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無邪気



大きな邸宅の庭で、玲央は芝生に寝転がり、空を見上げていた。


青い空に白い雲が流れ、風が頬をくすぐる。


「見て、あの雲、うさぎみたいだね」

隣にいた父の秘書の息子に、玲央はにっこり笑いかける。


「ほんとだ、うさぎみたい」

幼い声が返ってきて、玲央は小さな手でその子の手を握った。


父や母、使用人たちに囲まれ、彼は温かい愛情を受けていた。


その日、二人は庭でかくれんぼをしたり、花を摘んだり、時間を忘れて笑った。


夜、暖炉の前で父が話す。

「玲央、お前には人を動かす才能がある。使い方次第で世界を変えられる。周りの人を喜ばせる男になりなさい」



幼い玲央はその言葉をよく理解できなかったが、胸の奥がちょっと高鳴った。

「人を喜ばせるって、面白いな」

無邪気な笑みを浮かべながら、心のどこかで小さな芽が育った。








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