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ラブコメみたいな日々 その①


 俺は何事もなかったかのように洗面所で手を洗い、ごくごく当たり前のように匂宮を引きずりながら再びリビングへと戻る。


「疲れてるでしょう? お風呂、入る?」

「あー、そうしよっかな」

「一緒に入る?」

「一緒には入らない」

「でも私、又野くんと離れ離れになるのは嫌よ?」

「じゃあ、脱衣所のとこで待っておくとか?」

「又野くんが出てきた瞬間に我慢できなくて抱き着いてもいいのなら」

「……先に課題でも終わらせるか」


 俺はカバンの中から勉強道具を取り出し、それをテーブルに広げる。


 そのまま椅子に座ると、匂宮はそんな俺の膝の上に座った。


「えっと、前が見えないんですが」

「私のことだけ見てほしいの? ダメ?」

「ダメじゃないけど、勉強しなかったら俺の未来が見えなくなる」

「む、それはマズいわね」

「だろ? だからどいてくれ」

「私が解いてあげましょうか?」

「結構だ。ほら、おすわり」


 そう言って、俺は右隣の椅子を手でポンポンと叩く。


「そんなワンちゃんみたいに言わなくても……」


 匂宮は渋々といった様子だったが、それでも一応、俺の膝の上から降りて隣の椅子に座ってくれた。


 なのでご褒美に頭を撫でる。


「はい、よくできました。えらいえらい」

「ちょ、これじゃ本当にワンちゃんみたい……あ、でも、こういうものいいかも……」

「いいんだ……」

「頭を撫でられると安心するわ。もっと撫でて?」

「俺が勉強してる間、おとなしく『待て』ができたらな」

「……もう、いじわる」


 不服そうに頬を膨らませる匂宮。


 しかしそれから。


 彼女は特に邪魔をすることもなく、俺が課題と格闘しているのを静かに眺めていた。


「…………」


 カリカリと、リビングには俺のシャーペンの音だけが聞こえている。


 静かな空間で落ち着いて勉強すると捗るなぁ。 


「……………………」


 ……いや。


 捗らないわ。


 そもそも頭が良くないんだった、俺。


 まったく分かんねぇ……。


 そんな調子で、しばらく因数分解と睨み合っていると。


「そこ、難しい?」


 匂宮が口を開いた。


 あまりにも進展がなかったので助け舟を出してくれたのだろう。


「ああ、難しすぎるわ」

「それはね、この公式を使って解くの。ここをこうして――」


 スラスラと。


 匂宮は数式を鮮やかに紐解いていく。


 すげぇ。


明日はジブリの新作、「君たちはどう生きるか」の公開日ですね!!!


早速明日観に行って、感想を活動報告かどこかで書き連ねたいと思います!


皆さんも楽しみですよね!!!!



……え? 宣伝やってないから今初めて知った?





ええと…とりあえずブックマークしていただけたら嬉しいです…(唐突な話題転換)


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『お前のように怠け者で醜い女は必要ない』と婚約破棄されたので、これからは辺境の王子様をお支えすることにいたします。
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