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4次元戦争  作者: 寝ん猫
この世界は誰が為に
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1話

今からおよそ4年前第三次世界大戦で、とある国が南極に核を落としたことにより地球の磁場がおかしくなり、地球は氷河期へと向かっていった。

人類は戦争を止め、金持ちは火星に移り住み、他の多くは肉体を捨て電脳世界で暮らすようになった。

これは人類が電脳世界に移り住む少し前の話である。



ーーーーーー


ここは電脳空間、意識だけの世界…の、はずだけど俺を含めた日本代表の5人は現実と同じ姿で、、、いや、少なくとも俺は現実と同じ姿で、白い部屋の中にいた。部屋の中心にちゃぶ台があって、なんとなく全員がちゃぶ台を囲むように座り自己紹介する流れになった。


「俺は村雨 翔悟(ムラサメ ショウゴ)自分で言うのもあれだが、プロニートだ。だがしかし!それと同時にプロゲーマーでもある!ムラサメって言うプレイヤーネームでやってたんだけど知らない?」


まず最初にこの気まずい空気を変えようと立ち上がったヒーローこそこの俺、村雨 翔悟である。


「いや、知らないな?」

と、白衣を着たチャラい男が言った。この格好からして科学者だと思う。


「俺も知らないな、生憎ゲームとは縁がなかったからな」

続けて坊主のいい体付きの男が言った。こいつは明からかに軍人だな。


「私知ってる!ありとあらゆるゲームのランキングで1位を総ナメにしている日本人ゲーマームラサメ!」

この子は普通の子っぽい。正直なんでここにいるのか分からない。


「………」

俺がここに来てから一番目を付けていた。人形の様に可愛い子からは反応がなく、ボーっとしている。



再び気まずい空気が流れる。


何か会話をしなくてはという使命感に駆られ話題を持ちかける。


「へぇー俺のこと知ってんだ。やっぱ俺って有名人だったか!ねぇ君の名前を教えてよ。ついでに君がここに呼ばれた理由もね」




ーーーーー


ここで一旦経緯を確認。今俺達がいる場所は電脳空間の中だ。外の世界がごたごたしている中、何故俺達がここにいるのかと言うと日本のために代理戦争をするためである。(表向きにはβ版のテスターとなってるらしい)


この世界は元々世界中の科学者が人類の避難所として電脳空間を活用し、時が来るまで肉体を眠らせるという目的で作られた世界だった。しかし、この研究は科学者達が有志で始めたものだったため予算問題が出てきた。そこで科学者達はスポンサーを募集した。しかしこれがマズかった。最初はとても順調だったのだが、ある国の大手企業「コロニー」が他のスポンサーの会社を全て買収したのだ。その結果研究の実権はコロニーに渡り、コロニーは既にほとんど完成していた電脳世界に「国」という概念を付け加えさせた。また、言語統一機能をなくせという命令までしてきたのだ。これらは電脳世界でも人類に戦争させることを意味していた。

それに反抗して逃げだそうとした科学者もいるがコロニーがそれを許すはずもなく即射殺された。それ以来逃げようとするものはいなくなり、コロニーの命令通りの電脳世界が完成した。

それを見計らうかのように南極に核が落ち、電脳世界と火星移住計画に注目が集まった。

これに乗じコロニーは全世界の国々の政府や貴族に向けてこう言った。

『電脳世界に行くテスターを5人代表を用意しろ。代表を電脳世界で他の国々の代表と戦わせ、最後まで勝ち残ったら、お前たちを肉体が保証されている火星の王にする』

コロニーは火星移住計画にも噛んでいたのだ。



そして日本代表に選ばれたのがこの俺村雨 翔悟である。理由は電脳世界= VR=ゲームという間違った考えからだ。そもそも電脳世界とVRは全く違うし、VRは確かにゲーム多く使われているが、医療の現場にだって使われているしと、これ以上語ると長くなるから言わないことにしよう。



ーそしてさっきの場面へーー




「へぇー俺のこと知ってんだ。やっぱ俺って有名人だったか!ねぇ君の名前を教えてよ。ついでに君がここに呼ばれ理由もね。」

彼女は少し周りを見てから自分が自己紹介する流れだと悟り口を開いた。


「私の名前は鳴狐 紫姫(ナキギツネ シキ)大学生。ここにいる理由は私がサバゲー界で、そこそこ有名だからだと思う。まぁみんなよろしくね!」


「君みたいな子がサバゲーやるんだ」

と、本音を言うとシキちゃんに『人は見かけじゃないの』って少し怒られた。


「次は俺様だな」

科学者風の男がそう言うと立ち上がり自己紹介をしだした。

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