表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の特殊な精霊事情  作者: 神楽久遠
出会いから始まる物語
15/190

15話 クラスチェンジです

(今回も)説明回です。 orz

次辺りからストーリーが進行してくれるはず……。


6/9 加筆とタイトルを少しいじりました。

「……うー」


 自分が思わずしてしまった行為と、ボクを押し倒した状況を思い返しては、真っ赤になって唸っているエフィ。


 相当恥ずかしかったのか、未だに真っ赤な顔でこちらをちらちら見ているエフィを余所よそに、ボクは素知らぬ風を装って、メニューのヘルプガイドを確認していた。

 


 エフィさんや、そんな上目遣いで睨まないで下さい。

 可愛い女の子に抱き着かれた挙句、支えきれずに押し倒されるような経験はボクも初めてなんです。直視出来ないのはこちらも同じです。

 狭い一人用のテントの中、何か別の事をしていないといたたまれないんです。

 

 これが結衣ゆいなら気にしないんだけど。と、内心うそぶく。

 小さい頃からどこへ行くにも一緒に行動してるし、ことあるごとにニコニコ抱き着いてくるし。

 本人ゆいの小動物な気性も相まって、彼女はボクにとって甘えたがりな妹のような存在で……。


 ――なのかなぁ?

 あれ?

 なんだかだんだんよくわからなくなってきたので、考えるのをやめる。




 閑話休題それはともかく


 ワールドアナウンスのログとそれに対応したヘルプガイドに一通り目を通した後、今度はクラスチェンジ可能一覧表をタップする。


クラスチェンジ可能職業ジョブ

・御子

 精霊の申し子。精霊との波長が近い古代森精種エンシェントエルフがごく稀に発現させる特異職業ユニークジョブ

 加護かご/祝福しゅくふく/寵愛ちょうあいの盟約を交わした精霊と交信し、また寵愛に至った精霊の能力を取り込み、その力を振るうことが出来る。

 職業スキル〔精霊召喚〕〔精霊顕現〕〔精霊化スピリチュアル〕〔念話(対精霊)〕を得る。

STB:ALL+2



「なにこれ……」


 あまりにぶっ飛んだ職業説明とクラスチェンジのステータスボーナスに唖然となる。

 しかも得られる職業スキルが4つもある上に、効果もすさまじいものがあった。



精霊召喚:盟約を交わした精霊(加護以上)の眷属を自由に呼び出すことが出来る、精霊魔法の代名詞〔コネクト〕の最上位スキル。

 また対応する上級精霊の契約、もしくは媒体が必要であるが、フィールドの地形効果を無視して精霊の力を借りて行使することが出来る。



精霊顕現:盟約を交わした精霊及び眷属を実体化させ、誰にでも視認/接触できるようにし、戦闘PTメンバーに編入可能となる。

 顕現可能時間は契約内容とレベルに依存し、顕現の際に基礎MPマナを消費する。

 実体化した精霊の強さは、召喚者の種族レベルに準じる。



精霊化スピリチュアル:寵愛の盟約に至った精霊の力をその身に取り込み、精霊化を行う。

 取り込んだ精霊によって、ステータス補正は変化する。

 精霊化可能時間はレベルに依存する。

 途中解除可能。使用後のクールタイムは変化していた時間の2倍、しかもその間はステータスが半減する。



念話(対精霊):言葉を発する事無く、契約を交わした精霊との念話を行うことが出来る。

 その場にいなくても可能で、通話距離は盟約内容とレベルに依存。

 寵愛の盟約に至った精霊に対しては、制限が全て解除される。



 クラスチェンジ出来る基本職を見た後だから、詳しくないボクにでも流石にわかる。

 普通にレベルアップしただけじゃ手に入らない職業だ。

 流石特異職ユニークジョブだけあって、覚えるスキルが四つもある。



 説明見ただけじゃ、どんな効果があるか分からないスキルがあるなぁ。間違ってるかもしれないけど、順にボクなりに見ていくかな。


 まず最初の精霊召喚だけど、必要な属性アイテムや現象を用意すれば、どんな精霊でもべるって事だよね?

 つまり松明とか用意すれば、全く火の気のない所でも火の精霊魔法を使えるわけで。

 更に上級精霊の加護を得る事が出来たら、その眷属を好きな時に喚べるようになるとか、精霊魔法の弱点を補完するフィールド無視が強すぎる気がする。

 

 精霊顕現はまんまだなぁ。

 流石に下級精霊を戦闘メンバーに加えることは出来ないだろうけど、契約した精霊と日常を過ごしたり、共に戦えるようになるのか。

 今の場合だとエフィがこれに当たるのかな?


 念話はそのまんまかな。

 エフィがどこに居ようと、携帯電話で話すみたいにやり取りできるわけだね。


 精霊化スピリチュアルはどんなんだろう?

 これが全く分からない。

 説明から読み取るに、ここぞの最終決戦に使用するような必殺スキルっぽいなぁ。



 エフィが向こうから会いに来てくれるという幸運があったからこそ、偶然手に入ったこの職業。

 彼女と共に世界を回ると決めたボクにとって、この職業はとてもありがたかった。

 エフィに感謝しながら、クラスチェンジを実行する。

 



名前:セイ 

種族:古代森精種 種族レベル:20

職業:御子 職業レベル:1


HP:495/470 〔+20〕(+5)

MP:537/470 〔+15〕(+50)(+2)


STR:22 〔+4〕(+1)

VIT:27 〔+2〕(+1)

AGI:28 〔+3〕(+1)

INT:42 〔+2〕(+9)

MND:32 〔+1〕(+1)

DEX:22     (+1)


BP:0

SP:36


所持スキル

種族系:〔精霊眼:森羅万象〕

職業系:〔精霊魔法Lv25〕〔精霊召喚〕new〔精霊顕現Lv1〕new〔精霊化Lv1〕new〔念話(対精霊)Lv1〕new

攻撃系:〔杖術Lv12〕〔体術Lv15〕

補佐系:〔HPアップLv1〕〔MPアップLv1〕〔STRアップLv1〕new〔VITアップLv1〕new〔AGIアップLv1〕new〔INTアップLv27〕〔MNDアップLv1〕〔DEXアップLv1〕new〔気配察知Lv25〕〔採取Lv4〕〔夜目Lv16〕

生産系:〔調合Lv10〕〔料理Lv1〕


称号:精霊王女エレメンティア寵愛ちょうあい 

   精霊王女エレメンティア御子みこ



STRアップ:STRの値に補正。現在値にスキルレベル/3(端数切り上げ)をプラス。(SP5)


VITアップ:VITの値に補正。現在値にスキルレベル/3(端数切り上げ)をプラス。(SP5)


AGIアップ:AGIの値に補正。現在値にスキルレベル/3(端数切り上げ)をプラス。(SP5)


DEXアップ:DEXの値に補正。現在値にスキルレベル/3(端数切り上げ)をプラス。(SP5)




 攻略サイトに書かれていた事もあり、取る取らないで悩むのも馬鹿馬鹿しくなったので、ステータスアップ系は全部取っちゃいました。


 まぁ、元素魔法系の職業よりもSPは余りそうだし、ちょっとくらいいいかなと思ったのが理由です。

 



 クラスチェンジは呆気なく終わった。

 別に神々しい光に包まれるような事もなければ、何かアナウンスがあるわけでもない。

 本当に何か変わったのだろうか?


 ──クゥー。


「ひゃぁっ!?」


 ステータスを開いたりして確認していたボクの耳に、可愛らしい音と悲鳴が聞こえた。

 思わず何の音かと振り返って見れば、エフィがお腹を押さえて恥ずかしそうにしている姿が目に入った。


「わ、悪い?

 自前の力でずっと顕現化していた上に、契約したからか、いつも以上にお腹がすいちゃって。

 その……ご飯を作ってほしいなぁ……なんて」


 おずおずと上目遣いでお願いしてくるエフィがなんだか可愛らしかった。

 さてお姫様のご指名だし、頑張って腕を振るうとしますか。

 



―――――――――――――――――――――――




ASアスの知識の何故?何?TIPS》


EX職エキストラジョブ特異職ユニークジョブ

 EX職エキストラジョブとは、精霊の加護と基本職ベーシックジョブの組み合わせにより発現する。各精霊の能力に特化しているのが特徴で、ピーキーな性能を持ってるのも多い。


 特異職ユニークジョブとは、種族、基本職、更に幾つかの条件をクリアして初めて発現する。

 レア種族と普人種に発現しやすい。

 基本種族でも試練をクリアすれば、レア種族や特異職を発現するようになっているらしいが……?


 EX職も特異職も共通して言えることは、優遇職へはいつでも途中でクラスチェンジでき、レベルも途中から開始される点である。(基本職<EX職<特異職で優遇される)

 EX職から別のEX職にクラスチェンジする為には、規定レベルまで上げないといけない。これは基本職と同じである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ