表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
慰愛霧  作者: 明日葉甘楽
6/11

02/17


 使えなくなる日が近いのか 蛍光灯がチカチカと短い点滅を繰り返している


 季節も何もない ただ広いだけの部屋で一人 絵画のような空を眺めていた


 冬に暑く 夏に寒くなったこの世の中で 蝉やふきのとうは何を思うか


 僕は夢の中でまどろみながら 凍える蝉や暑がるふきのとうを思い描いてみた


 少しだけ笑えた



 昼の空ほど退屈なものはないと思っていた


 ただ悠々と雲が佇み 目に入れられない光がどこかに置かれているだけ


 けれどその日は どこかの大鷹が天道の前を横切った


 まるで冗談の様に大きな鳥の影が 僕を攫おうとしたんだ


 春を告げる風と共に




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ