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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第三章:アルカラド編
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余談:前編「妖霊管理機構」

夜天羅と出会い二ヶ月が経ったある日。

互いの距離感に慣れてきた頃に事件は起こった

休日の昼下がり彼女が暮らす書院で夜天羅と過ごしてたその時。

「…お前様、何者か知らんが囲まれとるのじゃ」

にゃーにゃん!!

今まで腹を向けて寝転んでいたコイスケは立ち上がる

尻尾を見ると警戒する様に膨らみ夜天羅の言葉を肯定する様に鳴き声をあげる


「え?」

俺は急なことに調子のはずれた声を出す

反対に真剣な顔で辺りを警戒する夜天羅とコイスケ

一瞬…冗談かと思ったが彼女はそんな冗談は言わない

とれなば言っている事は事実だ。

「外見てくる、お袋に連絡してくれ」

「お前様…」

不安気に俺を見つめる夜天羅。

その心中は恐らく負い目を感じている

自分のせいで得体の知れない連中に目をつけられたと

俺はそんな夜天羅を─

「大丈夫」

言葉と共に抱きしめた。


まだ出会って二か月、しかし互いに気持ちはもう伝えている。

確かにまだ気恥ずかしいが彼女が

少しでも安心できるなら躊躇はしない。

抱き締め返す夜天羅の手は少し震えていた。

俺は部屋にある非常用の木刀を持ち、意を決して外へ出る。


書院から本堂へ歩みを進める、だが気配がない

夜天羅はよく気配を察知できたものだ。

警戒はしつつ難なく本堂前に到着。

「親父!」

「おう、縁継」

本堂の前には親父が立っていた

夜天羅からお袋に連絡をするように言ったがにしては早すぎる。


「お前も気がついたのか?」

「いや…俺はさっぱり、夜天羅が察知してさそんで出てきた」

「ハハハ!お前俺に似て鈍いなぁ!」

俺が鈍いのはどうやら親父の遺伝らしい

少しぶすっとした顔をしてしまうが

「親父が鈍いならなんで真っ先にわかったんだよ」

「ま!長年の勘!」

「嘘つけ、勘も鈍いじゃんか競馬とか負けまくってるだろ親父。」

「おま、たまに当たるだろ!」

親父と軽口を言い合う、隙だらけだというのに

何もしてこないただ沈黙し、こちらを見ている


「まぁ…それは置いておいてだ

 そろそろ良いでしょう?妖霊管理機構の皆さん。」

親父の言葉で周囲がざわついた

なぜ自分たちの存在がバレたのかと動揺を感じる。

俺は階段の方に視線を向けた気配を感じ

いや隠しもしないその気配に警戒を強める。


「なんや、勘づかれてしもてるやん、お前らまた鍛え直しやなぁ」

現れた関西弁で紺色スーツの男、その手に持つのは黒い白鞘の刀。

歳は30代前半に見える、狐の様な細い目にオールバック。

…わかる、わかってしまう。

確実に今の俺より強い、もし戦闘になれば親父を逃すので手一杯。

いくら解魔の瞳に覚醒したからといっても

まだ扱い慣れていない、気を抜けばすぐき力加減を誤ってしまう。


「あぁ、そんな構えなや。

 今日はきみに用事があるや縁継くん。」

「俺に…ですか」

敬語を使うべきか悩んだが的ではない状況

穏便に済むならそれが一番だ。

「一緒に俺らの事務所に来てくれへんか?」

「…話なら家の客間でお聞きします。」

単純に信用ができない、家を空ける事が不安でしかない。

夜天羅の事が一番心配であるが両親を人質に取られる事も頭によぎるが──


「行ってこい縁継。」

隣にいる親父からのまさかの発言。

なぜ…そんなに余裕があるんだ

「今日来る事はわかっていたからな

 それに妖霊管理機構は俺たちは

 もちろん夜天羅ちゃんにも手を出す事はできない。」

もしやと尼さんの事が頭をよぎる。


「そうやねん!もし手なんか出してみ?俺らの組織が終わってまうわ!」

「わかりました、案内お願いします。」

俺は親父を信用して木刀を渡して男の前に立つ

「俺は青鐘寺(せいしょうじ) 清柾(きよまさ)やこの辺を仕切ってるもんや」

手を差し出し互いに握手をする、青鐘寺俺も改めて自己紹介をした

「覡 縁継です」

俺は境内から外へ行き待っといた車に乗り込んだ

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