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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

乙女ゲームから始まります

乙女ゲームに転生したら攻略対象者になっちゃった。だからなんだと開き直って第二の人生を謳歌しています。

作者: 虚言兵器

 ふと頭に浮かんだだけの簡単な物語です。校正も見直しもしていません。




 私は死んだ。




 あれは何でもない給料日。銀行にお金を下ろしに行ったら突如鳴り響く銃声。振り向くと目に入る叫ぶ客や従業員たち。


 早く解放されないかな~と何故か冷静になっていた私は、角の方でおとなしく座っていた、のに。


 「止めろ! 何をしてるんだ!!」


 いきなり立ち上がった少年。言い争う少年と銀行強盗。少年を止める少年の友人(と思しき少年)。


 そして強盗の一人が何やら笑みを浮かべたかと思うと




 ――ズガン




 『キャーー!!』



 少年の友人(?)が腹を撃たれた。彼は腹を押さえながらも床に倒れた。


 「(あーあ。可哀想に)」


 そう思った私にバチが当たったんだろう。


 強盗は周りに銃を乱射し始めた。




 ――そうして私は死んだのだ。



   ☆   ☆   ☆




 「今考えると絶対あの少年のせいだよなー、私が死んだのって」

 「玉藻たまも?何か言ったか?」

 「いいえ。何も言ってませんよ」


 そうか、と返事をして再び彼は手元の書類に目を戻した。それを見て、死んだ時のことを思い出すのを止め、私も書類を手に取った。





 あの死んだ日からもう十七年も経っているが、いまだに忘れられない。万が一あの少年に会ったら、一発とは言わず九割殺しにしないと気がすまない。ようやく発売されたゲーム、まだ途中までしかプレイしていないのだ。


 しかしまさか自分が転生するとは。しかもやりけていた乙女ゲーム、『PALETTE~貴女を彩る俺の色~』の世界に。




 『PALETTE~貴女を彩る俺の色~』は、王道という王道を詰め込んだ乙女ゲームだ。季節外れに転校してくる主人公(=プレイヤー=自分)が、生徒会役員を始めとした学園内のイケメンたちを落としていくだけの物語ストーリー。攻略対象者、及び主人公の名前に色がついていることからタイトルがついた。


 しかしこのゲーム、販売された初回限定ソフトのみ、とある設定を追加できる。


 ――すなわち、『ヤンデレルート』を。



 基本全ルートをクリアする性格の私だったし、買ったソフトは偶然初回限定モノ。加えてヤンデレ好きな私だ。




 これはプレイするしかないでしょう!




 ……そう意気込んでいる矢先に殺された。何回殴っても気がすまないのは仕方ないと思う。




 しかし私が転生したのは主人公でもライバルキャラでもサポートキャラでもなく攻略対象キャラ。しかも一番嫌いだったインテリ眼鏡のキャラ付けをされた敬語副会長だった。


 いや顔は格好良いよ? 総合病院の一人息子だから金持ちだよ? 転生の恩恵で頭脳も運動神経も完璧だよ? でも私の好みは腹黒じゃなくて爽やかキャラなんだよ!……あれ? でも爽やかと腹黒は紙一重だったような……いいや、うん。


 何度もそう願ったが無理だった。しかし私が腹黒キャラか……前世で友人に「〇〇って絶対腹黒敬語受けだよね!」ってサムズアップされたことと何か関係があるのだろうか。そして友人。私は女だから受けだが私を男体化して掛け算するな。


 確かに前世では腐女子だったが今世の恋愛対象はちゃんと女性だ。BLになったら負けだと思う。そして友人。私は攻めだ。



 来年からは『本編』が始まる。ゲームと同じ展開になるのか、同じならば主人公は誰を落とすのか。


 まあ私さえ選ばなければどうでもいい。一人に絞ろうが逆ハーレムを築こうが関係ない。



 私は二度目の人生を謳歌しているのだから。



 それを邪魔してくれるなよ、主人公。





 乙女ゲームの攻略対象キャラに転生したら勝ち組じゃないですかね。イケメン・最強・金持ち。……う、羨ましくなんかないんだからねっ!!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 設定! 攻略対象に転生っていうのはよくあるけど、インテリ敬語副会長のポジションはみかけない。 [気になる点] 短編というか……プロローグ? でも悪いというわけではないと思います。 [一言]…
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