誰が天然たらしだ!
最近思う。
人物紹介って要る?
かなり、キャラ増えたよね~。
少しずつ書いてくかな……。
言いにくい事に、読み直したら大きな間違いを犯してる場所を発見してしまいました。
気付いてる人いるかなぁ……ドキドキ
……訂正したら、報告します。内容には響きません。
騎士団本部のアルの執務室に、やって来ました。
以前にも通った隠し通路を使って、ではなく普通に正面からでした。
のんびりお店を冷やかしながら、丁度「猫の憩い亭」を過ぎた位でお兄ちゃんとも合流出来た。
「……俺、先に走って知らせる必要無かったんじゃ……。」
と言って肩を落とすお兄ちゃん。
全員でスルーしといた。
執務室について直ぐ、セトお祖父様とハグ。
なんか、この世界に来てから良く人に抱き付く様になってる?
この世界の挨拶って、ハグだったっけ?
なわけないか……。
クロイツ家のパーティーの時も、ハグしてる人いなかったわ。
騎士服に着替えたアルが執務室のソファーに座る。
テーブルには数枚の書類?
「じゃあ、早速だけどキャンディいくつ出せば良いの?」
「そうだね、ハイルニアではいくつ出したんだ?」
「ん、1万2千個。大量に出そうとした時、1回で6千個出るみたい。」
「1回で6千個か……。凄いな。一応 会議で2万個と出ていたんだが、1万8千か2万4千のどちらかだな。余って困る物でもない……4回出すのはキツイか?」
「多分、余裕!」
私の答えにアルが苦笑する。
「其れはまた凄いな。どんどん魔力量が増えてるみたいだね。」
……気にしてなかった。
言われてみれば、増えてるよね?
相変わらず魔力枯渇で倒れてたから、気付かなかった。
「…………一応、勇者?ですからね。」
「そうだったね。チナツが可愛いから、直ぐ忘れてしまうよ。」
アルの言葉に猫バルトが悶える。
「ぬぁ~!主が可愛いのは認める……いや、可愛いでは言葉足らずですヨ!しかし、本人を前にスルッと言えるとか、やっぱり慣れまくってますヨ!口説き慣れてますヨ!ニャ~!」
テシテシ、テシテシ。
うん、慣れてるんだろうね。王子さまだし、
「まぁ、アルなら選り取り見取りでしょ?王宮でも街でも、女性に囲まれてる姿は容易に想像出来ちゃうからね。」
「うち、知ってるニャ。「たらし」って言うんニャ~!」
ティオが主張する様に前足を伸ばして言う。
……「たらし」なんて言葉、何処で覚えて来ちゃったの!?
ご主人、軽くショックです!
「酷い言われようだね?囲まれるのは事実だが、遊んでる様に思われるのは心外だ。ルークじゃあるまいに……。」
「俺も心外ですよ?」
後ろから声がし振り返ると、騎士服に着替えたルークさんがお兄ちゃんを連れて入ってきた所だった。
「見た目で遊んでる様に見られやすいんだから、誤解される様な事は言わないで欲しいね。」
軽くアルを睨みながら言った。
「……ご免なさい。初めて会った時に遊んでそうって、思いました!」
私は挙手して言った。
「うはっ、チナツちゃん酷いね!!」
クスクスとルークさんが笑う。
其れほど気にしてない様に見える。
「眼鏡、外しちゃったんですね。似合ってたのに……残念。変装してた時の方がモテそうな気がするなぁ。格好良かったですよ?」
私は小首を傾げながら、ルークさんを見て言った。
さっと、ルークさんが顔を逸らした。
…………耳がちょっと赤い?
「……眼鏡は真面目に見えるからね~。あ、普段は不真面目に見えてるって事かな?アハハ。」
「ん、ご主人も「たらし」だったニャ~?」
「この場合は「天然」が付きますですヨ?先輩。ニャ~。」
誰が天然たらしだ!?
「ん~、猫にも躾が必要だったかなぁ?」
慌てて2匹が首を振りまくった。
アルはニヤニヤとした笑いでルークさんをみている。
「女性を誉め称すのには慣れてても、言われ慣れてない訳でも無いだろうに……。」
ルークさんがアルを睨む。
「……嫌になる程言われて育ちましたけどね、チナツちゃんのは下心が全く無いから……。」
空いている席にドカッと座ると、両手で顔を覆って俯いた。
「あ~、ビックリした。」
アルはセトお祖父様が淹れた紅茶を優雅に口に運びながら、成る程と頷いていた。
下心って……ああ、ルークさんて侯爵家の次男だって聞いたな~。で、この容姿だし、第1王子の腹心だし、貴族のお嬢様方からしたら垂涎の優良物件。
私も成る程と頷いた。
「貴族も大変ですね~。」
「……チナツちゃんに言われると凄く微妙と言うか複雑。」
おおっと、私も一応貴族に連なってた?
「立ってないで座ったら?」
ルークさんが空いている自分の隣をポンポン叩いて薦めてきた。
「あ~、先にキャンディ出しちゃいたいんですけど、ね?」
アルに向き直って言うと、タイミングを見計らった様にセトお祖父様が箱を持って入ってきた。
セトお祖父様の後ろに青鷹騎士団の人が、同じ箱を持って続く。
全部で8箱。
3千個ずつ入れろって事かな?
アルを見ると頷いたので、ティオと猫バルトを下ろして箱に近付く。
イメージ、イメージ……。
キャンディが3千個ずつ。3千個ずつ……。
魔力の高まりに、スカートの裾がパタパタと旗めいた。
「……リジェネキャンディ!!」
8個の箱の上に8個の魔方陣が現れ、ボトボトとキャンディが落ち瞬く間に箱一杯になった。
騎士さん達が驚いて固まっている。
「うん、1度に出したけどちゃんと2万4千個有る筈だよ!」
振り返って笑顔で伝えた。
傍に居たセトお祖父様に頭を撫で撫でされる。
アルが呆れて言った。
「……本当に余裕で出したね。」
苦笑しながら、ルークさんがお兄ちゃんに指示を出した。
「そろそろ、訓練で怪我した阿呆共が医務室に運ばれてるだろうから、10個程持ってって食わせてこい。んで、報告。」
「はっ!」
お兄ちゃんが敬礼して答えると、私の方へ小走りでやって来た。
セトお祖父様の様に頭を撫でられる。
「チナツはどんどん凄くなるな!良い子、良い子!」
ちょっ!良い子は恥ずかしい!!
固まっていた騎士さん達から苦笑が聞こえる。
のおぉぉぉ!お兄ちゃんの馬鹿あああ!
赤面する私に気づかないで、箱からキャンディを掴むと敬礼して部屋から出て行ってしまった。
他の騎士さん達も箱を抱えて出て行く。
「では、私も失礼させて頂きます。」
と言って、セトお祖父様も部屋から出て行ってしまった。
「ほらほら、チナツちゃん。座って。」
ルークさんの隣に座ると、アルが1枚の紙を差し出してきた。
「申し訳無いんだが、其れを読んで 良かったら1番下にサインしてくれるかな?」
渡された紙にざっと目を通す。
まぁ、取引の証明書?みたいな物だ。
きっと、国の経理を任されてる人に見せないと駄目何だろうね。
変な事は書いてないので、さらさらとサインしてアルに渡した。
「ん、有り難う。此れで取引成立だ。お金はギルドに振り込んでおくから確認してくれ。」
「はい。」
其れからは、「魔の回廊」や魔族の国について聞かれた事に答えていたら、外が騒がしくなった。
何事?と思っていたら、なんと!ゲルティ隊長とセルヴィス叔父様がやって来た。
その後ろから、疲れた感じのお兄ちゃんが説明した。
「すいません。医務室に行ったら、丁度この御二人がおりまして……。」
「水くせぇぜ、嬢ちゃん。帰ってきてんなら俺らん所にも顔だしな!」
「そうですよ!叔父上も教えてくれても良いのに……!チナツ~会えて嬉しいよ~!」
ソファー越しに後ろから抱き締められた。
「あはは……。無事、ダンジョン攻略してきました。クロイツ家には、行く予定でしたよ?ミシェルを連れて、」
「うんうん、良い子だ。いつ来るんだい?明日?明後日?……1週間いや1ヶ月くらい滞在するのはどうだろう?皆、喜ぶよ!私も休みを取ろう!」
…………1ヶ月って、
「まぁ、予定がなければ其れも有りなんでしょうけど……。」
「ぃだっ!?」
セルヴィス叔父様の悲鳴に振り返ると、叔父様の耳を引っ張り、アルに向かって礼を取るタイアスさんが居た。
「うちの隊長が大変失礼いたしました。アルステッド殿下。直ぐに連れて帰りますので御許し下さい。」
「……いや、驚いたが別に構わないよ。」
「ほら、帰りますよ!」
「痛い!痛いって!ほら、殿下も許してるし~ちょっとだけお茶してこうよ!ね?タイアス君~。」
「駄目です!どれだけ仕事貯まってると思ってるんですか?休みが欲しかったら働いて下さい!では、失礼します。殿下。チナツさん。」
「あ、はい。叔父様、頑張って下さい。」
「う~、頑張るかぁ。」
ズルズルとセルヴィス叔父様は引き摺られたまま、帰って行った。
反対にゲルティ隊長は、空いてる席にドカッと座ると、自分で紅茶を淹れ一息に飲み干した。
私を見てニカッと笑う。
「で、いつ遊ぶ?」
決定事項かよ!?




