オートメーション
機械
それは人間の知恵
生活を楽にするもの
世界を壊すもの
機会
それは人間の存在
生活を複雑にするもの
世界を作るもの
機械ばかりを学んでいた
機械ばかりに目を奪われていた
機械ばかりが大きくなり
機械が機会を押し殺した
人間は繁栄を続けてきた
人間は繁栄を目的としてきた
人間は人間のことを考えてきた
人間は人間のことを人間と思わなくなった
一部の人間は自分を神とした
大部の人間を不要とした
一部の人間は計画した
大部の人間を機械にしようと
ばれないように少しずつ
気付かれないように少しずつ
わかる人にはわかるけど
わからない人にはわからない
気が付いたら完成していた
全てが完璧に機能していた
逃げ道は二つしかなくなった
そうとしか考えられなかった
一つはこのまま機械になることで
もう一つは命を絶つことだ
大部の人間は大して悩まず
当たり前のように前者を受け入れた
一部の人間は長期を思考し
大部の人間は短期で行動した
差は開くばかりだった
開いた分だけ世界は傾いた
そんな世界が続いていたが
そんな世界は長く続かない
世界の傾きが限界に達する頃
一人の人間が世界に生まれた
その人間の価値観は
宇宙の理ともいえる
絶対的な真実から生まれる
絶対的な力を備えていた
真の神は考えるより先に
答えが頭に浮かんでくる
それは生命においての自然体であり
最速の進化を促す物である
光を追い越した人間は
闇の中を駆け回り
大部の人間を目覚めさせ
一瞬で世界をひっくり返した
しかしその人間の役割はそれだけ
後は大部の人間次第
いつしか一部の人間が生まれ
いつしか世界は傾き出す
悟のが先か滅ぶのが先か
仕組まれた世界に気が付いた時
この世界に反発したくなった時
意識するのはオートメーション