しゃべってないですよ
チャーシュー麺が好き(///∇///)
いあ、チャーシューが大好き
ちょい味濃いめで、トロトロなやつ〜食べると至福です
目映い光が収まり眼を開けると、教室位の部屋の中に居た。
ほとんどが石で出来ていて、家具の様なものはなく、床に大きく赤い三重の円だけが描かれていた。
本当に知らない場所に居ることに驚いていると、前方から声がした。
「せ、成功したのか……」
「あの、女の子が…勇者?」
「凄い…!本当に現れた‼」
赤色の全身を覆うマントを着た3人の男性と全身鎧を身に付けた中世の兵士みたいな人が2人、此方はマントが白色をしていた。
「……」
声がした気がして振り返るが後ろには誰も居なかった。
首を捻っていると、魔法使いみたいな3人のうちの一人が近づいて来ようとした。
ガチャガチャガチャっと金属が擦れる音がしたと思ったら、乱暴に前方にある1つだけのドアが開かれた。
やっぱり、赤色の全身マントを着ている。
「ハァ ハァた、大変だ。ああ、あ、アルステッド殿下の兵が……す すぐ、其処まで!」
「何だと‼このタイミングで来るのか!」
「す、すぐに撤退だ!大丈夫。屋上に転移陣がある!行くぞ‼」
「お前は、その少女を連れてこい‼」
ドアから一番遠くに居た全身鎧…兵士に命令して先を競うように出ていった。
私は、兵士に手首を掴まれ、魔法使い達を追うように部屋から出た。
ああ、私 まだ一言もしゃべってない。
「……」
また、後ろから声が聞こえた気がしたがやっぱり誰も居ない。
気のせい 気のせい
走りながら、外を見る。
窓からは、一面の木、木、木。それも下に拡がっている。
木より高くて、石造りで、カーブしている廊下。はい。森の中の塔デスネ。
逃げ道無いじゃない。
もう少し状況に流されないとダメかなぁ。
なんて思っていたら、階段に着いたようだが、前を走っていた5人が立ち止まった。
私達も止まる。
下へ行く階段から、怒声と剣戟の音が聞こえ、上に行く階段からは、数人が走って降りてくる音が聞こえてきた。
現れたのは、5人の兵士ではなく騎士。
全員が肘までの長さの青いマントを着けていた。
「…青鷹騎士団」
魔法使いの一人が呟く。
よく見れば、マントを留めている騎章?に鷹が描かれている。
「転移陣は、すぐ上だ!突破するぞ!」
この言葉で、全員が戦闘態勢に入った。
いや…私の手を握っていた兵士だけは、私を後手に押し数歩下がった。
「何をしている!貴様も戦うのだぞ!怖じ気付いたか!」
下がる兵士に、罵声が飛ぶ。
「ハァ?誰がお前達に怖じ気付くかよ」
言いながら、被っていた冑を脱いだ。
コレは、アレだ!王子自らが潜入捜査ってパターン
「お、お前は〜!アルステッド殿下の騎士!」
あ…違った。
「第1の〜とか腹心の〜とかを付けろよな〜」
顕になった騎士は、燃えるような赤髪に湖面のように澄んだ碧色の瞳で、彫りが深く切れ長の右目の下に泣き黒子のオプション付きのイケメンだった。
「抵抗するなら容赦はしない。死にたくないやつは、大人しくしてろよ。」
言うや、腰の剣を慣れた手つきで引き抜く。
魔法使いVS騎士
戦いの邪魔にならないよう少し後ろに私は下がった。
この世界に来て初めての魔法が見れるかも、私のテンションは上がった。