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平和な世界に勇者召喚  作者: 和威
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宣言

ちょっと短いです。

すいません。

次からダンジョンへ行きま~す。(*´∀`)♪

逃げてしまった。

……決めてあるとは言っても、覚悟は全然出来てない。

あのまま、話しを続けたら叫びそうだった。

帰りたい。

帰れない。

帰れるけど帰れない。

……言えない。

言えるわけがない。

短くても、200年は役目に拘束されるなんて……。

だったら、帰ったと思われた方が良い。

ティオが頬を舐めた。

涙が溢れた。

私は、ティオをぎゅっと抱き締めた。


……巫女の役目

世界樹の種を守り、成長するまでの糧になる事。

世界樹の中で眠りにつく事。

短くて200年、長くて……300年。




その日の夕飯は、魔王城で案内された私用の部屋で1人で食べた。

ヴァンと顔を合わせたくなかったのもある。

ミシェルには、今日1日はキースメリアさんと過ごす様に言っておいた。

夕飯を食べ終わり、日課の筋トレも終わる。

お風呂も頂くと、やる事が無くなってしまった。

荷物はティオが全て持っているので、明日の準備も無い。

今は、日本時間で21時前位かな?

ティオはベッドでゴロゴロしていたので、其のままにしてバルコニーに出てみた。

街が一望出来る。

街の周りは森なので、灯りが際立つ。

空を見れば、満天の星空。

「…………綺麗。」

「……星を見てるのか?」

直ぐ後ろにヴァンが立っていた。

何となく、気配みたいなのが分かるようになってきたのか、驚く事は無い。

無いけど……。

「いきなりね、同じ城に居るんだからドアから来たら良いんじゃない?一応、女性の部屋何だけど?」

「……ドアから来ても会ってくれたか?断られる気がしたんだがな?」

…………断ったかも、

「だからって、転移は狡いんじゃない?」

「転移でも、逃げられる可能性も考えてたぞ。」

「……転移で追いかけっこしても、結局 先にバテるの私が先じゃないの!意味無し!」

「ククク、言われてみればそうだな。転移で追いかけっこは考えてなかった。其れは、其れで面白そうだが?」

「……負けるの分かってるんだから、やらないわよ…………はぁ、用件は?」

「ん、そうだな。宣言?みたいなものかな?」

「……宣言?」

「ああ、チナツが帰るにしろ俺のする事は変わらない。って、言っとこうかな と、後、チナツの顔を見に来た。泣きそうな顔してたからな。最後に見た顔が泣き顔とか、気になって寝れないだろう?」

「…………はぁ?」

「……悪かったな、余計な事を聞いた。」

ヴァンが私の頬に手を添える。

親指で目元をなぞられた。

「ふぅ、別にいつかは言わないと駄目だったし……アルも居たから、クロイツ家にも伝わってるよね。其れを思うと、ちょっと気が重いかな?どんな顔して会えば良いのか……。」

「…………アルステッド、か……仲良いのか?」

「う~ん、どうなんだろ?普通に話すけど、中々会える人じゃないし、召喚されてから1週間位お世話になったから、感謝してるよ?」

「……恋愛対象になるか?」

ヴァンの目が細められていく。

「まぁ、年は近いけど?何?恋愛とかは、役目終えるまでは御免だよ?」

クスクス笑ってみせる。

「……俺に対しても言ってるのか?其れは?」

「うん、そうなるかな?正直に言うと、ほっといて欲しいかな?そんなに、時間が有るわけでも無いし……」

ヴァンが1度目を閉じ、真面目な顔で告げる。

「そうだ、時間は無い。早ければ半年でお前は帰ってしまう。そうなったら、もう、会えないだろう?俺は、空間は渡れても異空間は渡れない。其れとも、チナツは渡れるのか?」

「…………ヴァンに出来ない事が出来るわけないじゃな!?」

ヴァンの唇と私の唇が軽く触れ合う。

私は慌ててヴァンから離れると、唇を押さえた。

「だから!やめてよ、こう言う」

「言っただろう?時間が無いと。半年だ。半年の間にお前を落とす。」

かあああああああ!

と、顔が一気に赤く染まる。

「なななな何、言って」

「俺は本気だ。只でさえ人族の寿命は短い。一瞬でも長く一緒に居るためにも遠慮はしない。俺が伝えに来たのはその事だ。」

ふっとヴァンは笑った。

「さっさと諦めて俺の物になれ。」

「そそそんな、言われたからって、はい。そうですか。とは、いかないわよ!そ、それにヴァン以外の人を選ぶかもでしょ!」

「其れで、この世界に残ってくれるのなら構わない。その後で、そいつから奪うまで。」

「な!?…………自信過剰過ぎでしょ?」

また、ヴァンが笑う。

「ククク、確かに自信は有るからな。俺から逃げられると思うなよ?」

一瞬で距離を詰められる。

「!?」

身構える私の額に、ヴァンが口付けを落とす。

「じゃあなチナツ。おやすみ」

そう言うと、ヴァンは背を向けて消えた。

私はその場にへなへなと座り込んだ。

まだ、顔が熱い。

「…………マジ、デスカ?」









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