Sランク
アシタ、アサカラ、ゴミヒロイ!!
チイキイベント!Σ( ̄ロ ̄lll)
……………………メンドイナ~(;´д`)
午前中の騎士団での訓練を終えた私は、ヘロヘロな状態で家に帰った。
「リフレッシュ」は掛けたけど、「ヒール」が光魔法だと言われたので、治すのは我慢して部屋で掛けた。
床に座り込む。
「…………疲れた。」
「ご主人~。」
ティオが近付いて来て、膝にスリスリと頭を擦り付けた。
「く~~~~~!」
ティオを仰向けにして、お腹に額を付けてグリグリ、グリグリする。
「憂い奴!憂い奴!」
「んニャ~」
暫く、ティオのもふもふを堪能する。
「はぁ~、癒された!有り難う、ティオ!」
「んニャン!お役立ちニャ!」
「じゃあ、御飯食べたら ギルド行こうか?」
「ニャ!」
騎士服から、いつもの服に着替えると冒険者ギルドに向かった。
ギルドカードを作って以来だ。
本当なら、とっくに依頼請けたりして冒険者やってた筈なんだけど、な。
冒険者ギルドの前までくる。
私は振り返り、道路の向こう側にある建物を見た。
アンディス商会
入り口に王国騎士が立っていて、物々しい。
気にしてても仕方がない。
何も出来る事はないし、しようとも思わない。
私は、ギルドに眼を向けると扉を開けた。
午後のこの時間帯は、やはり空いてるみたいだった。
初めて来た時の、受付のエルフのお姉さんの所へ向かった。
「…こんにちわ。」
「ん?……あ~、こんにちわ!あれから、1度も来ないからどうしたのかと思ったわよ?」
覚えててくれたみたいだ。
ちょっと、嬉しい!
「はは、いろいろ有りまして~。」
「フフ、まぁ、良いわ!元気みたいだし。で、今日のご用件は何でしょうか?」
「魔石の換金です!……あの、自分で倒したんじゃないんですけど……良いですか?」
お姉さんは数回、眼をパチパチさせると笑った。
「素直にそんな事言ってきたの、あなたが初めてよ?大丈夫。皆やってるわ!前にも言ったけど、Aランク以上から 上がる為の試験が有るからね。其れまではどれだけポイントを貯めようが、冒険者に差が在るとはギルドは思わないわ。」
成る程、しかも、私Gランク……最低ランクだ。
「フフ、分かったら魔石とギルドカード出して!」
「あ、はい!此れです。」
言われて、ギルドカードと魔石の入った袋を渡した。
「あら、結構多いわね。て、青の魔石も有るじゃない!此れも貰ったの?」
「はい!」
「…………まぁ、いっか。じゃ、ちょっと待っててね。」
私は、待ってる間ギルドを見回した。
あ、入口入って直ぐの奥の席に座ってるのは、ゴーリさん達?
ゴーリさんは此方に背を向けてて、気付かない。
チャムさんが気付いて手を振ってくれたので、振り返した。
そんなチャムさんに気付いて、ゴーリさんが振り返った。
「あ!」
私に気付いてゴーリさんが立ち上がった。
「はい!用意出来たよ~。」
でも、お姉さんの声がしたので、向き直る。
「ゴブリンが10体、ホブゴブリンとオークが5体、ファイアウルフが20体、オーガが3体にリザードマンが7体、最後にトロルが2体!凄いわね~。全部で、銀貨1枚と小銀貨7枚、ギルドポイントが160Pね。おめでとう!Fランクに昇格よ!」
「うわぁ、本当ですか?」
…………ゴブリン、1体しか私 倒して無いんだけど、ね。
微妙に複雑!
お金とギルドカードを受け取る。
おお!ギルドカードが白から黄緑に変わってる!
なんか、テンション上がるわ~。
微妙に複雑だけど!
「チナツちゃん!」
直ぐ側で名を呼ばれた。
「あ、ゴーリさん こんにちわ。」
「あ、はい。こんにちわ!じゃなくて、会いたかったんだよ、チナツちゃん!」
「何かありました?」
「いや、チナツちゃんさえ良ければ、俺達のパーティに入らないかなって!そうすれば、何時でもチナツちゃんに会えるし!」
私がゴーリさんに会う理由が無いんだけど?
どうしようかな、どうやって断ろう?
「ゴーリ!チナツが困ってるでしょ~。がっつき過ぎだよ~。」
「…………ゴーリ、うざい。」
チャムさんにチャッツさんも、側に来た。
「ギルドで会うの初めてだよね~!依頼、請けるの~?」
「ん、何か直ぐに出来そうな 簡単なのが有ったら受けようかと思って来たんです。暫く、午後しか来れそうにないし、」
「午後だけ~?外に出る依頼は厳しいよね~。午前中は、何してるの~?」
えっと~、言っても良いのかな?
別に口止めとかはされてないし、部隊の騎士さん達も特に騒いだりとかも無かったしね~。
「あの、王国騎士団の訓練に、ちょっと、参加させて貰ってました。」
3人+受付のお姉さんがびっくりしている。
えっ、そんなに驚く事?
「あ!トヴィアか!……あれ?トヴィアは青鷹騎士団じゃなかったっけ?何で、王国騎士団?」
「そうだわ!セルヴィス・クロイツ第4部隊隊長!チナツちゃんの叔父さんにあたるのよね?確か」
お姉さん、良くご存知ですね。
「そうです。叔父様繋がりでお願いしまして……ノスト隊長、ホント鬼!て感じでした。」
少しぐらい、愚痴っても良いかな?良いよね。
「あ、でも、最後の1対1での格闘戦?は私がへばり過ぎてたので、ノスト隊長じゃなくて補佐のユルシスさんでしたけど。」
また、3人と受付のお姉さんがびっくりしている。
えっ?
「……チナツちゃんの相手、隊長自らやる予定だったの?」
「……はい。」
「騎士団の隊長の強さって、ギルドランクにしたら…たぶん…Sランク前後よ、チナツちゃん。」
は!?
「いやいやいや、でも…………」
「チナツちゃん……そんな人達が相手するって言うって事は、たとえ本気じゃなくても、自分の相手が出来るって思われてるって事じゃないの?」
「…………あの、一応聞いときたいんですけど、青鷹騎士団の副団長のルークさんは?」
もう、お姉さんが呆れ気味です。
「はぁ~。Sランクって言ってもピンキリ何だけど…………隊長より強い、とは、聞いた事があるわよ?」
マ~ジ~で~す~か~!
「…………よし!チナツちゃん!ちょっと待っててもらえる?」
「えっ?」
お姉さんは急いで、上の階へ上がって行ってしまった。
呆然としていたら、
「…………チナツちゃん!強かったんだね!でも、俺はそんなチナツちゃ」
どーーーん!
台詞の途中でチャムさんに押し退けられる。
「隊長の相手出来るなんて~!チナツ!凄~い!」
「…………凄い、よ?」
「あうぅ!ホントに手加減されてますよ?遊ばれてる感じですよ?」
それに、私が一応勇者?なの知ってるし、回復出来るのも知ってるし~
「そんなの関係ないよ~!相手して貰えるってだけで凄いんだから~!」
チャムさん達と話していたら、お姉さんが戻って来た。
お姉さんの後ろに、ゲルティさん並の大きな男の人が一緒だった。
「「「ギルドマスター!!」」」
「ちょっと、顔貸しな、嬢ちゃん。」
「…………は、はい~!?」
断ったら殺られそうです!!




