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狐の花嫁  作者: 篠田葉子
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家康さんはどんな人?

家康さん重要人物なのに出てないなぁとか思いながら書いていたのですが、この時期すでに三成さん四人の子持ちになってます(^_^;)

なんとなくわぁ・・・という気持ちになりました。

最近徳川家康が私の脳内でラスボスから黒幕へとジョブチェンジを果たそうとしています。

割とマジで。




私の愛する愛する(以下略)旦那様である三成さまと対立する運命にある徳川家康さんとはすぐに会うことになるんじゃないかと思っていた。

何せ三成さまは秀吉様の側近として日々忙しく働いているのだから。


しかし会わない。

三成さまと私の間に四人も子供ができるほど時間が経過したというのに、未だに会っていない。


あれ~?会わないなぁ。とか思っている間に、甥っ子である信之君が家康さんの部下である本多忠勝さんの娘さんを家康さんの養女にしたうえでお嫁さんにもらったり、家康さんの息子さんが秀吉さんの養子になったりしていた。

その二人とはもちろん接触を果たしているが、家康さん自身とはまだである。

直接会うどころか、顔を見ることすらできていない。


黒幕だから最後の最後まで会うことができないんじゃないかと思うくらいの会えなさぶりだ。

まぁ三成さまの方は当然ながらとっくに会ってるみたいですけどね。



しかし、家康さんの息子さんが秀吉さんの養子になるなんてこと、あったかなぁ?

ひょっとして歴史はすでに変わっているのかな?


ムム・・・と思案するりんだが、秀吉の養子になった家康の息子とは史実で言うところの結城秀康なのでこの件に関しては歴史は特に変わっていない。

単に彼女が知らなかっただけである。



秀康は幼名は於義丸といい、11歳で秀吉の養子となり、秀康の名をもらった。

周りを強い女性たちに囲まれていた秀吉は娘だといつ豹変してくるかわからなかったが、息子なら安心して可愛がれると、秀康をとても可愛がり、秀康もそんな養父にとても懐いた。

たまに秀吉の周りの女性たち(除くおね)から、自分を秀吉に売り込むように言われて困ったりはしているが、周りの人たちとも円満にやっている。


子どもがいるためか、意外にも三成も秀康と仲良くやっている。

あの愛想のない男になぜ懐く!?と、三成を知る者たち(清正たちなど)はとても驚いたが、子ども扱いされたくない年頃の秀康と子ども扱いしない三成がかみ合ったのと、嫁からのおもちゃや書物を差し入れてくれるからと、裏がないため気楽に付き合えるという理由からであったが、そもそも三成本人には懐かれている自覚はなかった。


りんは三成とおねたちの伝手から秀康と会ったことがある。

利発そうな子どもであったが、会わせた周りの者たちも、秀康も、りんが内心家康さんと秀康君って似てるのかな?性格が狸なだけで、体格は普通なのかな?それともやっぱり太鼓腹なのかな?とか考えているとは想像もしていなかっただろう。


狸親父のイメージがある家康だが、実際に肖像画に残っていたような太ったおっさんなのかどうか、りんはとても気になっているが、未だに誰にも聞くことができずにいるため、判明していない。


ちなみに忠勝とも会ってはいないが、娘の小松の方とは会っており、その際に「父親とは似ていない」と信之と小松の二人から聞いている。

小松は美人だったので、りんは忠勝さんは美人ではないんだなと認識した。




家康とは嫌でもそのうち会うことになるんだろうなと思っていたのに、そんな風に間接的に接することはあっても、まさかの本人とは全く会えていないという状況。


最初は気長に構えていたが、北条氏と戦をすることになった!と忙しく準備する姿に、さすがにそろそろ焦りを覚えた。


徳川家康という人物の人となりを教科書や伝聞でしか知らないため、関ヶ原フラグをへし折るための方針が未だに定まっていないのだ。

ただでさえ関ヶ原への決定打が何なのかわからない状態であるというのに・・・


家康に味方してしまう路線で行くべきか、いかに相手を叩きのめす方向で行くべきか。

最初は単純に敵か味方かの二択で考えていたが、政治的判断などこの時代の考え方などを学んでいくうちに、選択肢はもっと増えると気付いた。


もっともりんとしては最終的には三成の決断を全面的に支持するつもりであるため、決定権は三成にあるのだが。



一応家康と接触を試みようとしたこともあったが、家康と秀吉の関係が良好なものではなかったのもあって実行には至っていない。

そのため、まだ見ぬ徳川家康の姿を狸なのかな~?違うのかな~?と思い描いている。

秀吉がまさかのラノベ主人公のようだったので、家康もまさかの○○なのかもしれないと内面に関しては若干戦々恐々としているが。



会うことは未だ叶っていないが、情報収集は行っている。

義兄が家康と面識があると聞いたため、一度どんな人かを聞いてみたことがあるのだが、正直聞く人物を間違えたと思った。


「うむ。嫌いだな!

しかし見るとどうもちょっかいを出さなくてはいけないような気になるな。

あ奴のように強大な権力や武力を持った相手にうちのような家では立ち向かうことさえできない――だから嫌がらせをしよう!という気持ちになるというか」

「え?なんでそうなるのですか!?」

「分かっておらんなぁ。

良いか?正面から戦えば負けるというのならば正面から戦わなければ良いということ。

戦術や戦略の基本であろう?」

「言ってることは正しいのに、なぜでしょう。

義兄上が言っているという時点で不穏に思えるのは」

「それは実に不思議な事だのう」


飄々とそんなことを言っていた義兄だが、息子たちにもそういう教育をしていそうだ。

信之君が小松さんをお嫁にもらうことになった理由に義兄が絡んでいそうな気がひしひしとする。


なんというか、いじめっ子のような発言をしている義兄だが、あの人の場合いじめっ子というよりかはいたずらっ子のイメージだ。

それも落とし穴を掘って、ターゲットをそこに誘導して落とすタイプの。

ということは家康さんはいいリアクションをしてくれるタイプの人なのかな?

さわやかな笑顔で嫌いだと断言していたけど。


義兄上がいれば家康さんを手玉に取れそうで頼もしいと思うべきか、義兄上がいると味方になるの全力で拒否られそうで不安だと思うべきか。


他の人たちからももちろん情報収集は続けるつもりだけど、義兄からの情報で、家康さんのイメージがすっかり不憫属性になってしまった。

対義兄上にだけかもしれないけど。



・・・敵に回してはいけないのは家康さんより義兄上だと思う。

いや、色々気も合うし、姉上との関係も円満みたいだし、面白くていい人だと思うんだけどね。




私が家康さんに会えるのはいつになることやら。

とりあえず奥さんいっぱいいるそうだから、そっちから会えないか策を練ってみるのが無難かな。

まぁしばらくは戦のごたごたで無理だろうけど。

結城秀康さんをなぜか結城康秀さんだと間違えて記憶していました(^_^;)

なんでだ?!

調べながら書いててよかった・・・

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