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平和な世界に勇者召喚  作者: 和威
29/107

クロイツ伯爵家へ

チャーシューメン!(ノ´∀`*)

ギョーザ!(*´ω`*)

チャーハン!(*´∀`)

ミズ!

私の防具一式が出来るまで、3日掛かるらしい。

何をするか悩んでいたら、お父さんの実家に行く事になってしまった。

伯爵家ですよね?

敷居が高い!

宿屋が開店したら忙しくなるからだそうだけど、私の顔見せも理由の1つだよね?

まぁ、セトお祖父様にも行くって言っちゃってるから 行くけどね~。

お母さんに言われて買ったワンピース。

ちょっとお高かったんだけど、実家用だったのね。

白地に淡いピンクと濃いピンクのレースが、かなり使われている。腰のリボンは膝下まである。

着替えて居間に行くと、準備を終えた両親が居た。

「いや~ん!チナツ 可愛い!お人形さんみたいよ!」

「ん、可愛い。」

お褒めの言葉を頂いた。

自分的には、ピンクはどうなの?て、感じなんだけどね~。

「こっち来て座って!髪!弄らせて~!」

素直に椅子に座る。

お母さんがルンルン気分で髪を弄ってる間に、テーブルの上に置かれた化粧道具の中から、ピンクのリボンを取り出した。

ティオの首に結ぶ。

「此れで、ティオもピンク!お揃いだよ!」

「ニャ~?黒が良いニャ!」

「却下です。」

「ニャ~。」

「あら、ピンクのリボン使っちゃったのね?」

「うちは、黒が良いのニャ!」

「白でも大丈夫よ?」

「ニャ~。」

お母さんは、私の髪を2つに分けて 編み込み、首の上で纏め白いリボンを結んだ。

「ティオちゃん、今日は頭の上に乗るのは禁止よ~。」

「ウニャ~。」

項垂れるティオを抱き上げて、迎えの馬車(そう!伯爵家から来てるんです!迎えの馬車が!)に乗り込んだ。





伯爵家が在るのは当然、貴族街。

王城を囲む高い城壁、その城壁をさらに囲むように貴族の邸宅が建ち並ぶ。

1軒1軒が広くて大きい。

まぁ、他の貴族を呼んでパーティーとかやるんだろうから 広くなるのは仕方無いのかな?見栄とかも有るだろうしね。

伯爵家は王城からそんなに離れていない場所に建っている。

門の両側に立つ門兵が、門扉を開く。

馬車は停まることなく伯爵家の敷地内を半円を描くように走り、屋敷の正面にピタリと停まった。

馬車の扉が開かれる。

お父さんが最初に降りると、自然な動作でお母さんをエスコートして馬車から降ろした。

おお~、と感心してるとお父さんと目があった。

あ、私もですね?

急いでティオを抱き直して、お父さんの手をとった。





馭者を務めていた紳士服の男性が、屋敷の扉を押し開くと端に寄り頭を下げた。合わせて、扉の内側に居た執事さんやメイドさん達も一斉に頭を下げた。

正直、ビビってます!

「お帰りなさいませ。ゼナス様。ユウナ様。チナツお嬢様。」

1番年配の執事さんが前に進み出て言った。

「ん、久しぶりだな。クトゥース 変わりないか?」

「はい。皆、変わりなく。御領主様、皆様がお待ちです。ご案内させて頂きます。」

「ん。」

クトゥースさんの後に両親が続き、その後を私がついていく。

その間、メイドさん達は頭を下げたままだった。


あ、いや、途中でティオが珍しく「ニャ~」と鳴いてスリスリと甘えてきた。

定位置じゃないし、知らない大きなお屋敷だし、人に囲まれてるしで、流石にティオも不安なのかな?と思って、

「フフ、大丈夫よ、ティオ。みんな良い人ばかりだからね?」

と言って、笑ってティオの頭に軽くチュッとした。

すると、ティオの鳴き声で顔を上げてしまったメイドさん数人が倒れた!

ええ!?と思って、見渡したら うち1人は鼻を押さえて蹲っていた。

何此処!?お兄ちゃん臭がする!!怖い!!





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