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彼の特殊な精霊事情  作者: 神楽久遠
出会いから始まる物語
12/190

12話 リザルトです

・改稿

4/4 主人公のステータスに〔ジャイアントウルフ〕討伐報酬のボーナスSP+2が反映されていなかったのを修正しました。

6/5 加筆しました。

 戦闘後に一気にレベルが上がったせいもあって、アナウンスがたくさん入っていた。

 最後の方の狼ラッシュは一つの戦闘と判断されたみたいで、途中でレベルアップがなかった。その分が今一気にきたんだろうね。


 レベルアップでの最大回復は無いようだ。このままだとHP・MP共にヤバいので、HPポーションを使いつつ、急いで最寄りのセーフティエリアを目指す。

 

 安全地帯に入った瞬間、どっと疲れが押し寄せてきたけども、のんびりする気はなかった。アナウンスをまだ読んでなくて、気になって仕方無かったからね。

 水筒を取り出し、一息ついてから確認作業に入った。



 まずはさっきのボスドロップの確認から。



『北の森エリアの隠しボスである魔獣〔ジャイアントウルフ〕を討伐されました。

 初回撃破ボーナスとして、〔大狼の勾玉〕〔SP+2〕が進呈されます』



名称:大狼の毛皮 

状態:最高品質

種別:素材

効果:大狼の毛皮

   強靭な体毛により、並の刃物を通さない



名称:大狼の大牙 

状態:高品質

種別:素材

効果:大狼の発達した犬歯

   製錬していない金属をたやすく貫通するほどの一品



名称:大狼の鋭爪 

状態:最高品質

種別:素材

効果:大狼の発達した鋭い爪

   製錬していない金属をたやすく切り裂くほどの一品



名称:大狼の尾

状態:最高品質

種別:素材

効果:大狼の尻尾

   しなやかな筋肉と強靭な体毛に覆われた尻尾



名称:大狼の霜降り

状態:最高品質

種別:素材

効果:大狼の厳選された霜降り肉



名称:大狼の勾玉まがたま 

状態:高品質(固定)

種別:装備品(首)

重量:1

効果:大狼を討伐した証

   装備時 STR+3 AGI+3




 大狼の大牙が最高品質じゃないのは、顎や頭にダメージを入れちゃったせいかな?

 それでも高品質だったのは嬉しいね。


 毛皮が最高品質なのは首を刎ねただけで倒したからだろう。毛皮は大量にドロップしているので、生産職に渡せばいい装備品を作ってもらえそう。

 ソロで倒すとドロップが一人に集中するためか、かなり美味しい。


 お肉も大量にドロップしている。食材は料理スキルがあるから、全て自分で使うことにしてる。

 てか、何で狼から霜降り肉が出るんだろう?

 しかも最高品質だし。



 また初めてジャイアントウルフを討伐したからか、装備品が初回ボーナスとして入っていた。初討伐者は全員貰える装備品みたい。

 こちらはすぐに装備する。

 今着ている服が白を基調とした初心者ローブなので、胸元の金色の勾玉が結構ワンポイントになっていた。

 


 装備もきちんと考えないとマズいよね。

 精霊魔法の検証に夢中になりすぎたとはいえ、今更ながら一人で森の奥に突っ込むなんて無茶な事をしたもんだ。

 たまたま上手くいっただけで、よく死に戻らなかったなぁ。



 生産職の知り合いもいないし、どうするかな?

 兄さんの話だと、誰もが知っているような有名生産職プレイヤーのほとんどは、攻略クランと提携して最前線の『プレシニア王国』の『王都プレス』に居を移しちゃったらしい。


 どうにもならなかったら、兄さんに紹介してもらうとか?

 と思ったけど、やっぱり駄目だ。


 正直先行プレイヤーである兄さんの力は借りたくない。

 多分言えば、断らないだろう。けど、必要以上の世話を焼いてきそうだし、大はしゃぎして暴走しそうだ。

 ……やっぱりやめよう。




 気を取り直して、次のアナウンス確認をする。


『種族レベルが20になりましたので、転職ジョブチェンジシステムが解放されました。

 転職を行うには、各街にある役場へと足をお運びください。

 なお、職業経験値量は種族レベルに準じる為、初期値に戻っても上がりにくくなります』


 あ、レベル20になってたのか。意外とすぐだったなぁ。

 レベル20からが本番らしい。戦闘職は、特化職など複雑に分類されていくそうだ。

 ボクは転職はするつもりは全くないので、役所とか行くことあるのかな?

 家買う時くらい?



『1次職業がレベル20になりましたので、二次職業昇格が可能です。

 詳細はメニューよりご確認ください』



 やった。ついに二次職ゲット。

 喜びながら、メニューを開く。



クラスチェンジ先

 精霊魔法士→精霊魔法師

      →精霊の守り手



 クラスチェンジ一覧をタップする。



・精霊魔法師

 見習い期間を過ぎた精霊魔法使い。

 更に精霊との交信が容易になり、意図を感じ取れるようになる。

 職業スキル〔コネクト〕を得る。

 STB:VIT+1 INT+4 MND+2



・精霊の守り手

 精霊との絆を胸に、彼らと共に戦う戦士。

 精霊の意志力を武器に込めて戦うことが出来る。

 職業スキル〔精霊武装付与〕を得る。

 STB:STR+3 VIT+3 AGI+1



 魔法特化タイプと魔法戦士タイプに分岐するようだ。


 ヤバい。どうしよう?

 全く決められないんですけど。

 すぐに決めないとダメかな?


 そんな時、今日の学校からの帰り道で、樹が色々語っていたのを思い出す。

 大半の話が右から左へと抜けちゃってて、どんな話題があったかよく覚えてないけど、クラスチェンジがらみの事は詳しく知ってるはずだろう。

 

 フレンドリストを確認すると、レントはまだインしていた。

 こういう時メールしかないのは不便だと思うけど、電話もない世界に連絡手段があるだけましだよね。


 タイトルは……適当でいいかな。

とりあえず「クラスチェンジできるようになったので、すぐに決めないといけないかどうか?」と「どうしたらいいか?」の2点を()こう。



 待っている間、ステータスアップ系のスキルとBPの振り分けを行う。

うーん。このステータスアップ系のスキル、全取りした方がよくないかな?

 これも後で訊こうっと。


 今回一撃でやられかけた事の反省を踏まえて、VITに多めに振っておく。



 あ、メールが返ってきた。

 いつもと同じく対応が速いなぁ。

 なになに……。



差出ID:レント〔K5E9NO7M〕

タイトル:Re.二次職について

本  文:レベル上げがはえぇよwww

     お前何やってんだ?

     とりあえずそのままでも大丈夫だ。

     一次職はレベル20でカンスト。

     余った経験値はプールしてクラス

     チェンジ後に入る仕様だから、

     気にしなくていいぞ。あと、

     外部情報サイトがあるから、

     そっちも見てみてみた方がいいぞ。

     補正やスキルがあるから、早めに

     クラスチェンジ推奨ではあるが。

     

     追伸.そういえば、そろそろ夕食

     作らないとマズいんじゃないか?



 なんだろう、この『w』?

 変な記号の意味がよく分からなかったが、とりあえずクラスチェンジは放置してもよさそうだった。


 確かにログアウトしないとヤバイし、その後ついでに調べてみよう。レントの言う通り、森にいたせいで空が白み始めている事がわからなかったよ。


 現実時間が十九時を回っていることに、今更ながら気が付いた。



「今日のご飯は何を作ろうかな?」

 BPを振り終わって、食事を作りにログアウトするのであった。




 ……この時のボクは気付いてなかったんだ。

 北の森に入った時から、ずっとボクの事を熱心に見つめていた視線に。




 ──そしてボク達は出会い、時が動き出す。




───────────────────────



名前:セイ 

種族:古代森精種 種族レベル:20

職業:精霊魔法士 職業レベル:20


HP:132/450〔+20〕(+5)

MP:31/450〔+15〕(+50)(+2)


STR:20〔+4〕

VIT:25〔+2〕

AGI:26〔+3〕

INT:40〔+2〕(+9)

MND:30〔+1〕(+1)

DEX:20


BP:0

SP:56


所持スキル

種族系:〔精霊眼:森羅万象〕

職業系:〔精霊魔法Lv25〕

攻撃系:〔杖術Lv12〕〔体術Lv15〕

補佐系:〔INTアップLv27〕〔MNDアップLv1〕new〔HPアップLv1〕new〔MPアップLv1〕new〔気配察知Lv25〕〔夜目Lv16〕

生産系:〔採取Lv4〕〔調合Lv10〕〔料理Lv1〕


装備:初心者の杖 初心者のローブ 初心者のブーツ 大狼の勾玉



MNDアップ:MNDの値に補正。現在値にスキルレベル/3(切り上げ)をプラス。(SP5)

HPアップ:HPの値に補正。現在値にスキルレベル×5をプラス。(SP5)

MPアップ:MPの値に補正。現在値にスキルレベル×2をプラス。(SP5)


ブックマーク含め、評価していただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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