8.魔王は世界へ力を示す
人間との戦争が一時休戦となり、ちょうど2年――。
この世界の果てには、魔王の治める国がある。
魔王はあらゆる魔族、魔獣の頂点に君臨する――その姿は非常に恐ろしく、見る者を震え上がらせる。
どれほどの呪文を叩きこもうと揺るがぬ結界。
1年中、暗黒の雲が空を覆う――その中心には、禍々しくも美しい魔王の城がある。
謁見の間。
その玉座には、1人の大男が座る。
そして男の目の前には、跪く4人の男女。
金鎧のゴルディアス。
風霊のフェリアス。
妖艶のネーティア。
炎焔のカルロス。
最強の四天王達――。
玉座の傍らには、闇を纏ったかのようなドレス姿の女性。
その両腕に包まれるように眠る、1人の赤子。
魔王は仰々しく立ち上がり、四天王へ命を下す。
「ではこれより人間の国へ、戦線布告を行う――」
魔族の力を人間へ、世界へ示す。
「我がエルドラド・バーン・オルディンの名において、この戦争。今度こそ終止符を打つのだ!」
『御意』
恐ろしき魔王の軍勢が人間達に迫る――。
再び世界が、動き出したのだ。
完。




