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慰愛霧  作者: 明日葉甘楽
8/11

02/19


 指先が凍える そんな日の無い夕方


 カーテンの向こうで龍が吠えていた


 僕は姿勢を崩すことなくその叫びを聴き続け 少し悲しい気分になった



 誰かの何かが終わった日 また新しい何かが始まった日


 不確かだけど確かにある今日という日は 僕に何をさせるのだろう


 星も見えない暗い夜に僕は踊りたくなるんだ


 不安で不安で仕方がないから 踊りたくなるんだよ


 雨が打つ輪舞曲 風が奏でる輪舞曲で 僕は一歩君に近付く


 ああ この胸騒ぎは 星が出ていたなら治まるだろうか


 いや きっとそうじゃない


 君がそこに居るから踊るんだ


 君がそこで笑うから踊るんだ


 違うかな 満天の星はステージとしては豪華すぎる


 もっと在り来たりでいい そう例えば 今日見たような厚い雲



 灰色に染まった天井を見上げて 自虐的に笑う僕は


 君の左手をそっと握った




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