったって言ったでしょう?転移がわかったの。来週、再入院したら、もう生きて退院することはないのよ。余命宣告された。」

「・・・・・」

「この後の進行はとても速いって。動けるのはあと二週間ですって。すぐに腹水が溜まって、そして寝たきりになって、だいたい三カ月。」

「・・・・・・」

「今日の日に、間に合ってよかった。志方は私を訴えるかもしれないし、自分も含めたくさんの人たちが面倒なことになるのもイヤだから。」

 茂は足を止めなかった。逆に、歩みを速めた。

「来ないでって言ってるでしょ!それ以上近づいたら・・・・」

「近づかなくても飛び降りるでしょう!」

 茂は全力疾走で、あっという間にフェンスの端まで到達した。

 フェンスを飛び越え、中村の体に向けて手を伸ばしたとき、茂は中村がなぜ屋上の中でここを選んで飛び降りたのかを理解した。

 建物のこの面には、壁面にバルコニーや大きな突起物がなく、僅かな幅のひさしを持つ窓が並んでいるだけだった。

 茂は次の一秒間で、神に二度感謝した。

 一度目は、スリング・ロープをフェンスにひっかけて宙へ飛びこんだ自分の左手が、中村の服の腰のあたりの布に届いたとき。

 二度目は、細いロープにつながった自分の右手が、十三階の窓のひさしにひっかかってくれたときだった。

「離して!あなたも落ちてしまうわよ!」

「動かないでください!」

 茂は足で窓のガラスを割り足がかかりにしようとしたが、すぐにやめた。中村がガラスで負傷する恐れがある。

「どうしてそこまでするの?」

「・・・私たちは、あなたが一年かけて準備した、お友達のための行動を、妨害しました。」

「・・・・・」

「ですから、妨害するなら、最後まで徹底して妨害します。」

「・・・・・・」

 茂の頭上から、別の声がした。

「河合!動くなよ!」

 高原が左手のスリング・ロープを伝って滑らかに降りてきた。

 ひさしの上に立ち、茂の体を引っ張り上げ、続いて中村の体を片腕で抱きかかえた。

 高原の指示通り、先に屋上へ茂が上がり、高原が中村とともに上がっていくのを手伝った。

 中村は座りこんで苦しそうに息をしている。

 高原が、穏やかな表情で、声をかけた。

「顔色が悪いです。病院までお連れします。・・立てますか?」

「・・・はい。」

 三人は元来たコースを戻り、エレベーターで一階まで下りた。



 明りの点いていない十二階の部屋の窓から上を見上げていた逸希は、ふっと息を吐き出して室内へと視線を戻した。

 懐中電灯を持った板見が、苦笑しながらこちらを見ている。

「じゃ、病院へ行こう。」

「うん。」

「俺たちの出番、結局それだけになりそうだね。」

「・・・そうだね・・・。」

 板見は再び通信機器からの指示に耳を澄まし、短く返答した。



 車を病院の駐車場に停め、待合室まで迎えに行った葛城は、同僚と後輩の様子を見て安堵と驚きが相半ばした。

「晶生、茂さん、大丈夫?」

 茂も高原も笑顔だったが、これまで見たどのときより、疲労の色が濃かった。

「怜、クライアントのこと、ありがとう。」

「ああ、電話で話したとおり、落ち着かれていたから大丈夫だと思う。警護契約は今日で終わりにしたいと思うけど明日改めて事務所へ連絡しますって。」

「そうか。」

「・・・中村さんは入院されたんだよね?もしかして、すごく具合が・・・?」

 高原が首をふる。

「ご自分で歩いておられたから。でももともと、末期の癌で・・・・。お気の毒な病状なんだ。」

「そうなんだね・・・。」

 高原はそのまま再び椅子に腰を降ろした。

 茂がその前に立ち、頭を下げた。

「高原さん、すみませんでした。」

「いや、河合・・・。俺も、もちろん、お前のことは言えないんだけどさ」

「・・・・・」

「でも、やっぱり、俺はもうだめだ」

「高原さん、気をしっかり持ってください」

「どうしたの?晶生」

 茂が葛城のほうを見た。

「高原さんはまだ葛城さんにおっしゃっていなかったと思いますが、俺、中村さんを追いかけて屋上からダイブしてしまって」

「ええっ!」

「それも高原さんの目の前で・・・・。スリング・ロープを命綱にしていたとはいえ、先輩にどれだけご心配おかけしたか、自覚してます・・・・」

「し、茂さん・・・・・・・」

 茂は再び、椅子に座ってうつむいている高原を見た。

「でも高原さんも、かなり危ないことをされました。俺だって、心配で死ぬかと思ったんですよ。」

「・・・・・」

「もちろん、犯人を確定できたのは高原さんのおかげです・・・・・。高原さんは二人が控室から走り出てきたとき、クライアントと中村さんとが、控室の中で残り二人の仲間と服を取り替えて入れ替わったことに、すぐに気がつかれました。何らかの方法で、犯人がほかの三人を騙して入れ替わりに協力させたんだろうと。俺にインカムで、中村さんが襲撃犯だと思うとおっしゃった。そして車寄せにもう一台俺のためにタクシーを用意してくださり、ご自分は俺のバイクのキーを受け取って追いかけてきてくださった。」

「・・・・その時点で既に先輩警護員としては失格だったと思ってるよ。クライアントと後輩警護員の安全より、犯人の確定を優先したことになる。」

「より徹底してクライアントを守るために、必要なことだったと思います。それに高原さんは、俺の安全を最優先してくださいました・・・。でもご自分の安全は・・・。俺は、本当に寿命が縮みました・・・。」

「・・・・・・」

「晶生。」

「ん?」

「マンションを見たとき、取り壊しが近いってわかったんだね?」

「ああ。あの時間帯にほとんどの部屋に明りもついてなかったしカーテンも見えなかったからね。管理人室も撤収されてた。」

「それで高原さんは、犯人が火を使うって、直感されたんですね。俺に、突入時の留意点をおっしゃった。」

「あまり多くの人に迷惑がかからないようにしつつ、なおかつ相手に対して最高のインパクトを与えたい。そういう、犯人だと思った。でも、月ヶ瀬ほどずばり犯人像を当てたわけじゃないけどね。」

 葛城が苦笑した。

「素人だけど積年の恨みと周到な準備、そして自己犠牲も厭わない徹底した行動・・・。俺に応援に行けと言外にアドバイスした。隠し玉が必要だってことだった。まさにその通りだった。」

「怜がいなかったら、河合ひとりじゃ自殺を止められなかったかもしれないからね。俺はクライアントの傍を離れるわけにはいかなかっただろうから。」

「はい。俺も一緒に落ちていたかもしれないです。」

「・・・・・・」

「す、すみません!高原さん」

「・・・・ほんとに、頼む。河合。」

「高原さん」

「取り壊し前の古いマンションだ。屋上のフェンスも、窓のひさしも、どれだけの重量に耐えられるか、なんの保証もなかったんだぞ。」

「・・・・・はい・・・」

「今頃お前と霊安室で対面してなきゃいけなかったかもしれないんだ。」

「・・・・・・・」

 高原は血の気の引いた顔であらためて茂の顔を見上げた。

「頼む。」

「・・・・・・・」

「俺は危ないことをするけど、お前だけはしないでくれ。」

「そんな身も世もないような我儘なことをおっしゃらないでください、高原さん。」

「・・・・・・・」



 目立たない軽自動車が深夜の高速道路を滑るように走っていく。

 運転席の板見は、助手席の逸希も後部座席の和泉もずっと黙っていることが、今は正しいことだと考えるようにしていたが、しばらくして和泉が声をかけてくれたことをやはりありがたいと思った。

「板見くんの機転が、今日は光ってたね。」

「そ、そうですか?」

「硯が落っこちて志方の服に墨汁が飛んだ時点で、私に連絡くれたんだもの。中村様は場所を移して襲撃することまでは教えてくださらなかったからね。」

「先の先をちょっぴり多く考えるように、っていう、吉田さんの日頃のご指導の賜物かもしれないです。硯の落ち方もいかにも不自然でしたし。」

「うん。」

「でも和泉さんのほうがすごいと思います。」

「そう?」

「病院で、従業員に扮して一瞬で中村様のネックレスを取り戻されました。」

「まあね。病院のことは調べてあったから、役に立った。盗聴器つきのネックレスは、まあ放っておいてもばれないとは思うけど、安全を考えて回収するに越したことはないもんね。」

 しばらく沈黙があった。

 和泉は助手席の逸希に声をかける。

「・・・・大丈夫?逸希くん。」

 逸希は後部座席のほうを振り返り、微笑した。

「ありがとうございます。特に疲れたりはしていませんので・・・・。今日は良い経験をさせていただき、感謝しています。」

「逸希くん、たぶん色々思うところがあったと思うけど・・・。全部、勉強だから。あまり・・・落ち込まないでね。」

「・・・はい。」



「気持ち良さそうに、寝てるね。」

 運転席の葛城がちらりと助手席の後輩を見て言った。

「ほんとだ」

 高原が後部座席から助手席を覗き込んだ。

「命懸けだったんだから・・・。一瞬で何日分ものエネルギーを使ったはずだよ。」

「そうだな。ようやくその疲れが出たんだな。・・・・部屋まで連れて行ってやろう。」

「うん。」

「・・・今日は特に、いつも以上に河合を甘やかしたい気分だ。」

「俺もだよ。」

 アパートの前に車を止め、夜とはいえ人通りが途切れたのを見計らい、まず葛城が先に二階の茂の部屋へ行き茂のポケットから失敬した鍵でドアを開けた。

 明かりを点けた葛城が、愕然とした表情になった。

「え・・・・・」

 それは玄関に上等の革靴が脱いで置かれてあったからではなく、ワンルームの部屋の奥のソファーベッドで、ひとりの長身の美青年が熟睡していたからだった。

 明かりが点いて間もなくその美青年は眼を覚まし、上体を起こしてこちらを見た。

 そして彼の顔は葛城以上に愕然とした表情になった。

「葛城さん?」

「え、英一さん・・・・」

 三村英一は葛城の後から入ってきた高原の姿を見て、さらに驚愕した。

「高原さん・・・・河合は、どうかしたんですか・・・・?」

 熟睡している茂を背中に背負ったまま玄関先で固まった高原の代わりに、葛城が答えた。

「重傷なんです」

「えっ」

 葛城が表情を曇らせて言った。

「これから救急車を呼びます」

「・・・・・」

「こら、怜」

 高原が茂を室内へ運び込みながら同僚をたしなめた。

「・・・・・」

「三村さん、顔面蒼白だぞ。しゃれにならないから、ほんとに。」

「ごめん。」

 葛城は英一のほうを見て頭を下げた。

「すみません、英一さん。ちょっと驚かせてみたくなってしまって。茂さんは疲れて寝てるだけですから大丈夫ですよ。」

「そ、そうですか・・・・・。あ、どうぞ、ここ空けますから。」

 英一が立ち上がり、ソファーベッドを明け渡す。

「すみません。」

 高原が茂を寝かせ、英一が押入れから出してきた毛布をかけてやる。

 そして高原と葛城が自分の方を見ているので、英一は小さくため息をついて観念したように小さなちゃぶ台の前に正座した。

 高原と葛城もちゃぶ台を囲んで座った。

「どうして俺がここにいるか、についてですが」

「はい」

「本当は外で会おうかという話だったんですが、警護業務でちょっと遅くなりそうだということで」

「はい」

「スペアキー渡すから部屋で寝て待っててくれって。」

「なるほど」

「明日でもいいということもあるんですが」

「はい」

「どうしても今日のうちに結果を聞きたいと言うので」

「・・・・・なんの結果ですか?」

「・・・・・」

「電話とかじゃ、だめな話なんですね?」

「・・・・・」

 しばらく沈黙があった。

「河合の奴、俺が悲嘆に暮れて自殺でもするんじゃないかと思ったのかもしれないですね」

「ということは、やはりそれは」

「はい」

「告白されたんですね!」

 高原が葛城の頭を叩いた。

「ストレートすぎるぞ、怜」

「ごめん」

「でもやっぱり駄目でした」

「・・・・・」

 高原と葛城がうつむいて沈黙した。

「ただ、”今は”っていう言葉があったので、まだ希望はあると勝手に解釈してます」

「そうですか!」

「もう少しだけ、がんばってみようかなと思っています」

「そうですよ。一回であきらめちゃだめです。」

 英一が伏し目がちに笑った。

「でも今一番信じられないのは、自分があんなふうに女性に告白したことより、・・・・そのことをこんなふうに、高原さんや葛城さんに聞いて頂いている自分です。こんな日が来るとは夢にも思いませんでした。」

「はははは」

「初めて出会ったときのことを考えると・・・・」

「確かに、そうですね」

「見合いは、断りました」

「お家元、お怒りでは?」

「はっきり言ってやりました。想う人がいるって。」

「追求されませんでした?」

「させません。大丈夫です。」

 そして英一は、ふと顔を曇らせ、違う話をした。

「あの、俺が心配するようなことじゃないかもしれませんが」

「はい」

「河合がいつまでも浮いた話ひとつないのは、やはりまだ、あの女性を・・・・?」

 葛城がうつむき、高原が哀しそうな顔で頷いた。

「はい。そうだと思います。」

「そうですか・・・・。」

 三人ともしばらく黙った。

 そのとき、茂が小さな呻き声とともに、目を覚ましてもぞもぞと体を動かした。

 そしてちゃぶ台のほうを見て、今までの誰よりも愕然とした表情になった。

「み、みなさん、そこでなにを・・・・」

 高原が後輩の顔を見て笑った。

「河合、三村さんと約束してたのに、お待たせしちゃだめだぞ。」

「あ、はい・・・・そ、そうでした・・・」

「忘れてたな?」

「えっと、はい、実はそうです。」

「友達甲斐がないなー」

 茂は答えに窮した。

 葛城が英一のほうを見て言った。

「今日は茂さんは、冗談抜きに、もう少しで死ぬところだったんです。」

「え・・・・・」

「取り壊し前の十五階建ての古いマンションの、屋上から落ちたんです。」

「えっ」

「十三階の窓のひさしに、辛うじてひっかかったんですよ。」

「・・・・」

「襲撃犯が、飛び降りたのを、助けたんです。」

「そうなんですか・・・・・・」

 英一はそう言って、しばらく言葉を詰まらせた。そして言ってよいものかどうか悩んだ末に、やはり言った。

「・・・・河合は本当に・・・、葛城さんにも、高原さんにも、似てきてますね・・・。」

 誰も反論はなかった。



 一旦車を降りて、和泉が自宅に入るのを見届けた逸希は、再び助手席に戻りドアを閉めた。

 軽自動車が再び走り出す。

「次は逸希の家だね。」

「お前の家と反対方向で悪いけど」

「大丈夫だよ。遠慮しないで。もう電車もないんだし。」

「もう吉田さんたちは帰られたかな」

「だと思うよ。最後の報告のとき、そのまま帰りなさい、今日はこれでおしまいっておっしゃってたから。」

「たまに庄田さんがずっと事務所におられることがあって。僕がこっそり事務所へ戻ったりすることがあるから。」

「そうか。」

 少し二人は黙ったが、しばらくして板見が別の話をした。

「逸希。・・・・自信なくしたの?」

「・・・・・」

「全身から、落ち込んでるオーラが出てるよ。」

「・・・・・・」

「中村様は結果的にもう俺たちを必要としなくなったと思う。けれど、法にできないことを、法を犯さなければ解決できないことは、世の中死ぬほどあるんだよ。その現実から目を逸らしたって、なんにも解決しない。」

「・・・・ああ、そうだよ。」

「大森パトロール社の根本的に間違っているところは、理想と現実の区別がついていないことだ。」

「・・そうだね・・・・」

「さあ、帰るよ。次の、君のチームとうちのチームの合同ミッションは、証拠不足で無罪放免になった連続殺人犯の、殺害だよね。深山さんとペアを組むんでしょ?良い勉強になるよ。」

「・・・・うん。」


 カンファレンス・ルームの舟形テーブルで、ふたりのチーム・リーダーが顔を見合わせて苦笑していた。

 逸希のチーム・リーダーの庄田直紀は、その涼しげな切れ長の両目を少し細め、吉田恭子の顔を敬意を込めて見たままやがて言った。

「吉田さん、あなたのチームのメンバーは皆しっかりしておられますが、板見くんは特に素晴らしい人材のようですね。」

「庄田、それは褒め過ぎだ。」

「そんなことはないよね、庄田。」

 テーブルの一番奥の席に座っていた、深山によく似た髪の色と顔立ちをした、しかし一回り体の大きい端正な紳士が笑いながら言った。

「社長」

「庄田の言うとおりだよ、恭子さん。そう思うよね?酒井、祐耶。」

 酒井と深山は、阪元航平の深い緑色の両目を見ながら、返答に少し困った。

 阪元探偵社の社長は、火の点いた煙草を咥えて足を組んでいる長身の黒髪のエージェントを見て言った。

「決めたよ、酒井」

「なんですか?社長」

 金茶色のよく整えられた髪が少し額に落ちてくるのを指で抑え、阪元は微笑しながら酒井の精悍な顔立ちを見て続ける。

「今度板見くんを、超豪華イタリア料理のランチにご招待するよ。」

「はあ」

「今回の件の最初から最後までを通じて、私に希望の光を与えてくれたのは彼だからね」

「はははは。・・・しかしそろそろ、盗聴器のスイッチ切り忘れてること、板見に教えてやりませんか?」

「まあ、まだいいじゃないか。」

 その場にいた全員が、控えめに笑った。




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