諦めよう!
今、無性に、かき氷、食べたい。
宇治金時!
カロリンメイトを食べた後は、子供達に「だるまさんが転んだ」を教えていたら 奥様方(お母さんも含む)に連行されました。
連行先には、年配のメイド長と若いメイドさんが3人。
「じゃあ、頼むわね?」
「お任せ下さいませ。」
そうして連れ込まれた先は、お風呂!
こ、此れは、あれですね!逃げねば!
「……ティオ、猫が心配なので~」
「御安心下さいませ。御猫様なら、先程メイドの膝の上で御昼寝されておりました。」
ティオ~!いつの間に!?
「く、ひ、1人で入れますよ!」
ダメ元で言ってみた!
「奥様方より、念入りにと承っております。私共は慣れておりますので、安心してお任せ下さいませ。」
私は慣れてない!慣れてないのよ~!
■風呂場で…
「折角の美乳を、さらしで隠すなんて 言語道断ですわ!」
「さらしは、捨てさせて頂きます。」
「えっ、それは困る…ります。」
「着られていた御召し物は、此方で洗わせて頂きます。さらしは捨てます。」
「入浴後は、此方の中から好きな香りの香油を御選びくださいませ。さらしは捨てます。」
「マッサージをしている間、私は 爪を磨かせて頂きます。さらしは捨てます。」
「…………もぅ、好きにして下さい。」
一斉に、グッと拳を握り締めたメイドさん′ズ
息ピッタリですね。
泣いて良いですか?
お風呂だけで、ぐったりと疲れた私が次に連れて行かれたのは、すぐ隣の広い部屋。
奥様方が御茶を飲み寛いで居た。
ティオはお母さんの膝の上で丸くなってる。
裏切り者~!
いつ来たのかロッテも混じっている。
問題なのは、その周りに置かれたドレスの山、いや、森?
もぅ、強制イベントだと思って諦めよう。
奥様方とこのメイドさん′ズから、逃げるのは無理だわ。
メイドさん増えてるしね!
全ての支度が終わって、やっと理由を知ることが出来た。
夕食がちょっとしたパーティーになっていたようだ。
セルヴィス叔父様関係で、王国騎士団の方が数名。
お兄ちゃん関係で、青鷹騎士団の方が数名来るそうだ。
アルとルークさんもね。
王子様が来るとなれば、そりゃ 飾りたてられる訳です。
文句言ってやるぅ!
なんて思ってる私は、パーティー会場の上の部屋に居たりする。
窓から見えるお客様を、見てる。
馬車でやって来るのは、王国騎士団。年配の方が多い。
王国騎士団のマントは白でした。
分かりやすいよね!
青鷹騎士団の方は歩いてくる人が多い。そして、若い。
参加者の殆どが到着した時間を見計らったかのように、1段格上の馬車が入ってきた。
屋敷に入らずに居た騎士達が、馬車に気付くと左右に別れて 一斉に礼をした。
おお~!凄い!
ちょっと感動してたら、馬車は騎士達の前で綺麗に停まる。
開けられた扉から、お兄ちゃんが降り 次にルークさんが降りてきた。お兄ちゃんとルークさんも左右に別れ、馬車に向かって礼をする。
当然、アルが降りて来ると思っていたら 私と同い年位の……び、美少年が降りてきた。
アルと同じ金髪碧眼。少し丸い顔に くりっとした目 小高い鼻に可愛らしい唇。金髪が灯りを反射して キラキラと輝いている。着ている騎士服のマントは赤。
そう、赤鷹騎士団でルークさんより格上、アルに似ている。
なら、彼がマルロウ殿下なのだろう。
来るなんて聞いてないですよ!
アルも馬車から降りてきて、兄弟揃って灯りを反射して輝いてる。
其処だけ、別世界ですな。
顔を上げたマルロウ殿下と目があった。
微笑んで手を振られた。釣られて振り返す。
アルとルークさんも軽く手を振ってくれた。
お兄ちゃんは…………振りすぎです!
アルを先頭に、順に屋敷に入っていく。
私も会場入りする為、窓から離れた。




