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作者: 風の道
掲載日:2026/05/07

あの子は部活一筋だった。

一生懸命に打ち込んで、プロに憧れて、

高みを目指して一直線。


仲間内で進路の話題が出ると、あの子は決まっていつも、

「私はやっぱりプロ目指したい」

なんて言ってた。

普段通りの顔で、でも本気で言ってた。

みんなも私も嬉しくなって、無責任にテンション上がって、

「きっとなれるよ」って応援した。


それからあの子は本当に結果を出して、

賞まで取って、留学していった。

このまま本当にプロになっちゃうのかも。


あそこまでの熱量があるのは本当にすごい。

私には真似できない。

ふらふらしてるだけの自分と比べて、

思わず落ち込みそうになる。


でも、ああいう人がいて、

それを見守る私みたいな人がいて、

それで良いと思う。

あの子の頑張りは、応援する人、

羨む人がいるからもっと輝く。

そんな風に考えると、自分では何もしてないくせに

誇らしくなってしまう。


私もあの子の物語の登場人物になれているのかも。

そう思うと、ちょっと嬉しい。

今はもう毎日顔を合わせられるクラスメイトではないけど、

一緒に笑ってバカやってたあの時間で、

私達はあの子の人生の一部になれたのかな。

だったら嬉しい。


こんなふうに自慢する私ってずるいな。

でも、自慢したいよ。本当にすごいもの。


あの子の物語に少しだけ乗っからせてもらって、

私も自分なりの生き方に自信を持てるようにする。



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