王国騎士団隊長
フゥ(;´д`)
セルヴィス叔父様に呼ばれて行くと、叔父様の他に3人の中年男性が居た。
叔父様含め40歳代、うち眼鏡を掛けた男性が30歳代位だろうか?
皆、白いマントなので王国騎士団だと分かる。
「チナツに紹介しておこうと思ってね。見て分かるだろうが、王国騎士だ。こっちの2人が隊長で、こっちが私の補佐官をしてくれている。」
眼鏡の騎士が補佐官らしい。
因みに、騎士団のトップは団長、その補佐が副団長、その下に騎士団が5つに別れていて それぞれ隊長が仕切っている。
青鷹騎士団と赤鷹騎士団は2つの隊がある。
黒鷹騎士団は騎士団と言ってはいても、数は少なく王を守る少数精鋭と言った感じ。
「初めまして、チナツ・クロイツです。宜しくお願いします。」
「ゲルティ・マークスだ。第1部隊の隊長をやってる。」
ゲルティさんは、見上げる程大きい。2m越えてる?
大きな熊と言った印象です。
「フフ、ノスト・ベルゲイツです。第3部隊隊長を任されています。宜しく。」
対称的にノストさんはひょろっとしている。
始終ニコニコしている。
こう言う人程、怒らせると怖いかもな感じです。
「第4部隊隊長補佐をしております。タイアス・ヴェルと申します。見ての通り、ハーフエルフです。宜しくお願いいたします。」
眼鏡の騎士さんです。
確かに、耳が尖ってます。
第4部隊隊長補佐って事は、セルヴィス叔父様が第4部隊隊長って事ですね。初耳です。
「この3人には、全て話してある。信頼出来る者達だ。私が不在だったりした時に頼ってくれて良い。それと、今日連れてきた騎士達には養女の件と狙われる可能性がある事を軽く伝えてある。」
「そう、何ですか?てっきり、殿下とルークさんとクロイツ家の方々だけかと思ってました。」
「うん。知る人間が少ないと、いざと言う時動けない可能性も出てくるからね。動ける人材は必要だ。青鷹騎士団でも同じ説明がしてある筈だよ。」
「……私の為に、有り難うございます。改めて、宜しくお願いいたします。」
私は深く頭を下げた。
「んな重く取るな。頭の隅にでもやっとけ。嬢ちゃん自身、結構やりそうだからな。騎士団に遊びに来いや。」
「フフ、ゲルティの遊びは訓練所行きですからね。待っているのは、遊びと言う名の扱きですよ。」
「お前の扱きよりはマシだ。ねちねちと人の弱点突きまくっちゃ、ニヤニヤ笑いやがって」
「弱点を教えてあげてるんですから、感謝しかないでしょう?」
「チナツ様、来られるなら第4騎士団に為さるのが良いでしょう。お菓子、用意してお待ちしております。」
「ああ!菓子ぐらいうちにもあるわ!」
「ツマミの間違いでしょう?」
「ケンカ売ってんのか?買うぞ!何時でも何処でも、な。」
「補佐の言葉は、隊長の言葉です。はい。」
「え?」
「あん?セルヴィスが相手か、悪くねぇ!」
「え?え?私がいつ、ゲルティにケンカを売れと?」
「1年前にお酒の席で、」
「いやいや、覚えてないですよ!其れにお酒の勢いで言ったことは無効でしょう!」
「それは存じませんで…。ですが、もう売ってしまいましたから」
ガシッ‼
いきなり私の肩を、ゲルティさんが掴んできた。
ビックリした!
て言うか、ちょっと痛いです。
「叔父のケンカ、姪の嬢ちゃんが買いな!」
「ふぇ!?」
「はぁ~、それだとセルヴィスVSチナツ嬢ですよ?」
「ん?そうか!なら俺が嬢ちゃんに売るぜ!ドレスじゃ戦い難いだろう?着替えてきて良いぞ!」
なんですと~!!
「し、室内ですよ?」
「何、物退けて結界張りゃ問題ねぇ。」
「せ、戦闘経験ほぼ無いですし……?」
「だから、嬢ちゃんの実力知りたいのと、無い経験積ませてやるって事だ。」
「実際、チナツ嬢に護衛を付ける話が有るんですよ?チナツ嬢より弱い騎士付けても意味無いですから。」
ノストさんが追い討ちかけてきた。
「いや、でも~」
「嬢ちゃん、家族に自分はちゃんと戦えるってとこ、見せといた方が良くないか?冒険者になんだろ?危険が付きまとう冒険者に」
「うぅ~」
セルヴィス叔父様を見る。
……まだ、タイアスさんと言い合ってる!
アルやルークさんなら
……騎士さん達と話してて気付いてない!
最後の頼み、お父さん
……目があった。気にしてくれてた!でも、頷いたあ!
「……着替えてきます。」
私は、涙目で項垂れた。




