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第2話

「では、簡単にこのお店の構造を説明するわね。」


 鈴木さん曰く、エピンの1階は主にカウンターと待合室になっているらしい。


 ちなみに、エピンは様々な素材をお客様に販売するお店なんだよ。


 詳しいことはもう少ししてから話すね。


 そして、2階は素材の保管室と休憩室があるという。


 流れでいうと、1階でお客様から商品の注文を受けて2階の保管室に取りに行く。


 そして、また1階に戻り販売するということらしい。


 なんてムダな構造をしたお店なんだろう―。


「休憩室は少し散らかっているけど気にしないでね。それで、こっちが保管室よ。」


 鈴木さんに招かれ保管室に入ると数人のウィッチがすでに準備をしていた。


 あれっ?


 鈴木さんがウィッチ達というものだからてっきりウィッチしかいないのだと思ったのだけど、1人だけウィザードの姿がある―。


「では、1人ずつ紹介していこうかしら?まず始めに、この方はここで唯一のウィザードである高橋さん。5(ファイブ)の1人でもあるわよ。」


 5(ファイブ)―。


 わたしたち魔法使いは魔力がないと何も出来ない。


 わたしなんてウィッチになったばかりなので魔力はほぼないに等しい。


 すべての魔法使いは経験を積んで魔力を高めていくのだ。


 そして、より魔力の高い魔法使いの上から5人が5(ファイブ)に選ばれる。


 では、5(ファイブ)に選ばれたら何かいいことがあるのか?


 お答えしよう。


 ずばり、分かりません!


 ただ、給料が跳ね上がるとかじゃないの?


 そんなことより、なんで5(ファイブ)の1人がこんなところで平然と働いてるの?!


 5(ファイブ)って天から皆を見守るような存在じゃないの?!


 何で周りのウィッチ達は何も思わないの?!


 とにかく怖い。


 下手したら消されるかもしれないしちゃんと挨拶しとこう―。


「おはようございます。今日からここでお世話になる佐藤です。よろしくお願いします。」

「君が佐藤さんか。ここに来てくれてありがとな。最初は大変なことが多いかもしれんけど頑張ってな!」


 めっちゃ気さく!


 5(ファイブ)の1人だからどんだけ怖いんだろうと身構えてたのにめっちゃ気さく!


 見た目も普通のウィザードだし、実は5(ファイブ)って名前だけなのかな?


「次に、この方は田中さん。あなたの指導係となってくれる先輩よ。4年目のものすごく出来るウィッチさんなのよ!」


 鈴木さんが紹介してくれた田中さんだが、目力が半端ない。


 アイラインとかで決めてるからかもしれないけど、とにかく目力が半端ない。


 そのせいでめっちゃ怖いし。


 絶対、この人が5(ファイブ)の1人の方が話が早いでしょ?


「おはようございます。今日からここでお世話になる佐藤です。よろしくお願いします。」

「うん、よろしく。」


 はい、めっちゃドライ。


 もう本当に怖い。


 ってか、4年目ウィッチとかあまりにも離れすぎてるでしょ?


 その後も鈴木さんは1人ずつ丁寧に他のウィッチたちを紹介してくれたのだった。


 ―あれっ?


 鈴木さんと高橋さんと田中さん以外って誰だっけ?

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