反省
日曜に更新は無いと思った?
書けたら即更新!ニャハハハハ!
めったに無いけど…………すんません。
気が付くとバルトと会った様な、長い通路に出ていた。
いつの間にか、両手に鉄扇を握っている。
なんか、魔物が居た気もするけど覚えてない。
無我夢中で駆け上がってきた。
息が少し上がっているけど、気にせず直進した。
止まったらヴァンに追い付かれる!
まだ、顔を合わせたくない!
目の前に居る1体の魔物に速度を上げて近付く。
魔物が体勢を低くして、口から炎を吐き出した。
かなりの広範囲に広がる炎を、気にせず鉄扇で払う。
ティオを真似して、自分の影から魔物の影に移動した。
背後から、鉄扇を斬り上げ尻尾を切断する。
そのまま、斜め下へ振り下ろす。
魔物が前方へ逃げた為、太腿を軽く斬るだけに留まった。
「ウインドカッター!」
幾つもの風の刃が魔物の身体を傷付ける。
魔物は倒れない。
其れ所か、切り落とした尻尾が徐々に再生されていく。
「ちっ!長引かせたく無いのよ!!死んで!!」
鉄扇をその場で振り上げる。
魔物の下から極太の氷の刺が、身体を貫いた。
「ガアアアアアア!?」
氷に持ち上げられた魔物の頭に向かい、飛び上がると鉄扇に此れでもかと言う程に魔力を込めて払った。
氷と共に、魔物の身体が上下に切断される。
大きめの青い魔石がコトンと床に落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ…………。」
魔石の存在を確認してから、床に四つん這いになって息を整える様に大きく息を吐き出した。
何してんだろ、私。
死ぬ程恥ずかしかったとは言え、みんなを置き去りにして魔物に突っ込んでくとか、魔力残量とか全く気にせずに使いまくるとか、倒せたから良いけど、さ。
魔力だってまだ、余力は残ってるけど…………。
「……上、確認しとこ」
めっちゃ疲れた。
階段を少しふらつきながら上がる。
「あ~、」
目の前に扉が現れた。
両開きの壁一面に広がる大きな扉。
どう見てもボス部屋。
なら、直線通路に居るのは中ボスで間違いない。
魔石も大きかったし、自己再生なんて使ってきたし……。
う~ん、さっきの奴よりバルトの方が強そうなんだけど?
バランス悪いんじゃない?
中ボスの後に直ぐ大ボスってのは、ちょっと気に入らないけど
「戻ろ。」
とぼとぼと階段を下りていくと、通路に全員が揃っていた。
ティオが中ボスの魔石にじゃれついていた。
「これ、これが良いニャ!これでボール作ってほしいニャ~!」
「流石に此れは主に許可を頂かないと駄目ですヨ。先輩。」
「お嬢様~!」
ミシェルが駆けてきて抱きついてきた。
「御1人で行かれたと聞いて心配しましたわ!」
「あ~、うん。ゴメンね。でも、大丈夫だし 元々、私1人で攻略する筈だった訳だしね?問題ないよ。」
「う~、其れでもです!」
私は、ぽりぽりと頬を掻いた。
困っていると、キースメリアさんが側に来た。
「魔石が大きいですけど、何が居たんですか?バルトの様なデーモン系ですか?」
「あう、」
無我夢中であんまり、観察してなかった。
確か、尻尾が蛇だった?
一瞬で斬り飛ばしちゃったし、完全に再生する前に殺しちゃったし……。
あ、頭は見たね。
至近距離で!
うん、ライオンだった!
アレだ!獅子の頭、山羊の身体、蛇の尻尾!
「キメラ?キマイラ?だっけ、」
「……良くこの短時間で、」
「あ、ははは、は、はぁ……一気に殲滅したからか、疲れちゃったよ。あ、この上に扉が有ったからボス部屋だよ。きっと!」
「もう、お嬢様~!無茶はしないで下さいね。」
「……分かってるよ。流石に自分でも飛ばし過ぎたと反省してるから、ね?」
「む~~~~。」
ミシェルが抱き付いたまま、口を尖らせた。
信じてないなぁ。
仕方無いけど……。
「不貞腐れてもミシェルは可愛い……。」
キースメリアさんが、ミシェルの頭を撫で撫でする。
ご馳走さまです。
でも、間に私を挟んでやらないで!
「……はいはい、2人でやって下さいな~。邪魔者は寝る準備でもしますです~。」
「お嬢様、其れなら私が!」
私はミシェルをキースメリアさんの方へ押し出すと、ティオの元へ向かった。
ヴァンが側に居るから行きたくないけど、仕方無い。
「ティオ~。」
「んニャ、ご主人~。これこれ、これボールにしてほしいニャ!」
ティオが魔石を転がしながら言うと、口から魔力球をペロッと吐き出した。
みるみる小さくなる。
ティオは魔石にじゃれつき、喉をゴロゴロと鳴らした。
「そんなに気に入ったの?」
「ニャ~ン、此れが良いんニャ~。」
オーガの物よりも、かなり大きな魔石にティオがメロメロになってしまった。
単純に大きいのが良いのか?
魔力の量が増えるから良いのか?
魔力の量で言っているのなら、赤い魔石が出てきたら次はこっちニャ~とか、言われそう。
別にお金に困ってるとか、必要になる予定も特に無い。
欲しいものは出せるし、普通に緑や青の魔石は結構貯まってる。
「OK!バルト、球体にして上げて?」
「主が良いのなら、先輩、貸して下さいですヨ。」
「頼むのニャ~!」
バルトが両手で持っても、魔石がはみ出している。
魔石が縮み、前の物よりも青色が濃くなった魔力球が出来上がった。
不思議と大きさは同じの様だ。
私はバルトから其れを受け取ると魔力を込めて見た。
おおおおお!?
倍の魔力が吸い込まれていく。
私自身、魔力が回復してないから辛い!
何とか込め終わる。
「ふぅ~、はい ティオ。……前のも其のままティオが持ってて良いからね?万が1の予備として、ね。」
「ニャハ~!ありがとなのニャ~!うれしいニャ、此れでもっとお役立ちニャ~!」
2つの魔力球を収納してから、私の足にゴロゴロと甘えてきた。
抱え上げてもふる。
「充分、役立ってるよ?良かったね~ティオ。」
「ニャ~、バルトもありがとなのニャ~!」
「私は形をちょっと弄ってるだけですヨ?私も、もっと主の役にたたないと、ですね。一緒に頑張りましょうですヨ。先輩?」
「そうなのニャ~!次はいっぱい戦うのニャ~!」
ぐはっ!
すいません。特攻してすいません。もう、暴走しません。ご免なさい!
ヴァンが側に寄ってきた。
「魔力は大丈夫なのか?思いきり使った後だろう?」
私はヴァンの顔が見れず、反対の方を向いて答えた。
「……だ、大丈夫よ。この先は確認したけどボス部屋みたいだから、今日は此処まで、だし、雑魚相手なら、まだ戦える位は残ってる。」
誰のせいだ!!と大声で叫びたい…………。
冷静に返されそうだから言わないけど!
「だからね、ティオにまたベッドとか出してほしいの。」
ヴァンが無言で見詰めてきてる。
「…………。」
「分かったのニャ~。」
そう言って、ティオが私の腕から飛び降りると通路の真ん中の方へ走って行ってしまった。
「…………。」
「チナツ」
ヴァンの声にビクッと身体が反応し、更に顔を背けた。
「あ~、主の暴走は貴方の仕業ですか?困りますですヨ。時と場所は考えて頂かないと。」
「俺は、素直に自分の気持ちを伝えただけだぞ?まさか、其れでこうなるとは予想外だ。」
ぐはっ!!
私は恥ずかしくて両手で顔を覆った。
「自分でも予想外だから、ドン引きだから、反省もしてるから、もう、言わないで、精神ダメージ凄いから、」
「「…………。」」
「純情な主には、貴方の存在は刺激が強すぎる様ですヨ?もっと手加減してあげて下さいヨ。」
「……かなり、我慢してコレなんだがな。仕方無い。時と場所位は考えるさ。」
「お願いしますヨ!今回は何も無かったですが、従者として主を守るのが役目なんですから、守れなかった場合には、其れなりの仕返しは覚悟して下さいヨ!」
「ほぉ~。お前が、俺に、仕返しね?」
「……毎晩、枕元でネチネチと愚痴りますヨ!」
ヴァンの顔がひきつった。
「…………其れは嫌だな。」
バルトの愚痴
チナツ達と出会ったばかりなのでそんなに愚痴の内容はありません。
なので!
魔界で生まれてから、チナツと契約するまでの愚痴になります。最悪ですヨ!
バルトの年齢は不明。




