155話 治ったのは良いけれど
お待たせしました。
何とか生きて続きが。
いやぁ、強い薬の副作用って凄く強敵ですね……正直舐めてましたorz
「──終わった。体調はどう?」
「えっ? もう?」
耳元で囁かれたエターニアのその言葉に、ボクは驚いて閉じていた瞳を開ける。
エターニアはボクの固定化してしまった精霊化を元の姿に戻れるよう治療するからと宣言し、目を閉じるように要求してきた。
道中ぼやいていたディスティア様の言葉が頭をよぎったけど、せっかく気合いを入れているエターニアに水を差すことはないと思い、指定されたソファーの上に寝転んで目を閉じたのがついさっき。
体感的にほんの一瞬だけ目を閉じただけなんだけど、もう治療が終わったとは。
脳筋とかお花畑とか、ああも不名誉なことを言われていたけど、さすが精霊種最強の力を持っている女王だけあるな。
そう考えながら目を開けたのだけど……。
「……えっ? わっ、わわっ!?」
いきなり部屋の部屋の中央に浮いているとは思わなかったし、身体は動かないしで、軽くパニック状態に陥った。
「ん、落ち着いて」
「あ、うん……」
ボクを抱きしめて落ち着かせようとするエターニアの行為と自分の行動に恥ずかしくなりながら、そっと目を伏せる。
しかしまあよく考えたら、人ひとり浮かせるぐらい彼女にとっては朝飯前なんだよね。
ボクの身体の状態をファルナダルムに来る前の状態に変え、乱れている精霊力の整合性を取ると言っていたから、その作業がしやすいようにボクを宙に浮かせたんだろう。
ただ口では簡単なことのように彼女はそう言うけど、ディスティア様の見解ではかなり困難だったはずだ。
それを証拠に彼女の額や首筋が僅かながら汗ばんでいて、そこに彼女の金糸が張り付いているのが見てとれた。
それが何だか妙に艶かしく感じてしまい、内心戸惑いながらも視線をそっと逸らす。
「今降ろすね」
ボクの行為に気付いたのか気付いていないのか。にこりと微笑んだエターニアは身体を離すと、ゆっくりとボクの身体は下降を始め、元いたソファーの上にそっと降ろされた。
ボクは身を起こして、身体のあちこちに触れながら確認を始める。
うん、元のエルフの姿に戻っているな。もちろん男の。
精霊の姿が嫌なわけじゃないけど、その副産物である女性化は正直困る。最近は特に違和感を感じなくなってきているし。
いつの間にか慣れ親しんだ身体のような感覚でいて、それでいてふとした瞬間に我に返って男だということを再認識したりと、このままじゃ拙いという意識があったからね。
これはレントやユイカ、レンさん達獣人を選択した同郷者が言っていたことなんだけど、元々の身体に獣人の特徴がプラスされてしまった人達は、最初は違和感が凄かったらしい。
それがいつの間にか元から尻尾とかがあったような、それでいて、それぞれの種族ごとの習性が発現したりとか戸惑うことになったりと問題化しているようだ。
もちろんこの現象が出ている人達は、同郷者全員じゃない。この世界を現実だと認識した上で、メニューの設定を完全に『リアル』に振った人達だけだ。
数で言えば、ほんの一握りの人達だけ。
つまりはアーサーさん達のような人達。ボクの幼馴染達や姉など身近な人達もこの中に入っている。
当然ながら、ボクも同じ。
あらゆる設定を『リアル』に振っちゃったからこそ、精霊化による女性化の影響に悩まされてしまう事態になったんだろうな。
まあ未成年モードである十八禁コードでしっかりと保護されている分、他の大人達よりマシだけど。
だけどボクの場合、コードが一部壊れているからなぁ。そのせいか、ボクは他のみんなよりもこちらの世界寄りになっているし。
「──うん、問題なく戻っているよ。ありがとう」
しかもペナルティの衰弱もなく、体調がすこぶるいい。
地球での感覚に加えて、いつになく身体も軽いし、反応も今までより良くなっている。
「ん♪ どういたしまして」
目の前でこちらの様子を窺っていたエターニアにお礼を言うと、彼女のは満面の笑みでそう返し、次いでボクの隣にぼふんと腰を下ろした。
「じゃ、一つお願いがあるの。いい?」
「えと、なにかな?」
「ちょっと力を使い過ぎて疲れたので、安らぎの膝枕希望」
はい?
「五時間も掛かったの。ほんと疲れた」
ご、五時間!?
一瞬のことに感じたけど、実際はそんなに掛かっていたの!?
「えい♪」
小さな掛け声と共に、驚くボクに向かって倒れ込むように抱き着いてくるエターニア。そのままボクの太ももに頭を乗せて、ごろりと横になる。
「んー……極楽極楽」
「あの……ね。男の膝枕なんて、なんの意味もないでしょ?」
ふにゃっとした顔を見せるエターニアに、ボクは呆れたように言うが、
「そんな事はない……もん。ごろごろ。すりすり」
だから女王様が『もん』って……まあ、いいか。
ボクの身体を心配してくれていたんだし、治してくれたんだからこれくらい良いだろう。
ちょっと躊躇したけど、ボクの太ももに頬擦りをしているエターニアの頭を撫でる。
「ん♪ もっと」
甘えた声を出す彼女に、仕方ないなぁとばかりに苦笑して、更に頭を撫でようと……。
「──あのー? これ見よがしに目の前でイチャイチャするの止めてくれませんかね?」
「へ?」
聞き覚えのある声に、撫でるその手を止める。
そう言えばと、ふと彼女の存在を思い出して声がした方を見れば、ロープでぐるぐる巻きにされて床に転がされている残念兎の姿が……。
てか、まだいたんだ?
てっきりエターニアに部屋を追い出されていたものと。
「ぐぬぬぬっ。これは敗北者なエアちゃんに見せつけたいんですか? オメーにはセイ様をやれんとの意思表示ですか!?
普段は温厚で寛容なエアちゃんも、この仕打ちには闇堕ちしそうなくらいの嫉妬の炎がこうメラメラと燃え盛っちゃってるのですよ!
てか、これ拷問過ぎます! いちゃらぶ見せ付け禁止! 解放ぷりーず!」
涙を流しながら芋虫よろしく、くねくねびったんばったんと暴れ出すエアリアルさんに、
「キモい」
「ひどっ!?」
「ま、まあまあ……」
仲裁に入るボク。
「今縄を……」
と、風の精霊魔法で縄を切ろうとして、ふと意味がないことに気づく。
「あの、エアリアルさん? 風の上級精霊でしょ。縄くらい自分で切れるんじゃ?」
「エアリアルさんじゃなくて、エアちゃんです。呼び方はとても大事なのです。いいですか? エアちゃんですよ~。
はい、復唱!」
主張の強い精霊だなぁ。
「……あー、はいはい。エアちゃんね」
「うみゅぅ。えらく投げ槍感が強いですが、まあ良いでしょう。
それでですね、セイ様。問題のこの縄、縄に見えてますが、実はエターニア様の力で編まれた結界なんです。エアちゃんごときには、切る事も脱出する事も出来ませーん」
「どや」
「ドヤ顔で勝ち誇られた!?」
「……こらこら」
漫才か。
頭痛いな、もう。
「エターニア。外して上げて」
身を起こしていたエターニアにボクからもお願いする。
「良いけど。
──ただ……セイ、一つだけ守って」
さっきまでどこかふざけた感があったエターニアだけど、佇まいを直すと、こちらをじっと見つめてくる。
「ん?」
「これからしばらく……そう、アニマと出会うまで、上級精霊との寵愛契約禁止。必ず守って」
「エアちゃんの目的があっさり封じられた!?」
「寵愛の契約? アニマさんと?」
騒ぐエアちゃんを無視して、エターニアに真意を聞く。
「セイが普通の人か、もしくは別の系統魔法師なら全く問題はなかった。
けど、セイは星が遣わした今代の巫女であり、かつ精霊と共に生きる御子。貴方と執り行われる寵愛契約は、普通の人の寵愛契約と違って、単に精霊の力と支援が得られるだけのモノじゃない。
エフェメラと契約して以降、セイの魂は精霊核へと変化しているし、より深く皆との精霊核と繋がってしまっているから、他の人にはない別の問題が出てくる。
それでも祝福までならまだ問題はないけど、魂と魂を強固に結び合わせる寵愛契約は別。雷精の坑道から始まって今回のファルナダルムに至るまで、セイは自身の魂を酷使し過ぎ。肉体的に無事でも、このままじゃ魂が壊れちゃう」
「……あ」
「依り代の力の源とは、星の巫女の魂の力。上級を含め、数多の精霊をその庇護化に置ける程、セイの魂は現時点で他に類をみない程とても大きくて強い。けど急激な成長と拡大は、貴方の魂に負担をかけ続けるの」
これってまさか……。
「もし、ボクの魂が壊れるような事態になったら……まさか?」
「魂が壊れるとは、霊的な『死』を意味する。つまりは世界の輪廻からの『消滅』。肉体的な『死』に関してはお父様の力で保護されているけど、もし魂が崩壊し霊的に完全に消滅してしまっては、いくらお父様の手でもどうしようもない。そうなれば、それはセイという個の完全な死だから……」
「……」
「──だから……そんなの……見ているだけで……私の力があっても守る事も……」
思いの丈を吐き出す度に、彼女の顔が歪んでいく。
「やだ! そんなの絶対にやだ! セイがいなくなっちゃうの、絶対にやだ!
だからもう……無理しないで……」
ポロポロと涙を流しながら懇願してくるエターニアを見て、今までのボクがいかに危ない橋を渡ってきたか、明確に知ることになった。
邪気に侵されたティアを魂に取り込んだり、無理やり拡張させた行為。
魂の結晶である精霊核にダメージを負った状態で、同時に複数契約を敢行した行為。
あの後、夢という形でボクに接触してきたエフィとユズハさんに命の危険があったと言われたけど、それは比喩でも大袈裟でも何でもなくかなりヤバかったようだ。
ほら、前に坑道の偵察で死んで復活したことがあったし、そのせいで、例えまた死んでも復活出来ると思い込んでいた部分があった。
確かによく考えたら当たり前のことだった。
地球とエストラルドの二つの世界の肉体は違えども、その内にいる魂は同一のモノなんだし。
「ごめん。もっと気を付けるから。だから泣き止んで」
甘えるようにボクにしがみついて泣きじゃくる彼女をそっと抱きしめながら、優しく声をかけ、その背や頭を撫でる。
精霊の女王であるエターニア。
多くの民と精霊にかしずかれてきた彼女だけど、ほとんどの者が近くて遠い存在だったのではないだろうか?
間違っているかも知れないけど、つまり彼女は自分と対等な関係を築ける存在を欲しているのかと、ボクは思う。
ボクとの繋がりを持とうとした彼女。
甘えてきたり。
呼び捨てにして欲しいと願ったり。
こうして今もボクという存在を追い求めている姿はまるで……。
いや、そんなはずは。
そう、ここまで想いを溜め込むまで慕われるようなことを、ボクはエターニアにしていないはず。
何かの勘違い?
いや、でも……。
こちらを見上げるエターニアの涙を湛え揺れる瞳。
視線が交わり、そして彼女はそっと目を閉じると、こちらに顔を近付けてきて……。
──近付いてくる彼女の唇に視線が吸い込まれてい……。
「──ごほんっ! ごほこほんっ!」
「「ッ!?」」
これ見よがしに咳払いを繰り返したエアちゃんの態度に、ボク達は慌てて離れる。
「うがぁ~!! エアちゃん達に寵愛禁止令出しておいて、女王様自ら何破ってるんですかぁ!」
「……寵愛契約じゃないもん。単なる唇合わせで、勢いに任せただけで……」
「しゃらーっぷ! アウト! エターニア様アウトォ!!」
「……むぅ。アウト違う。セイとイチャイチャ引っ付いていても、真名伝えていないならセーフ」
「イチャイチャを認めましたね!? 狡いずるいズルいぃ! セイ様の優しさにつけこみ過ぎィ!」
フシャーッと全身の毛を逆立てるように兎耳をおっ立てて天に吠えるエアちゃんと、彼女の言い方にムッとして反論するエターニア。
騒ぐ彼女達を尻目に、出来るだけそっと二柱から離れる。また巻き込まれそうだし。
それに……脳裏に浮かぶ先程見た光景──唇を突き出すようにキスをねだってきたエターニアの朱に染まった顔が離れていかない。
しかもさっき自分が取ろうとした行動に、顔から火が出そうなくらい、羞恥心でいっぱいいっぱいになっちゃっている。
あ、危なかった……ボクっては今一体何をしようとした?
き、キスだよね? 何でキス?
エターニアに向かって?
な、何てことを……彼女の方から近付けてきたとはいえ、ボクまで流されてしようとするなんて。
これはあまりに不敬過ぎるでしょ。
いやけど、何でこんなことに……ボクってこんなに意思弱かったっけ?
それに……。
結衣や美琴、弥生さんにティア達。
彼女達に好意を寄せられて応じたばかりか、更に増やすような真似を。
ボクってば、こんなにも浮気性だったっけ?
彼女達が同意しているとはいえ、これはあまりにも男として最低過ぎるんじゃ?
そんな風に堂々巡りになりながら、答えのでない問題と行為に頭を抱えていると、二柱の言い争いが落ち着いてきたようだ。完全に仲直り(?)したらしく、嬉しそうな声が聞こえてきた。
「──分かりました! エアちゃんも女です! ここは一つ、セイ様との祝福契約でエアちゃんは手を打ちましょう。それさえ許可していただければ、後は見て見ぬ振りをします。むしろエターニア様との仲が爆走するようにドーンと背中も押しちゃいますし、シャインと共に溜め込んだセイ様メモリアル動画も全て解放しちゃいます!」
「うむ。ならば許可する」
いつの間にか縄から脱出した残念な兎と女王様が握手をしているのが見え……って、ちょっと待て。待って!?
何!? 今何言った!?
そのメモリアル動画って、一体何なの!?
「はい、これ。前金がわりの男の姿の生着替えお風呂動画」
な、生!?
お風呂!?
「確かに。後は良きに計らえ」
「ちょ、ちょっ……えっ!?」
「んふっ。という訳で、セイ様また後でよろ~♪」
慌てて詰め寄ったボクの一瞬の隙をついて、エアちゃんはボクの首に抱き着くようにして頬に唇を落とすと、シュタッと片手を上げてその場から消える。
「一体何がどうなって!?」
『風の精霊エアリアルと盟約が交わされました。
称号〔風の精霊の祝福〕及び〔悪戯兎の想い人〕を取得しました』
流れるアナウンスを聞き流し、ボクから逃げるように消えたエアちゃんを探す。キスされた頬を押さえながら精霊眼を発動させて周囲を確認するも、もうこの部屋に居ないようだ。
「逃げられた……何考えてるんだよもう」
「エアリアルらしい」
「そうだね。で、エターニア。君も正座しようか」
しみじみという悪戯兎の共犯者であるエターニアに対し、ボクは床を指差す。
本人が切望する通り、普通の精霊と同じ扱いしようと思うんだ。
という訳で、まずは説教から行うことにしよう。
「……えっ?」
「え? じゃない。生着替えお風呂動画って何? ボクの知らないところで何がどうなってるんだよ?」
エアちゃんが手渡した精霊石。きょとんとしつつも、それを大事そうに抱えるエターニアに、ボクは頭痛を覚えながら苦情を言う。
「それ渡しなさい。処分します。今後覗き禁止」
「そ、そんな。この生き甲斐を奪われたら、私達今後どうやって生きていけば……」
「大袈裟な」
「大袈裟じゃないもん」
ぷくーっとむくれる彼女に、溜め息一つ。彼女の手から精霊石を取り上げる。
抵抗らしい抵抗もせずにあっさり手放したところを見ると、形だけの抗議のようだ。それとも観念したのかな?
それとも別の何かを隠しているとか……?
「──もしかして他にも隠していること、あったりしない?」
ぺたんと素直に床に正座したエターニアを見下ろしつつ、半ば冗談半分にそう聞くと、
「……ギクッ」
あるんかい。
「はぁ……。一応聞くけど、それは何?」
「いや、その……」
何だか妙に歯切れが悪い。なんか凄く嫌な予感がするな。
こういうネガティブなことばかり、予感というモノは的中するから困るんだよなぁ。
「──怒ったりしない?」
「しないしない。だから正直に言って」
聞かなかったことにしたくなってきたけども、諦めて先を促す。
「その……今回セイの身体の治療をしたの。無事身体は元に戻ったのだけど、何故か全部壊れちゃった」
「壊れたって?」
「多分変に力業で弄っちゃったからだと思う」
「だから何を?」
「その……セイの保護コード」
「……はい?」
一瞬何言われたか分からなかった。
コード? コードって何?
なんとなくエターニアの方を見れば、上から覗き込むような形になった彼女の胸元から覗くピンク色の布地が……。
「……えっ? ピンク?」
「あ……はぅっ!?」
ばっと胸元を押さえ、朱に染まった顔でこちらを見上げ、非難するようにエターニアは口を尖らせる。
「セイのえっち」
もしかして……まさか下着?
あれ? どうして謎の光に変換されてないんだろ……う?
「まさか……?」
全部壊れた。
コード。
エターニアのその言葉が頭の中を回り始める。
しっかりと聞こえたはずなんだけど、脳が理解を拒否しているのか、その単語の意味するモノがしっかりと結び付けられない。
「そ、そんなに見たいなら、場所を改めて……私の部屋でじっくりと……」
ゴニョゴニョと何かとんでもないことを口走っているエターニア。その声が何だか遠くに聞こえ始める。
「──ッ!?」
現実逃避気味に意識が遠さがりかけたけど、何とか我を取り戻し、慌ててステータスメニューを開いて設定画面を確認する。
設定のタブを開けば、今まであった十五指定コードや十八指定コードの二つのタブは完全に消え失せており、たった一行の文字列だけが存在した。
──完全現実化。
つまりこれは。
「……成人コードも含めて、ボクのコード全て壊れた?」
こ、これ、どうしたら良いんだろう?
誤字報告がそこそこあったので、ここでコメントをば。
第101部分の624行目:332 看守精霊は有翼人種ベースだろ
上記の『うねい』は『うんえい』のネト語です。誤字ではなく、わざとやっています。
うんえい→U・NN・E・I→U・N・E・I→U・NE・I→うねい
であります。
後、前書きでも書きましたが、仕事における年末進行と、危険なレベルの中性脂肪数値の治療で使われる薬の強い副作用で、執筆作業がかなりスローになっております。
体調面での危機的な状況は脱しておりますが、休暇を取れる状況じゃない上、まだまだ自分の体調に不安があるため、無理をしていない状態です。
しばらくゆっくり目に書いていきますので、すいませんがよろしくお願いいたします。