6/11
02/17
使えなくなる日が近いのか 蛍光灯がチカチカと短い点滅を繰り返している
季節も何もない ただ広いだけの部屋で一人 絵画のような空を眺めていた
冬に暑く 夏に寒くなったこの世の中で 蝉やふきのとうは何を思うか
僕は夢の中でまどろみながら 凍える蝉や暑がるふきのとうを思い描いてみた
少しだけ笑えた
昼の空ほど退屈なものはないと思っていた
ただ悠々と雲が佇み 目に入れられない光がどこかに置かれているだけ
けれどその日は どこかの大鷹が天道の前を横切った
まるで冗談の様に大きな鳥の影が 僕を攫おうとしたんだ
春を告げる風と共に