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狐の花嫁  作者: 篠田葉子
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交易品とりんの思惑

カレーの材料について皆さんだいぶ関心があったようなので入れてみました!

のでかなり短いです。


一応りんも色々考えているんですよ~。という回なのです。

戦国大名たちを大いに驚かせたカレー。

この材料は主にりんが皇室御用達の逸品として売り出しているレース編みやアクセサリーの収益から賄われている。


もちろん交易の品として最初からカレーの材料があったわけではない。

南蛮貿易では硝石や火薬や毛皮、ガラスや絹織物、木綿や鉛などといったものを輸入していた。


りんが対価や交易の品として要求したため、本来の歴史よりも早く日本に入ってきたものはジャガイモやサツマイモ以外にも何点かある。


それらは影響力を考え、現在ではほぼ三成の領地でしか栽培されていない。

一般に流通させることを考えず、自分たちで食べる分だけを作る家庭菜園レベルでもよければ、育てにくい作物でも案外何とかなるものだ。

いざという時にカードは一つでも多くあった方がいい。と調理したものなどを除けば、ほとんど出回らせずに、出す時期と出す場所を見定めている。



りんがジャガイモなどを輸入したのは自分が食べたかったからももちろんあるが、自分が取り扱っている輸出品の影響力が予想以上に大きかったからというのがある。


レース編みやアクセサリーに対し、商人たちが目の色を変えたのを感じ、このままでは日本が食い物にされる。と危機感を抱いた。


そこでりんは情報を武器にすることにしたのだ。



りんは身分も地位も高くない、政治にもかかわることができない女の身。

それなのに行ったこともない遠い国の作物をなぜか知っている。

それも知識として知っているだけでなく、実物を見て真偽を見分けることができ、作物の育て方や特徴も知っていた。


これに違和感を抱かない商人はいない。


野蛮な国から優れたレース編みやアクセサリーが作り出され、搾れるだけ搾り取ってやろうと思っていたのに、考えを改めることを余儀なくされた。


魔女だ!と信心深い者は言った。

自分たち以外の国が接近して吹き込んだに違いない!と言った者もいた。


りんは作物だけではなく、キリスト教の考えに基づいた会話をしたり、遠い異国であるはずの自分たちの国の歴史などについて会話をすることもあった。


それらは商人たちに疑心暗鬼を生じさせ、母国にあの国に不用意に手を出すのは控えた方がいい。という報告を出させるまでになった。



りんにとってことを優位に運ぶ条件がいくつか揃っていたのが幸いした。


りんが世界史や某国擬人化漫画などで得た知識ではあるが、貿易相手国の内部事情や日本に来た本当の目的やお国柄、気質や歴史を知っていたこと。

相手方に女性がいなかったこと。

りんが地位も身分も高くなかったこと。



女は男の嘘を容易に見抜き、女の嘘も見抜ける。

が、男は女の嘘をなかなか見抜けない。


りんはOL時代に培った男性上司や取引先を気分良く仕事させるノウハウの応用で、気分よく商売をしてもらい、多少のはったりや誇張表現を交え、相手が女だったら簡単に見抜かれただろうな。と思うも笑顔で乗り切った。


また、りんは身分も地位も高くなく、権限もないので、相手方に言質を取られようが無茶な条件を言われようが特に問題はない。

「私では無理です。上の者に話を通してください」で突っぱねられる。

が、相手は国の名前を背負って来ている。

国の命令で来ていると明言していなくとも、○○国の商人です。と言った以上、下手な行為は○○国はそういう国なんですね。という評価になってしまう。



適度に距離を置きつつ、いい商売相手でありたいものだ。とりんは思う。


ただ正直な話、戦国時代に生まれ変わり、歴史的有名人である石田三成の妻になった私が、諸大名との外交ならともかく、海外のことまで考えなければならなくなるとは

予想もしていなかった。とりんは南蛮商人たちと渡り合っていた時、内心で遠い目になっていた。

あぁぁ・・・!

我ながら短い!!

しかしここで切らないと文章が・・・!

という苦悩の結果、とりあえずアップすることを優先して短いままお届けします。

すいません、次は頑張ります。

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