20,会社ってだれのもの~まとめ~
神様にもいろんな神様がいます。
ここまでは、全部会社の主導権争いの話です。
でも会社は、結構④消費者の力、「お客様は神様です」問題もあります。
これは建前でもあるし、本音でもある。
ただ、この④は時代の空気により強くなったり弱くなったりします。
インターネットで個人が簡単に情報を発信できる時代がきて、「東芝クレーマー事件」みたいに、企業が一人のお客様に対抗できるようになりました。
昔の会社は、「顔が見える責任」を背負って、できるだけ真摯に応対することで信頼を積み重ねていました。しかし、それが逆効果になってしまうことがこのことで分かります
これにより、社員個人の裁量ではなく、判断のルールを作る法こうになりました。いわゆるマニュアルです。
マニュアル化により解決したかに見えましたが、SNS時代になり再び再燃。
そして、今の時代、さらに人で不足が深刻になり「カスタマーハラスメント」が注目されるようになってきました。
最近、コンビニの名札が「ニックネーム」になってたり、関東の某有名予備校だって、昔は「先生」が顔だったのに、最近は「タレント」という業務委託が前に出る。
以前は、「太客」を作るために「お客様は神様」というマーケティングを使っていたわけです。
でも、芸能の世界はこれが最後まで残りそうです。「イメージ」をお金に変える仕事だから。
そのあたりも、「東宝のカレンダーから歴史」を見るとき重要になってきそうです。
最後に、全体を一回でまとめます。
会社は、奇跡みたいに不安定なバランスでなりたってます。つまり、三つの力で支え合ってる。
① 現場(生活・賃金・共同体)
② 型(丁稚奉公・継承・序列)
③ 資本(株・上場・市場)
そして④「お客様のもの」も、「芸能」の世界ではまだ強く残ってそうです。イメージを守るために本業が上手くいけばいくほど、「教育」を幼い頃から「内製化」させイメージを維持していく。
まず、一番揉めるのはどこか。
①②と③です。
①が強くなると、労働争議が起きやすくなる。インフレの時代なんて特にそう。愛があっても、お金がないと腹が空くから。
③をちゃんと押さえてないと、会社がうまく回ってても、経営権が市場で動いて、ひっくり返される。
だから経営って、人格じゃなくて構造の仕事なんです。
そして日本企業の面白さは、この答えを“明文化しない”まま回してきたところにある。
外部から、値札(株価)がズレた瞬間、明文化してないルールが、全部いっぺんに表に出る。
会社は誰のものか?
理念の中に答えはない。
揉めたときの行動の中に、答えがでると私は思います。
この「基本設定」①②③④を覚えた上で、歴代の「東宝」お話読んでください。
歴代の社長はいろんな「もめ事」と戦ってきました。
東宝の社長は、トラブルシューターと、「東宝」が守る「華麗なる一族」で見ることができると私は思います。
ややこしい基本設定の話はここで終わり。
次章で、具体的な歴史振り返っていきます。
「東宝」って会社は①②③④の力が絶妙に絡まった会社だと感じてきました。
それは、誰も公式にはいいません。でも、時々顔をのそかせて来るんです。カレンダーという形で――
次回から新しい章になります。
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