お腹、痛いです。
スーパーでおはぎ買ってきました!
このおはぎ…………つぶ餡です!!
憎いね!こんにゃろめ!
ふっ……至福(*´ω`*)
念の為、執務室に戻る前に「内緒だからね?」と、ミシェルに釘を刺しておいた。
まぁ、ミシェルに話した様に少しずつ増えていくんだろうなぁとは、思っているけどね。
バレても仕方無いなぁ~て位、
少なくとも、後2人には話すかな?
…………旅が終わったら話そうかな、旅がどれくらいで終わるか分かんないけど、気分は王都観光?
アルヒレスタは観光しないから、王様との謁見次第だよね。
1つの国で1週間とみてれば良いかな?
……なんと、2ヶ月掛からない!
「お嬢様?私以外にこの事を知ってる者は居るのですか?」
考え事してたら、ミシェルに問われた。
「ティオとバルト、後当然だけど世界樹の精霊。ティオは一緒に聞いてたし、バルトには契約する時に全部話してある。その上で契約結んだからね。」
「……他に話す予定の方はおりますの?」
「お母さんとハイルニアのギルドマスターかな?」
「ユウナ様は分かりますが、何故、ハイルニアのギルドマスターなのです?」
「う~ん、私のお金ってギルドに預けるでしょ?目覚めた後の世界でギルドカードが無効になってたら困るし、お金も没収されてたら悲しいから……ハイルニアは魔族が多いでしょ?竜人がどれくらい長命か分からないけど、話しを通しとけば覚えててくれるかなって?人族だと少なくても5、6人はマスター替わってそうだし。」
「成る程……其れは話しておいた方が宜しいですわ。魔族でも、100年カードの使用が無ければ破棄されてしまいます。」
「……だよね~。だから、旅が終わったら言うつもり。トントン拍子で話進んだら、1ヶ月掛からない?」
「王様方がお嬢様をどういう風に扱われるのか分かりませんから、王族同様の扱いだと長いですわ。夜会の誘いも有るかもです。」
「うはっ、嫌だな~それ。無い事祈ってよ。……そろそろ、戻ろうか?」
「はい。お嬢様。」
「…………お嬢様じゃなくて、名前で呼んで欲しいな。」
ピタリッと、ミシェルの動きが止まる。
「…………チナツ、様?」
「呼び捨てで良いのに……。」
「無理です!メイドですから!」
メイドに拘るね。ミシェルらしいか?
執務室に戻ったら、またヴァンに拘束された。
何となく、むすっと機嫌が悪い。
対称的にニコニコ顔のミシェルは、ご機嫌でキースメリアさんの拘束を受け入れている。
耳元でヴァンが呟いた。
「何を話してたんだ?思ったより長かったよな?」
「女同士の会話だもの。長くて当たり前!」
「女同士の会話を聞き出すのは野暮ですわ。魔王様?」
会話の内容は話せないので、ミシェルがフォローに回ってくれる。助かります!
ヴァンの腕に力が籠る。
…………ちょっと、苦しい~。
「旅から戻られたら、離れませんからね?チナツ様!」
「あはは、分かってるよ!戻ったら宜しくね!」
至近距離な為ヴァンの呟きが聞き取れた。
「……まさか、メイドに妬く日が来るとは……。」
こんなんで妬くの?
マジで?
チロリ、と上を見上げる。
ヴァンがそっと顔を背けた。
マジすか!
ヴァンから視線を戻す。
何なんだろう……気恥ずかしい?何か、こう……モゾモゾ?って……。
う~ん、会話、変えよう!其れが良い!
「クロイツ家にも顔出すつもり何だけど、ミシェルどうする?元々、クロイツ家のメイドでしょ?アルヒレスタ迄は一緒に行く?」
「いえ、私はもうお嬢様専属メイドですわ。でも、クロイツ家に行かれるのでしたら、御一緒させて下さい。今までの御礼もしなければいけませんし。」
ミシェルからキースメリアさんへ顔を向ける。
「まだ、飴玉は数え終わってないですか?」
「ヴァン様が食べた分を入れて、丁度1万2千個です。2回出されたと言う事ですから、1度で6千個出された事になりますね。1粒小銀貨5枚と言う事なので、白金貨6枚になります。」
6000万円也 チ~ン!
充分過ぎる金額です。
正直、使い道が無い。
箪笥改めギルドの肥やし決定!
「……月収は何処から貰うか決めたのか?」
「…………居なくなる予定の人間に払う必要はないと思うんだけど?」
更にヴァンの腕の力が強くなる。
……其れ以上は、マジで、ヤバイ、ヨ?
「予定だろう?決まりは決まりだ。決めろ。」
「…………じゃあ、此処で良い?」
少し、力が緩んだ。
ふぅ。
「なら、チナツの拠点はこの国だ。旅が終わったら戻って来いよ?」
あ~、そうなるのか。
別に、家には転移で帰れるから構わないけどね?
「拠点て事は住まなきゃ駄目?転移で行き来して、依頼は此処のギルドで請ける、とか?」
ヴァンではなくキースメリアさんが答えた。
「構わないでしょう。基本的に何処のギルドで活動しているかです。今、巫女様に使って頂いている部屋も其のままにしておきますので、自由に使って下さい。」
部屋って…………。
「……良いの?」
ヴァンを見上げて聞いた。
「ああ、好きに使え。俺の部屋でも構わんぞ?」
ニヤリと笑って言う。
機嫌は治った様だけど、其れは無いわ~。
「……必要な時は使わせて貰うね。有り難う。」
多分殆ど使わないだろうけど、言わないでおく。
「では、お金はハイルニアギルドに預けておきますので、時間がある時にでも確認しておいて下さい。」
「わかったよ!もし、飴玉が追加で欲しくなったら言ってね?」
そう言って私はティオを抱き上げた。
猫バルトが飛んで頭に着地する。
「帰るのですか、ニャ~!」
「うん。帰ろう!あ、バルトは初めてだね!」
ヴァンが頬杖を付いて言う。
「急がずとも、今日は泊まっていけば良いだろう?」
「いや、帰るよ?ミシェルはどおする?」
私はヴァンからミシェルへと視線を移して聞いた。
「……お嬢様も明日1日はのんびりされるでしょうから、私は明後日お伺い致しますわ。家族の団欒の邪魔はしたく有りませんし。」
ミシェルがヴァンの方を見ながら言った。
言外に、てめぇも行くんじゃねぇよ。って言ってる?
有り難いけど、ちょっと恐いよ?
「…………ちっ。」
ヴァンが舌打ちした。
……来るつもりだったのか?
「……じゃあ、え~とぉ、いろいろお世話になりました!ダンジョン攻略も付き合って下さって有り難う御座いました!……終わったら、また来ます!」
「ああ、さっさと終わらせて来い。」
「もっと気楽にお立ち寄り下さい。いつでも歓迎させて頂きますので。」
「また明後日、お会いしましょう。チナツ様!」
3人の顔を順に見て、笑った。
「ふふ、行ってきます。」
また、戻って来るんだから行ってきますで良いよね?
私はティオと猫バルトを連れて、アルヒレスタの我が家へ転移した。




