長い夜を
長い夜になるころには
月明かりすら霞んでみえて
深い闇空
冷たく凍えるそんな
錆びついた夢を
眺めては俯瞰する
抱えてきたもの
途中で手放したもの
どれも愛しくて
儚い絵空事
丁寧すぎたんだ
僕にしては
もっと
不器用な方でもよかったと
今さらにダメ出しする
煌めく
瞬く
オリジナリティのない
どこまでも知らない振りの世界の中
無数に広がる銀河の光
駆ける願い星をひそかに想う
せめて
大きくなくてもいいから
そこに確かにある居場所を
また僕のものにさせてはくれないか