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異世界帰還録  作者: 夜縹 空継
第三章:アルカラド編
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第十七録:神も人も去った街 三節「分断」

全員が警戒態勢を取り武器を取り出す。

しかし、遅かった。

気がついた時には防火シャッターの様な物で

見事に分断させられた。

にゃうーにゃにゃ!?

「夜天羅!」

「お前様!」

「ブランカ、レミリア、ネローズ!」

「ウル!」


夜天羅、ブランカ、レミリア、ネローズ

俺、コイスケ、ウル、ホワイトで分断。

「聞こえているか!?」

白いシャッター越しに夜天羅へ大きめの声で問いかける。

「聞こえとるのじゃー!」

返事が返ってくる、よかった…あちらは無事そうだ

そうなると問題は目の前のシャッター。

手段は決まっている。


「切るか…」

「ハハ!君も大概脳筋じゃないか!」

「…否定はしねぇ」

俺は抜刀し再度、向こう側の夜天羅たちに声をかけた。

「少し離れててくれ!切れるか試す!」

「了解じゃー!離れたら合図をだすのじゃ!」

シャッターの向こうの気配が遠ざかるのを感じる

俺は刀を構えて合図を待つ。


「よいぞー!お前様!」

声が掛かった、合図だ。

俺は刀を振り上げて全力で叩き下ろす。

ガァン!!鉄がぶつかる音と火花が散る

「いっ!?」

切れないことに驚く、これが厚さのある金属なら

まだしもぶつかった音からこのシャッターの厚みは

一般的な物だ、厚くても1.5㎜、それが切れない。


「ヨリツグでも厳しいか!それなら僕は無理だね!

 やれやれ…コレだから神の痕跡は面倒なんだ」

「…何か知ってるのか?」

「神の痕跡のその多くはね、通常では破壊が出来ないんだよね!」

「厄介な!」

でも一つ納得がいく…過去に俺たち以外が

街を訪れたにしては建物が綺麗すぎる。


にゃにゃんー?

コイスケはガリガリとシャッターを引っ掻く

その様子でコイスケの能力でも向こうに行けないことが伝わる。

「普通ならね!破壊は可能なんだが…

 今回はうまく分断されたせいで破壊する手立てがない!」

「なら、入り口で合流するしかないな…」

「だね!おーい!みんな!入り口で集合しようか!」

ウルが声をあげて指示を出す。


「わかったー!!」

ブランカの元気な返事が返ってくる。

そうして俺たちは別行動を余儀なくされた。

俺たちは少しでも早く合流する為に走るが─

「どうなってる…まるで迷路じゃねぇか」

「なんとも面倒だね!」

進んでいくとシャッターが上がっている場所

降りている場所があり遠回りを強制させられる

「ハハ!これで誤作動の線は消えてしまったね」

「敵が居るのは確定か…随分と回りくどい」

「ま、遊んでいるんだろーさ!」


そうは言ってもおちょくられている様にしか感じない

敵の性格の悪さに苛立つ。

"す、すみません!私が案内したばかりに!"

「ホワイトのせいじゃない、謝る必要ない全員で決めたことだ」

「そうさ!僕が提案して全員がそれに納得した

 それに探索には予想外は常に付きものさ!」

俺たちがそう言ってもホワイトは

どこか気負った様子だ…しかし凄いな、AIの域などとうに超えている。


──わしたちは施設内を進んでいく

旦那様やウルにホワイトと合流する為に、しかし。

「わぁ!なんか音、音したよ!!」

ブランカは二人の腕を掴んだまま声を上げると

レミリアとネローズもビクッと肩が跳ね上がる

…電気がついとるのに何をそんな怖がっとるんじゃ?

「のう…」

「うぎゃわッ!!」

「そんな驚かんでも」

震えながらこちらへ振り返るブランカ

なんか申し訳ないことをした気分になる。


「ご、ごめんなさいね、ブランカったら怖がりで」

「そそ、そうなんですの〜」

ここぞとばかりにブランカを盾にする二人

はたから見れば丸わかりじゃのう

「あっ」

わしのその一言に首が取れるんじゃないかと

思うほどに背後を確認する三人。

「な、なにもないじゃないヤテンラ!」

「じょ、冗談が過ぎますわ!」

「いや、そこ扉が開いとる」


わしが指差した先の扉が少し開いていた。

それを見た三人は絶句して

さらに顔を青くさせる、反応が面白いのう…

「どれ、見に行くかのう」

歩き出すと何かに歩みを止められた

見てみると三人に服を掴まれていた

全員が無言で首を横に振る。


「ヤテンラー!?待って!!」

「も、もう少し慎重にね?ね?」

「そ、そうですわ!」

必死でわしを止める、三人とも実力が

あって強いのになんで怖がるかのう?

「みなで行けば大丈夫じゃ!ほれわしの後ろに着いてくるんじゃ!」

そう言いわしを先頭に問題の部屋へ向かい扉に手をかける。


開け放たれた部屋には誰もいなく、ただただ

明るく照らされた部屋だけがあった。

「…流石に入らないよね?」

「そうじゃな…気にはなるが先に合流をしようかの」

不安そうに聞いてくるブランカに答える

三人はそれに何度も縦に首を振った。

わしが扉を閉めた瞬間。

ガチャガチャ!!並んでいた扉の鍵が

一斉に音を立てて開いていく。

「うわーー!!」

「「ぎゃーーー!!!」」

三人は驚き悲鳴を上げた。


「うわ!」

驚いた三人はわしを引っ張り持ち上げで走り出した。

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