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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第三章:アルカラド編
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第十八録:果てなき欲を見た人工知能 一節「機械兵」

「ハハ!なるほどね!」

「すごいですわ!その家系に魔眼が二人も!

それに未来を見通すなんて!」

ウルたちに事情を話した、必然的に夜天羅の邪気の件も話す事になったが。

「邪気ねぇ…私からは普通にしか見えないんだけど

 ヨリツグたちの世界では魔力が薄いから脅威と?」

「多分だけどな、実際この世界で過ごしても陽の光も問題ない」

ネローズは少し引っ掛かりを覚えているが

それはブランカの声で霧散する。


「じゃあ!その鏡はヤテンラたちの物だね!」

「ハハ!そうだね!そのままお返しするよ!」

「ありがとうなんじゃ」

夜天羅は鏡を大事そうに優しく握りしめた

ふと手に持つ籠を見てみると他にも何か入っているのが見えた。

俺は布をめくりそれを確かめた。

「かんざしと朱肉入れ?」

小さな入れ物とかんざしが現れた、他にも何か入ってないか

見てみるがこの3点以外は何もなかった。


「んーこれ紅じゃないかのう?」

小さな円形の入れ物を手に取り蓋を開けた夜天羅

中には赤い物質で満たされており艶やかで水気がある。

「…またどうしてこの三つを入れたんだ?」

謎が深まるばかりである、ここにある事自体は尼さんの千里眼を考えれば納得がいく

しかし、なぜこの三つを入れたのかわからない

何か意図があるのだろうか?


ピコン、ピコンと電子音が鳴り響く。

全員がホワイトに目を向ける

"な、なんですかこれ!?"

あたふたと顔や頭を慌てて触るホワイト

その焦りようから自分で鳴らしたわけではない事が見てとれる。

にゃんにゃーにゃにん!!

コイスケが俺の足をペシペシとたたく

ウルたちと顔を見合わせた瞬間─

ドゴンッ!!轟音と地響きが響く。

この時、全員の考えと行動が一致した


俺たちは来た道を即座に引き返す

横穴から飛び出して辺りを警戒、見渡す

遠くでは黒煙が上がっている、それに小規模な爆発が街中で起こっていた。

「なんだ!?誰か戦闘してる!?」

「おやおや!僕は意外に来客がいるようだね!」

「…生命探知では10人があの場にいますわ」

「魔力探知でもそうね…しかしこの場所は

 魔力探知がしやすいわ、人がいないせいかしら?」


「同じくですわ、余計な物を選別しなくてよいのでしょうね」

「…加勢しに行くかのう?」

「だね!見殺しにしては寝覚が悪いからね!」

「そうと決まればいこー!!」

俺たちは音と煙を目印にして走りだした。

近づくにつれて戦闘の音が激しくなり声も聞こえてくる。

…援護!早く!

数が多い!退避しろ下がれー!!

何で攻撃が通じねぇんだよ!!

…聞こえてくる内容から劣勢なのがわかる

追いつくまでに無事ならいいが。


ジーッジジ…

微かな電子音が耳に入ってきた。

右─背筋に悪寒が走る、瞬間俺は刀を抜刀

同時に飛び出してきた何かを切り払う。

硬く、切断には至らなかったが勢いは

そのままに刀を振り抜くとぶっ飛んでいく。

近くの家屋に激突したソレは─

「!ロボッ…ゴーレム!?」

「ハハ!さらにくるよ!注意して!」


ウルのその言葉通りに次々にやってくる人型のゴーレム

それはさながらパニック映画の様、対応はできる…しかし。

「ウル!コイツらに攻撃は効くのか!?」

「ああ!神聖防御というのは一定の威力の無効化!

 つまり容量を超えさせるのが対応策さ!」

ウルは俺が吹き飛ばしたゴーレムを指差す

壁に寄りかかり動きを止めたゴーレムの

首は線でかろうじて繋がっていた、なるほど!


向かってくるゴーレムに対して先ほどより力強く

刀を振るうすると面白いほどすんなり刃が通る。

「夜天羅!ゴーレム相手だ誓約は関係ない!」

「了解じゃ!」

夜天羅は弓ではなく鞭を手に取りゴーレムを

退けてゆく、これでコチラの前衛は四人。

この場を切りにけるには十分だ。


俺たちはゴーレムを薙ぎ払いながら前に進んでゆく

コイツらに苦戦するなら生存が危うい

「数が減ってきたね!」

「あぁ!」

「大通りが見えてきましたわ!まだ誰も死んでは居ないですわよ!」

急いで大通りに飛び出すと前方では激しい戦闘が繰り広げられていた。

ゴーレムを倒せはしているが明らかな劣勢。


「下がってくださまし!ここは私たちが引き受けますわ!」

戦っている後衛に声を掛けるレミリア

彼らはその声に振り返る、救援を知った標準は希望に満ちていた。

「あ、ありがとう!感謝します!」

俺たち前衛は素早く戦闘の渦中に飛び込む

ゴーレムに襲われ防御をしている男を助けた

「下がれ!あとはまかせろ!」

「君たちは!?っいや頼む!!」

そう言って近くにた負傷者に肩を貸して後退してゆく。


その様子を見届け戦場には俺たちだけになる

警戒しているのか?…ゴーレムからの攻撃が止まる

「数がそれなりにいるな…」

「でも強くはないんじゃ」

「ハハ!要は…」

誰かから命令を受けたのか急に動き出し攻撃を仕掛けてくるゴーレム。

それを二体同時に槍で貫くウル


「ただの雑魚狩りさ!」

「いっくよー!!」

耳をつんざく雷轟、紫電が地を走り周りのゴーレムはショートした

間髪入れずにブランカのハンマーが動きを止めたゴーレムを一掃する。

「俺らもやるか!」

「ふふ!全力で前衛をやるのは初めてじゃ!」

鞭を振るう夜天羅、その威力は絶大。

音速を超える鞭に当たったゴーレムはその部位が弾け飛ぶ。


俺は襲いかかってくるゴーレムを一刀の元に切り伏せてゆく

神聖防御とやらを無効化できる力加減はわかった、後は一撃で屠るのみ。

首に向かって一文字、肩からの袈裟斬り、頭部へ兜割り。

レミリア、ネローズによる的確な援護射撃

ゴーレムたちはみるみるその数を減らしてゆく

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