魘されて……。
( ´,_ゝ`)(*´ω`*)(*´∀`)♪( ´,_ゝ`)(*´ω`*)(*´∀`)♪(;つД`)(*´∀`)♪( ´,_ゝ`)(*´ω`*)(*´∀`)♪(*´∀`)♪(*´ω`*)( ´,_ゝ`)(*´∀`)♪( ´,_ゝ`)( ´,_ゝ`)( ´,_ゝ`)(*´ω`*)(;つД`)(*´∀`)♪( ´,_ゝ`)(*´ω`*)( ´,_ゝ`)(*´∀`)♪…………分かるかな?分かりやすい?
ティオに頼んで、必要な物を出して貰う。
ぶっちゃけ、自分の部屋の物をそのまま持ってきてある。
ベッドは2つ(私とミシェル用)、絨毯、ちゃぶ台、ちゃぶ台の上にお父さんから貰ったバスケットに急須と湯呑み。
ミシェルに頼んで、簡易更衣室も出して貰った。
それらをを囲むように結界も張った。
完璧!
更衣室でラフな格好に着替える。
ハーフパンツにタンクトップ
ラフ過ぎるか?
でも、いつもの格好が1番落ち着く。
「バルトも食べるでしょ?」
更衣室から出ながら、猫の姿のままで居るバルトに聞く。
「おおっふ!我が主は着痩せするタイプで!?げふっ!!」
私はバルトの頭を踏みながら言った。
「何処を、見ながら、言って、るのかな?バルト、君?」
グリグリグリグリ……。
「そ、それ以上は、主~。頭が~禿げる~!?」
「ふん、ほらご飯食べるよ!」
「はい。ですヨ。」
フラフラしながら、バルトが人形に戻った。
て言うか、5人でちゃぶ台?狭すぎる。
「もうちょい大きくならないかな?此れ。」
指でトントンと叩いた。
ぶよよよよ~ん。
と…………ちゃぶ台が拡がった。
(…………精霊~~~!?聞いてないよ~~~!!)
「巫女様は変わったものをお持ちですね?」
「……はは、私も今初めて知りましたよ!菓子皿だってお酒出ちゃうし!」
気にしたら負けな気がする。
気を取り直し、お父さん手作りのお弁当を広げてみんなで頂いた。
■?
走る。
走る。
走る。
小さな足で走る。
時々、木の根につまづきながら懸命に走る。
何かに追われているかの様に、後ろを気にしながら走る。
履いていた草履も何処かで、脱げてしまった。
木の枝や草で身体中切り傷だらけだった。
どれだけ走っても森から出られない。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
飲まず食わずだった。
ただ、ひたすらに、
何かが後をついてくる気配に怯え、走った。
限界が近い。
「…………だれか……」
喉はカラカラに渇いていた。
声を出すのもつらかった。
喉が渇いた。
お腹が空いた。
足が痛い。
腕が痛い。
涙も枯れた。
お母はいない。
お父はいない。
誰もいない。
誰もいない。
誰もいない。
いや、何かはいた。
ずっとついてきていた。
ガサッカサカサッカサッ
いつの間にか、足が止まっていた。
膝がガクガクと震えた。
ゆっくりと、ゆっくりと振り返る。
ガサッ、カサカサ
草が揺れる。
暗い森で、さらに闇い。
ユラユラ、ユラユラと揺れる闇。
ゆっくりと、ゆっくりと近付いてくる暗い闇。
ズリ、ズリと後ろへ下がった。
あれはダメだ。
あれはダメだ。
あれはダメだ。
逃げろと本能が叫んだ。
「ん、」
…………枕が、固い?
ゆっくりと目を開ける。
肌色…………。
「…………?」
「あ、起きられましたか?我が主ヨ。」
視線を上げる。
整った顔が優しく微笑む。
視線を戻す。
…………厚い胸板。
「…………何、この状況?」
私はティオと猫のバルトと一緒に寝てた筈。
決して、人形のバルトではない。
ないのに……何故にバルトに腕枕されているのか?
「それはですね、主が魘されておりましたのですヨ。安心してもらえれば健やかに御眠り頂けるかと思いまして、その、ですね、え~と、」
…………確かに、何か夢を見ていた気はする。
鼓動を聞いて、落ち着いた様な、気もする。
あれは、バルトに抱き締められて?
…………まぁ、100歩譲って腕枕は許す事にする。
うん、腕枕は許してやる。
だが!
「ふん!」
横に寝たままで、私はバルトの腹に思いきり左拳をめり込ませた。
「うがっ!?」
バルトがベッドから、吹き飛んでいく。
結界に当たり絨毯に倒れ込む。
「……あ、主?」
私はゆっくりとベッドから起きた。
「…………腕枕は、許すよ?何とか、ギリギリ、許すよ。……でもさ、な、ん、で、上半身裸なの!!」
そう!バルトは上半身裸なのだった!
「いや~、本能と理性がせめぎ合った結果ですヨ?全裸ではなかったのですから、誉めてほしい位ですヨ!我が理性の勝利ですヨオオ!」
うつ伏せのまま、ガッツポーズをするバルト。
そんなバルトに微笑み告げる私。
「全裸だったら、無くなっていたと思えヨ?」
「何が!?」
反射的に股間を押さえ、顔を青ざめさせる。
主が恐ろしいですヨ~~~。
と、言いながらゴロゴロ転がるバルトを放っておいて、私はティオを抱えて簡易更衣室で着替えを済ませた。
今日もダンジョン攻略ですよ。
ラスボスの部屋の前まで行きたい所だ。
ミシェルが朝ごはんを用意してくれていた。
結界を解く。
ヴァンとキースメリアさんがやって来た。
「……いつも、魘されているのか?」
「殆ど、夢とかは見ないんだけど?何だろう、あまり思い出せないし 何となく追われてる感じ?後、寂しい感じかな?誰かを求めてる。」
「…………だから、腕枕で落ち着いたと?」
「ん~。腕枕は関係ない気がするんだけど?」
ヴァンの機嫌が悪いかな?
バルトの腕枕で寝てたから?
面倒だな。
別に、私がヴァンのご機嫌取りをしなきゃならない理由はない。
だいたい、ヴァンは女の子取っ替え引っ替えやってる訳だし?
うん、関係ないな。
私はヴァンの機嫌の悪さには、気付かなかったって事で!
「……ミシェル、バルト!速くご飯食べちゃうよ?ボス部屋の前まで行きたいからね!」
「はい。お嬢様。今朝も緑茶で宜しかったですか?」
「うん。ありがとね。」
「ベッド仕舞ってきたニャ~。」
ティオがやって来たので、膝の上に乗せ頭を撫で撫でする。
「ティオは良い子だね~。何処ぞの悪魔とは大違い。」
「良い子な悪魔なんておりませんですヨ?主。」
「其れもそうね。……一応、お礼は言っとくよ。ありがとね、バルト。」
「ぐはっ!此れが、飴と鞭!」
「でも、次もやったら…………。」
「鞭が強いですヨ?何事もバランスが大事ですヨ!」
「……今日から俺が添い寝してやる。」
ヴァンが会話に加わってきた。
「遠慮します!」
「俺とお前の仲だ。遠慮は要らんぞ?」
「……魔王と勇者の仲ですね。敵対関係ですね。」
ヴァンの目が据わる。
「俺に勝てると?」
機嫌は悪いままの様だ。
「……勝てないですね。でも、添い寝は勘弁して下さい。別に魘される位どって事ないですから、」
バルトが加わっても勝てない。
と言うか、絶対バルトが真っ先に瞬殺される。
勇者よりもチートな魔王。
チート性能が同じだったとしても、数百年先を行ってる魔王に追い付ける筈が無い。
「はぁ、ヴァンが強すぎるんだよね。」
「ああ、力ずくで言う事聞かす事も可能だがな。やらないだけ優しいと思ってもらいたい物だな。……身体だけ手に入れても仕方無い。俺は、チナツの口から「愛してる」と言わせたい。」
ぶほぉ!?
緑茶を吹き出してしまった。
慌ててちゃぶ台を拭く。
いきなり何を言い出すんだ!顔が赤くなるのが分かる。
「言うわけ無いでしょ~!?」
「くっくく、今はな、まぁ~その内だ。」
うあ~、誰かこの人止めてください!
もう1人、戦闘特化型の勇者喚べませんか!?
私、パーティ入ります!
お買い得ですヨ!




