チナツVSゲルティ隊長
ネタ考え中…………
………………………
………………………
………………………o(__*)Zzz
普段着に着替えて戻る。
マントは付けず、皮手袋を着けてきた。
素手よりは良いかなって、
会場は既に準備万端。
殆どの家具が片付けられていて、クロイツ家の面々は最初に挨拶した高くなっている場所に、ソファーを置き寛いでる。
凄く、放任って感じ!
嫌いじゃないけど、寂しいよ!
他の騎士さん達は壁に寄って立っている。
私に気付いて、アルとルークさん、マルロウ殿下が走って来た。
「チナツ、気付くのが遅くなって申し訳ない。」
「ちゃんと時と場所を用意してからって、話だったから油断してた!ほんと、悪ぃ!」
決定事項だったんですね!戦うの!
「頼って下さいと言って、この体たらく。止められるだけの力が無くてご免なさい!」
ちょっと、しょんぼりしてるマルロウ殿下の姿に癒されました。
「……いえ、あのゲルティさんは止められない気がします。其れに、家族に戦えるって事見せとけって言われて、納得してしまいましたし、……まぁ、頑張ります?」
「おぅ!嬢ちゃん!準備出来たなら、こっちこいやぁ!」
ゲルティさんが大きな声で言う。
「あはは、……逝ってきます。」
会場の中央に立つ。
ゲルティさんとは、少し距離を取る。
「素手での格闘戦だが、魔法は使って良いぞぉ。」
「手加減して下さいね?」
「分かってるさ!いつも、騎士共を死なん程度に止めてっからな、任せとけ!」
其れって、半殺しって言いません?
第1騎士団の人達、毎日半殺しって辛すぎる!
「じゃ、はじめて良いかな?チナツ嬢?」
ノストさんが進み出てきて言った。
「フフ、一応、審判?ゲルティが本気になっちゃった時の止め役的な?身体を張る気はないけどね?」
其処は全力で止めましょうよ!?
いや、本気になる前に終わるって事かな?
ムムム!そう、考えると本気にさせたくなる。
あれ、思ったより私負けず嫌い?
「両者構えて…………始め!」
合図と同時に、魔力を流し身体を強化する。
ゲルティさんが前屈みになる。
来る!
そう思った瞬間には、ゲルティさんは目の前に居た。
速すぎる!
ニヤリと笑い、ゲルティさんの大きな右拳が私の鳩尾を襲う。
反射的に後ろに跳ぶが、完全には交わせず吹き飛ばされた。
「けほっ、此れで、手加減してるとか、人、やめてないですか?」
お腹を押さえながら聞いてみる。
「今のスピードで良さそうだな。後な、演技なのは分かってっからな?其処まで、ダメージはいってない筈だ。」
「ぶぅ!」
頬を膨らませて、ぶぅたれてみた。
「そんな顔しても、止めねぇ。」
「ちっ!」
「今度は嬢ちゃんから来な!」
私は、目に魔力を多目に流し魔法を唱える。
「クイック!」
さっきのゲルティさんより速く、瞬時に距離を詰めると飛び上がり 右上段蹴りを顔 目掛けて放つ。
「ふゅ~」
私の速さに口笛吹く余裕有り。
ム・カ・ツ・ク~
私の右足を取りに来た為、寸前で止め 右足を降ろす勢いを利用し身体を捻って、左足で顔面に蹴りをいれた。
ガードされたけれど、ゲルティさんは数歩後ろによろけながら下がった。
「結構、痛ぇじゃないか?器用だな嬢ちゃん。」
「……完璧にガードされましたけどね!因みにお聞きしますが、結界って防御系ですよね?」
「修復機能付きだぞ~。」
「じゃあ、攻撃魔法使っても大丈夫ですね?」
「……ふん、何してくっか全く予想できんが、楽しませてくれるんなら構わんぜ。好きにやんな!」
ニヤリとゲルティさんが笑う。
私も笑う。
ゲルティさんが強すぎて、楽しくなってきた。
審判なのに騎士達の所まで下がっているノスト。
「いや~,予想以上だな~。フフフ、見てて面白い。な~セルヴィス?」
「何処がだ?最初の吹き飛んだ所から、心配で仕方無い!あ~、チナツ!あんまり無茶しなくて良いんだよ~。」
「…………タイアス君はどう?」
「チナツ様の戦い方を見て、ゲルティさんが熱くならないかが心配です。」
「…………タイアス君、止めてくれる?」
「ノストさんの役目ですので、遠慮させて頂きます。」
「遠慮とかする仲じゃないと思ってたけど~?」
「遠慮無く辞退させて頂きます。」
「…………。」
後ろに立つ騎士達をにこやかに振り返る。
一斉に首を横に振る騎士一同。
会場に視線を戻す。
お互いに笑い会うゲルティとチナツが目に入る。
深い。
とても深い諦めの溜め息を吐いた。




