119話 暴走!?
──ティリル──
多数の警備兵に護られた船着場に到着すると、わたし達は二台の馬車に分乗する。
この区画は大樹のお膝元。
ここだけはしっかりと大地が存在していた。
ただ、そこら中に巨大な木の根の一部が出ている。
板状になっているモノもあり、それを上手く防壁に利用する事で、里の防衛力を高めているみたい。
この先は里の中枢でもある為、驚くほど綺麗に道が整備されていて、馬車でも問題ない。
アーサーさんとマーリンさんが自前の馬を召喚し騎乗、護衛として巫女専用馬車の前後を固める中、わたし達は豪華な屋敷が立ち並ぶ中央区を世界樹神殿へと向けてひた走る。
通りを歩く身なりのいい服装をした住人達が馬車に気付くと、皆一様に端に避け、こうべを垂れて見送っている姿がみえる。
やっぱり神殿関係者というだけで、相当な力を持っているんだね。
ちょっと行き過ぎた所はあるものの、アルメリアさん達がまだ普通な感じで、まともな人達で良かった。
神殿関係者は横柄で面倒な人が多いとアーサーさん達からよく聞いていたし、王宮の中でもちょくちょく問題になっているとは聞いた事がある。
精霊の権威を笠に着て、横柄な態度を取るような人には、ちょっと関わりたくないんだよね。
何故かと言うと、わたし自身も苦手で嫌いだけど、そういうのって、間違いなくセイくんが一番毛嫌いしてる人種だし。
まあ好きな人なんていないとは思うけど。
どうか神殿でそういう人種と会わないように祈りながら、馬車から流れる景色を眺めること約三十分。
二重三重に設置されている内城壁の検問を簡単な問答のみで通過していき、ようやく世界樹の根元に辿り着く。
馬車で行けるのはここまで。
後は洞があるあの場所まで、支柱根の一つを利用して作られた大階段を登って行かなくてはならないみたい。
しかも出来るだけ安全性を考慮し、なだらかになるように作られているせいで、一段一段は低くても歩く距離が半端ないよ、これ。
「──すまん。こ、これお宅ら毎回登ってるのか?」
先がかすんで見えない階段の終着点。
引きつった顔で頂上を見上げるメディーナさん。
「勿論です。これも修行の一環ですから。若い頃はよく往復したものです。たった三千段じゃないですか」
「たった……って、おぃ」
絶句するメディーナさん。
わたしもそう思います……。
「あの。他に手段はないのですか?」
固まっているわたし達を見兼ねて、セイくんが聞いてくれたんだけど、
「本来はその、ちゃんとしたゴンドラがあるんです。ここからもっと奥に行けば、当然貴賓用や荷物搬入用などに使う魔法で動かせるゴンドラがあるのですが……」
ゴンドラ?
アルメリアさんが指差す方を見やると、世界樹の幹を這うように何かが設置されているのが見えた。
彼女の説明によると、それはわたし達でいうロープウェイみたいなものみたい。
「ただ御者が門兵から聞いた話では、今朝がた調子が悪くなり、動かすのは危険だということで、使わないように通達が出たそうです。一応、一人用の小さなゴンドラなら使えるそうなんですが」
「……なんてタイミングの悪りぃ」
「アルメリア。一人用のそれって数はあるのか?」
マーリンさんの問いかけに、アルメリアさんは淀みなく返答する。
「数はそこそこありますが、専属の操者が乗れないので自力で動かさなくてはなりませんよ。慣れてないと余計に魔力を使いますし、魔力操作の苦手な人はきついと思います。
もし、途中で魔力が切れたら、墜落……はしませんが、動けなくなってしまいますし」
「駄目だな。治療で魔力を使う事になるのに、ここで消耗する訳にはいかんだろ」
「……仕方ない、大人しく歩く。あたしは魔力操作苦手だし、一人だけ先行ってもしゃーないし」
「僕がやりましょうか?」
「あのな。魔力調合がお前の担当なのに、本番前に力を使ってどうす……。
──ほほぅ、ファル君。大人だと一人乗りなアレで、あたしと密着して乗りたいと?」
ジト目でメディーナさん。
その発言が天啓のように脳裏に響き、ピタリと動きを止めるわたしとレトさん。
「あ、じゃ駄目ですね。止めます」
「……あっけないなぁ。そっか、そっか。ファル君はあたしと乗るのは嫌だと。ショックだな~しくしく」
「あっ、いや、その……」
「お前らな。戯れてないで、とっとと行くぞ」
「へーい」
マーリンさんに叱られて歩き出した薬師コンビを眺めたまま、メディーナさんの言葉がわたしの頭の中をぐるぐると回っていて。
──しまった、その手が……。
全く思い付かなかったよ。セイくんと一緒に乗りに行けば良かった。
その場合レトさんも狙ってるだろうし、同じゴンドラになれるか分からないけど、もし一緒のゴンドラになれたらラッキーだよね。
思わず想像してしまい、その情景が脳裏によぎっちゃって……。
『──狭いね、ティリル』
う、うん。
狭いよね。
『──ほらもっとこっちに寄って……』
あ、ちょ……そんなとこ触っちゃ……。
『──変なティリルだね。ほら、一緒に操作しようよ』
一緒に……操作って……。
『──ほら、二人の共同作業だよ……』
そ、そんな恥ずかしいよ……。
『──なに言ってるの。ボク達恋人になったんだよ。ここなら他の人達に見えないし、もっとティリルを感じたいんだ……』
セイくんに言われ導かれるまま、わたし達は手を重ね、操作用の水晶珠に手を添えて……こう……見つめ合って……。
「──リル……。ティリル?」
「ひゃいっ!?」
いきなり耳元で声をかけられて肩に手を置かれたわたしは、飛び跳ねんばかりに驚いて後退る。
「レ、レトさん!? な、なななんでしょう!?」
振り返れば、そこには手を差し出したまま、驚きの表情を浮かべているレトさんが見えた。
「あんたね……。いったい何してるのよ?」
「な、何って、その……。
お、驚かさないで下さいよぉ」
「それはこっちの台詞。ほら、早く来なさい。何分経ってると思ってるのよ」
「へっ?」
慌てて周りを見るも、レトさん以外誰もいない。
レトさんの指差す方を見上げれば、階段の終着点近くの洞の付近にみんなの姿が……。
えっ、何で!?
「ふと気付いたら、ティリルちゃんいないし焦ったわよ。みんなに先行ってもらって、慌てて私が探しに戻って来たんだけど、まさか階段登りもしないで、にまにまデヘデヘ笑いながらクネクネしてるなんて……。
──思わず他人の振りして、回れ右したくなっちゃったわよ」
うっ!?
「エロ妄想するのもいいけど、長過ぎよ。時と場合を選びなさい」
「誤解です! 健全な思考です! エロくなんてないです!」
「はいはい、分かってるから。ティリルちゃんの気持ちはよーく分かってるから。ほら急ぐわよ」
「うぅ……絶対理解してませんよね、それ」
必死に否定したけど、やっぱり完全に誤解されたままで。レトさんに背負われる形で、急ぎみんなを追い掛ける羽目になっちゃった。
ユイカがすぐわたしの事を『エロ子』と言うもんだから、レトさんまで誤解されちゃったじゃない。
セイくんの耳に入っちゃったら、どうしてくれるの。もう!
「フェーヤお姉様! よくお戻りで!」
洞の奥まった位置に佇むドリアドの大神殿。
そこの表入口から大聖堂へと駆け込んだわたし達は、若草色をした神官見習い服を着たまだ幼さの残る少女の出迎えを受けた。
アーサーさんとアルメリアさんが連名で出した使者からの知らせを受けて、いてもたってもいられず、ここで待っていたんだろうね。
多分道中襲われた事も、その時に聞いていたみたい。
フェーヤちゃんの無事な顔を見て、あからさまにホッとした表情を浮かべていたからね。
「ニファ! 私の事よりもドリアド様のご様子は!?」
「それが……あ、ええっと、その……。
──こほん。そちらの方々は? その紋章を見るに、生命の精霊様の関係者とお見受けしますが?」
ニファと呼ばれたその少女は不意に口ごもり、こちらの方をチラチラと気にしながら確認を取ってきた。
あ、そっか。
多分部外者のわたし達の目の前で、話して良いものか迷ったんだと思う。
「この方達は今回の件の協力者だから、話しても問題ないの。早く教えて頂戴」
「フェーヤ、ちょっと待ちなさい。こんな場所で立ち話をするのもなんでしょうし、ちゃんとした場所へ移動しますよ」
周囲に目を配りながら、アルメリアさんが待ったをかける。
確かにここは神殿に入ってすぐのところで、関係者用の裏口じゃない。周りには普通に市民の方々がたくさんいる。
普段見られない巫女が目の前にいるとあって、興味深そうにこちらを窺う市民達もいるし、皆にバレてしまうのもまずいよね。
「あ、はい。大叔母様、すいません」
「で、では、皆様こちらへ……」
ニファちゃんが先頭を切って、大聖堂の奥にある神殿騎士達に護られた扉へと進み始める。
その両脇にいた騎士達は、近付いてくるわたし達を見てとるや、サッと扉を開けた。その後、恭しく頭を垂れるのをみて、
「あ、いつもありがとうございます」
ニファちゃんはぺこりとお辞儀をしてお礼を言い、その扉を潜っていく。わたし達も同じように会釈をし、そんな礼儀正しい彼女の後を付いていった。
初めて見るドリアドの世界樹神殿内部。
王都にあるアニマ様の神殿には何度も足を運んでいたけど、他の精霊さんの神殿の本殿に入るのは初めてだよ。
洞の中という建っている場所が場所だけに、陽の光が無いと思っていたんだけど、どういう原理か、所々にある天窓から暖かな陽の光がきちんと射し込んでいる。
また等間隔に並べられた魔法の燭台からも、炎に模した揺らめく光が廊下を照らし、見る人をホッとさせるような暖かみのある空間となっていた。
そんな廊下を案内されている途中、彼女と同じ見習い服の人や正神官の人達と何度もすれ違ったけど、全員が全員ともニファちゃんにも頭を下げているのを見た。
それが巫女であるフェーヤちゃんや、前巫女のアルメリアさんならわかるんだけど。
ニファちゃんにまで、きちんと頭を下げているのは何でだろう。
いや、フェーヤちゃんをお姉様と呼んでいたところを見ると、二人は姉妹?
でも容姿を見ると、血縁者に見えないんだよね。
という事は……?
この子までも特別な立場の子なのかな? かなぁ?
そんなとりとめのない事をうだうだ考えていたら、やがて巨大な扉が見えてきた。その扉の横にある部屋に通される。
ここは……貴賓室かな?
今まで歩いてきた廊下と同じで、必要最低限の飾り付けがしてあるだけだった。
どうやらここの神殿長は質素剛健の方針みたいで、それでいて木の香りが漂う落ち着いた雰囲気の部屋になっていた。
うん、好感が持てそう。
今まで見てきた中では、この神殿を統括している長は権威を見せようとしたり、無駄にあちこち飾ったりするような拝金主義の人じゃないみたい。
「すいません。ここで皆お待ち頂けますか?」
「ちょっと私もなの? 早くドリアド様の所に行きたいんだけど?」
「ごめんなさい。巫女様もこの控えの間にて待つようにと、お父様からそう言われてまして。今、急ぎ神殿長を呼んで参ります」
「あ、ちょっと待って下さい」
慌ただしくお辞儀をして退出しようとしていた彼女を、セイくんは呼び止めた。
「私はセイと言います。いきなり大人数、かつ事前連絡もなしで押し掛けてしまってごめんなさい。ドリアドさ……まの事で急ぎ伺いましたと、神殿長様にお伝え下さい」
「分かりまし……あ、今まで名乗りもしないで申し訳ありません。
──私はドリアド様の身の回りのお世話を担当しています、ニファ=リャスリハと言います。まだ見習いの身ですが、よろしくお願いします」
ドリアド様の世話役!?
みんな頭を下げるわけだよ。
残るわたし達も、セイくんに倣って順に挨拶を行っていく。
わたし達の挨拶にいちいち頷いていたニファちゃんだったけど、最後に挨拶をしたアーサーさんには、口を押えて驚きの目を向けた。
「あ、あなたがかの勇者様ですか? 初めてお目にかかります。お噂はフェーヤお姉様から聞いております。お姉様ったら、あなたの事ばかり話されていて、こんなにも深く懸想……」
「わ、わあぁああぁ! ニファ、待って待って! それ以上は駄目ぇ!」
「むぐっ!?」
今までおしとやかにして黙っていたフェーヤちゃんだけど、ニファちゃんが口を滑らせそうになって、慌てて彼女の口を押さえにかかる。
あー、そりゃ目の前で他人に言われたくないよね。フェーヤちゃんまだ告白してなさそうだし。
アーサーさんって、行く先々そこら中でモテまくっているんだけど、どこの漫画の主人公かと言わんばかりにあり得ないくらいに鈍感すぎて、女の子達の熱視線に全く気付いていないんだよね。
見た感じだけど、多分女の子からの『ラブ』を『ライク』とごっちゃにしてそう。
まあ……ほら、その。アーサーさんは、この世界では『勇者』をやってるから。
騒がれてるのはそのせいだと思い込んでるんじゃないかな?
それに彼を好きなどの女の子もお互いに牽制しあってしまい、まだ誰も告白していないのが原因の一つとしてあるんだけど。
最初の頃、わたしもよくアーサーさんに連れられて討伐任務などに行っていたから、会う人みんなに警戒されちゃったしね。
事あるごとに、すぐ片っ端からきっちりとお話してきたから、今はようやく落ち着けたけど。
そもそもわたしはね、最初っからずぅーっとセイくん一筋なんだから。
アーサーさんは最初から眼中になかったもの。勘違いされて、ライバル宣言とかされても困るよ。
郷に入っては郷に従えともいうし、この世界の風習のように好きな人全員で押し掛けて囲っちゃえばいいのにと、最近はそうアドバイスするようにしてる。
でないと、この世界の人達に取られちゃうよ?
こっちの人ってみんな押しが強いんだから、ってね。
「フェーヤ、さっきの大声と行動はなんですか? はしたない」
「うっ、ごめんなさい」
「まあ……その、あー……。
──気持ちは分かりますが。そもそも……」
ニファちゃんが神殿長を呼びに出て行った後、アルメリアさんの説教が始まったのを尻目に、わたし達だけで隅っこの方に集まって、この後の段取りを話し合う事に。
とはいえ、まだまだ情報が少ないんだよね。
例の精霊薬の鑑定もしなくちゃいけないし、セイくんと私はドリアド様の検診もしなくちゃならない。
「──というわけで、この先やる事は山積みだ。
しかしあの巫女コンビ、当事者意識低過ぎないか? どこか楽観視してるのか、緊張感ってモノがまるで無いぞ?」
「メディーナさんっ? こ、声が」
メディーナさんがそう小声でボヤくのをみて、わたしは焦る。
エルフって耳がいいから、二人に聞こえちゃうよ!?
「大丈夫。静寂の結界を張っているよ」
わたしの言葉と表情から思っている事を読み取ったのか、セイくんが自信を持ってそう回答する。
「音の反響を操ってるから、ボク達の会話は全て聞こえないようにしているよ。だから大丈夫」
「うはっ。何そのチート結界。あたしも欲しいわ」
「えっ? チー……?
何ですかそれ? 訳の分からないこと言わないで下さいよ」
「そんな事より、セイちゃん。首尾はどうだ? この神殿内の精霊は何か言ってるか?」
「今聞き取り中です。そもそも下級の精霊は、保有マナが不十分だと知力が落ちてしまうらしく、あまり難しいことを聞いても理解出来ずに漠然とした回答しか出来ないみたいで。さっきからボクから離れず懐いてくれているこの樹精に、ボクのマナを分けて今回の代表者になって貰おうかと思います」
「そうか」
何もない虚空へと両手を差し出しながら、そう話すセイくん。
その手の上には、顕現化していない精霊がいるのかな?
無性に気になって、わたしも精霊眼を発動させてみれば、その手のひらには若草色をした光の珠がひとつ乗っかっているのが見えた。
セイくんの手のひらから溢れ出した光の靄と化したマナが、その光の珠に吸い込まれていく。
するとその珠は次第にヒトのような輪郭に変わり出し、小さな羽が生えた妖精のような少女の姿へと変わっていった。
か、下級精霊も人型になれるの!?
そんな初めて目の当たりにする新事実に、わたしは目を白黒させていると、セイくんと結んでいる『魂の契約』のスキルが、彼のMPが急速に減少していると警告を伝えてきた。
慌ててセイくんへと、スキルパスを通じてMPを送り、彼のマナを補充していく。
「──この樹精が言うには、当代のドリアド様は幼くして先代の力を引き継いでしまったらしく、その力の大きさに身体が耐えられなかったようです。そのため体調を崩すことが多く、その度に溢れた余剰のマナを巫女の力で世界樹へと還元し、分散させていたそうですけど……」
身振り手振りで必死に伝えようとしているこの精霊の言葉に、セイくんはひとつひとつ頷きながら、わたし達にそう伝えてくる。
「何だと?」
「そんな事情があったのか。道理で」
「ああ、なるほど。それで倒れたと聞いても、どこか余裕あったんか。
……ホント馬鹿だなぁ。今回も同じとは限らんのに」
納得するアーサーさんとは違い、メディーナさんは溜め息と共に再度愚痴る。
「でもそれなら余計おかしくないですか? 普通は定期的に力を抜いていますよね?」
「普通そうだよなぁ。やっぱ別の要因があると考えないとな」
薬師コンビの会話の傍ら、引き続き話を聞いていたセイくんの表情が、一瞬怪訝そうに曇る。
「──え? 樹が……哭いているの? それはどういう……」
そんな時、わたしの耳にドタバタと廊下を走ってくる音が聞こえ、同じように音を聞いた巫女二人やセイくん、そしてレトさんが廊下に繋がる扉の方を凝視する。
そんな中、荒々しいその足音はこの部屋の前で止まり、そして勢いよくドバンッと大きな音を立てて、扉が開け放たれた。
「巫女フェーヤ! 貴様、今まで精霊様と世界樹に何をしてきた!?」
「えっ? きゃあっ!?」
身なりの良い複数の若い神官服の男が部屋に乱入してきて、その中の一人が大声で怒鳴りながら、フェーヤちゃんの胸倉を乱暴に掴み。
「ディクティル!? 貴方巫女になんて事をしているのです! 今すぐフェーヤを離しなさい!」
その男の暴言、そして目の前で男が起こした行動に、アルメリアさんがいきり立ち。
さらに足音。
部屋に飛び込んできたニファちゃんと一人の男性エルフ。
「お父様!?
これ以上やめて下さい! 誰か!? 誰かお父様を止めて!」
「ディクティルさ……っ!? フェーヤ!?
その手を、妹から離せ!!」
更に続々と乱入してくる神官達の騒動に、わたしは言葉を失って固まってしまう。
いったいどうしたらいいの!?
間の悪い時に風邪を引いて寝込んだせいで、色々と遅れ気味です。仕事が溜まり過ぎて時間が取れませんorz
最近は通勤中が主な執筆時間となってますし、なるべく早く取り戻すように気を付けます。
(意訳:ちょっと遅れたりしてもお許し下さいぃ)