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平和な世界に勇者召喚  作者: 和威
41/107

おじさんが居ない

ハンニンハ【Ψ】ъ(х△х*)

………Ψ( ̄∇ ̄)Ψ………

………Ψ( ̄∇ ̄)Ψ………

………Ψ( ̄∇ ̄)Ψ………

………チガウヨ!Ψ(◎皿◎)Ψムキ!


目を覚ますと、ティオを抱いたメイドさんが座っていた。

「お早う御座います。チナツお嬢様。」

「ん、今何時~?」

「夕方の6時でございます。皆様 御待ちですので身仕度を整えさせて頂きます。」

「ん」

ん!なんでメイドさんが此処に居るの?

クロイツ家のメイドさんだよね?見覚えがある。

あ~、お父さんかな?

セルヴィス叔父様にでも連絡してくれたのかも。

メイドさんは私の髪を軽く編み、耳の下でくるくる丸めると白いリボンで飾った。

「速いし、手際も良いし、完璧ですね。羨ましい。」

自分で編み込みとか出来ない……。

「お褒めいただき光栄です。チナツお嬢様。」

言いながら、私を立たせると私のスカートのしわを伸ばし整えてくれた。

ティオが定位置まで登ってくる。

「ニャ~オ~」

「うん、行こうか。」

私はメイドさんと共に、部屋を出た。





4人掛けのテーブルの奥に、居心地悪そうなギドさんが座ってて、ギドさんの右側にセルヴィス叔父様が両肘を付き、顎を乗せて微笑んで座っている。

セルヴィス叔父様の後ろに、両腕を後ろに組み胸を張って2人の王国騎士が控え立っている。

うん、昨日のパーティーで見かけたかも?

そして、手前の席に短髪の王国騎士の人が座っていた。

私の位置からは背中しか見えない。

メイドさんに勧められるまま、空いてる最後の椅子に座った。

セルヴィス叔父様の前になる。

「お疲れ様。チナツ 良く休めたかな?」

「はい。もう大丈夫です。それより、どうしてセルヴィス叔父様が此処に?それに、私が治したおじさんが居ないんですけど?」

「…………」

セルヴィス叔父様が、ニヤニヤしながら 短髪の騎士を流し見る。

控える騎士2人が顔を背け、笑いを噛み殺そうと肩を震わせながら「お、おじさん……プッ」と言っている。

短髪の騎士は頭を抱えて俯いた。

ギドさんが憐れむように目の前の騎士を見て、

「頭抱えてるのが「治したおじさん」ゾナ。」

「へっ?え、えええええ!!」

全然違うじゃない!

私はまじまじと「おじさん」だった人を見た。

伸び放題のようだった髪は、短くすっきりに刈られ 夕陽のような綺麗なオレンジ色。

髭は跡形もなく、少しつり上がり気味の眼は水色、彫りが深くて 何だろ、ワイルド系の美形になってる。

「…………詐欺?」

「!?誰が詐欺師だ!俺は、おじさんじゃないと言った筈だ!」

「お~。ほんとに「治したおじさん」だ。……えっと~ゼフ?さんだっけ?」

「ちっ!喋ると可愛くねぇ嬢ちゃんだな!少しは素直に礼を言わせろよ!なんだよ、嬢ちゃんの一言で笑い者じゃねぇか!」

「はぁ~?私のせいにしないで下さいよ。だいたい、髭も剃らずにボサボサにしてたのは「おじさん」でしょう!あんな格好じゃ誰が見たって「お・じ・さ・ん」って思うわよ!」

「ああ~!」

「何よ!」

立ち上がり睨み合う。

「あ~、思ったより2人の仲が良くて叔父さん軽くショック受けてるよ?会話には叔父さんも入れてね?ほらほら、座って。」

「「…………」」

座り治した。

「じゃあ、「ゼフ」?最初からやり直しで、」

セルヴィス叔父様がゼフさんに笑いかける。

笑っているのに、何故か少し怖いです。叔父様。

「…………あ~、嬢ちゃん。」

ゼフさんがまた、立ち上がると真っ直ぐ私を見てきた。

「助けてくれた事、心から感謝している。ありがとう!」

深く頭を下げる。

「正直、自分でも助からないと思っていた。今、生きてられるのは嬢ちゃんが居てくれたからだ。本当にありがとう。」

「……ん、頭上げてください。お…ゼフさんのそんな態度は、調子狂うと言うか、私自身 治せるかどうかなんて分かってなかったですし、」

ゼフさんの眼を見て、笑う。

「治ってくれて良かったです。ね!」

「うっ!」

うっ?

「何ですか、「うっ」て?失礼ですよ?」

「なななななんでもねぇよ!」

ドカッと椅子に座った。

叔父様や騎士さん、ギドさんまでがニヤニヤしている。

なにこれ、居心地悪い。

メイドさんだけが後ろで「ちっ!」と……舌打ちしてた。








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